ほぼ無趣味。それだけは確か(笑)。朝起きて1時間くらい散歩して戻ってきてから読書。これを繰り返しています。初売りなどにも興味がないので。どれだけ「暇」なのかと言われたら否定できません(笑)。せっかく時間があるので読めるだけ読もうと。
以前読んだ「そして、バトンは渡された」「夜明けのすべて」の文体が心に残る感じがありました。書店に行ったときに瀬尾まいこさんの「卵の緒」を見つけました。デビュー作ということでぜひとも読んでみたいなと。購入してからなかなか時間の確保ができなかった。お借りしていた本があったのでそれを先に読もうかなというのもあって。
「卵の緒」。人と人のつながりについて。瀬尾さんの作品に出てくる「親」は誰もが「やさしさ」を持っている。独特な雰囲気の中で「子ども」とつながっている。何よりも「愛おしい」という気持ちがすごく伝わってくる。作者の「優しさ」が文体に出ているのだと思う。同じ本の中にある「7's blood」は「卵の緒」とは逆の話になっているがこれも同じように「つながり」の部分。「血縁関係」があるかないか。ここの対比もあって一気に読み終えてしまった。
その勢いでまた書店へ。こうなったら瀬尾まいこさんの作品をもう少し読んでみたいなと。先入観も何もない。単純に「文体」が好きだなと感じたから。年始なのでひたすら駅伝をやっている。これもタイミングだなと思って「あと少し、もう少し」を購入。文庫本なのでお手頃価格で購入できます。駅伝の話なので陸上競技の部分と重なります。
「競技」の視点から小説を読むといろいろと「差」が出てくるので、フラットな視点で読むことにしました。中学生の駅伝の話。3年生になって陸上競技部の顧問が変わる。ここからのスタートです。1人3キロ区間を6人が走る。長距離が走れる部員が3人しかいないので3人を見つけてくる。誰かひとりが主人公というわけではなく「6人」が「6区間」を走るという部分が大切。面白いのは「同じ事実」を「6人」がそれぞれの視点からみていること。同じ「事実」であってもその「裏側」にある感情は全く違う。自分自身の「説明」をするのではなく「駅伝」のように他の人に対する「想い」を綴っている。「駅伝」の区間と同じように「次につなぐ」内容になっている。これは面白い。
何度も書いていますが、内容についてあまり触れると「先入観」を持つ可能性があるので基本書かないようにしています。時間があるときにしか読めないと思います。1月2日には2冊読みました(笑)。瀬尾さんの作品。優しい感じがあります。機会があればぜひとも読んでもらいたいなと思いますね。
競技のことよりも完全に「読書」がメインになっていますが(笑)。読めるだけ読みたいなと思います。自分自身のために。あっという間に時間が過ぎていきます。至福の時。