kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

戸村飯店青春100連発

2022-01-14 | 陸上競技
1月13日。練習のこともですが忘れないうちに読書の話を。
 
この日は舎監でした。移動時間が節約できるので読書ができます。図書室で本を借りました。ありがたいことに今読みたいなと思っている「瀬尾まいこ」さんの作品がかなりそろっています。これまで読んだ表紙とは印象が異なる本があったのでそれを借りることに。すでに図書室で本を借りるのにも慣れてきました。自分で手続きをしています。頻度としては生徒よりも多いかもしれません。無趣味なので(笑)。
 
今回は「戸村飯店青春100連発」です。
 
 


 
大阪で生まれ育った兄弟の話。「町を離れたい」と思っている兄と「お店を継ぐ」と町に留まることを考えている弟。その二人がそれぞれの視点から「町」を見ている。兄は町を離れ東京へ。弟は「町」で生活するために最後の「学生生活」に力を注ぐ。「表面的に見えるもの」と「実際の感情」の違い。ずっと一緒の部屋で過ごしていたのに「お互い」のことを知らない。それぞれが見ている「相手」と本人が考えている「自分自身」のがギャップ。
 
大阪弁で話が進んでいくというのもあり非常に楽しく読むことができました。登場人物との距離が「近い」部分もあれば「微妙」に離れていたりする。「故郷は遠くにありて思うもの」という言葉が思い浮かびました。近すぎると気づかない。「新しい環境」に身を置くことで自分自身気づくことがある。前回読んだ「傑作はまだ」も同様だった気がします。「自分の生活」から抜け出したときに何かに気づく。大切なものを知る。その中で「人と人とのつながり」を感じる。毎回ですが「つながり」について感じることが多くあります。
 
これもよい作品でした。「出会い」と「別れ」の部分もある。「誰も傷つかない」というのが理想の社会なのかもしれませんが実際はそんなことはありえない。少なからず「誰かを傷つけながら生きている」ことは避けては通れない。「美しい世界」という幻想だけではなく「距離を置く」ということも必要になってくる。うーん、面白いですね。心の動きを感じながら読めるというのはありがたいなと思います。時間を作って読むことができてよかったと思います。
 
また読みたいと思います。
 
陸上関係のことでこのblogを訪れてくださる方もいらっしゃると思います。もちろんそちらについても書いていきます。そこがメインですから。とはいえ、すべてが私だというのもあります。指導することもあれば本を読むこともある。調子に乗って走って足を痛めることもある。「きれいなこと」だけを書くのも違うかなと思っています。自分らしくありたい。飾らず。
コメント
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