kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強化練習最終日

2022-01-11 | 陸上競技

1月10日。この日は冬休み最後の日。さらには強化練習の最後の日となっていました。本来合宿に参加していたら練習が4回実施される。そこを踏まえて3日間で4回という設定になっていました。1日目に2回、2日目に引っ張っての1回。最終日に体づくりを含めて引っ張って1回。トータルで4回の練習。

 

最初の段階でかなり筋肉痛になっているということでした。前日は補強をしていません。走る中での筋肉痛ですから必要な部分だと思います。環境が坂だったので普段使わない筋肉も総動員されているのだと思います。本数も多く更には最大スピードで走り続ける。自信にもなると思いますね。アップでDMランを。この時点で「悲鳴」が(笑)。動かしたら筋肉痛が激しかったのだと思います。それでもワイワイいながらやるというのは重要かなと。これまで声も出ずに淡々とやっていた部分から少しの変化はあるかなと。縄跳びも実施。

 

アップ補強して体幹補強Kを。男子はある程度のペースで実施できていました。筋肉量が多いというのもあるのか耐えられるようになってきています。1年生女子はヘロヘロ。いつもの1.5倍くらいの時間がかかっていたような気がします。ある程度トレーニングは継続しています。それでもこの感じになるというのはまだまだ足りない部分があるのかなと。見極めながらだと思いますが、筋力向上のために何ができるのかを考えていきたいですね。

 

前回に引き続き「股関節回し」から初めてハードルDへ。ハードルDは従来前任校でやっていた種目を入れさせてもらっています。歩行での連続抜きからリズムをつけての連続抜き。横向きの切り替え。ワンステップハードル。元々「切り替え」に重きを置いていたのでそれを練習に入れさせてもらいました。そこから「走りにつなげる」部分が今の課題です。そこをkbt先生と相談しながらやっていく。見ながらどう修正するか、動きをどのようにしていくか。練習を見ながら話をしていくことで方向性も見えてきます。この日も筋肉痛などもありましたがひたすら実施。

 

「速く」と「早く」の部分。何か動きをしようとすると「速く」進んでしまいます。スプリントなので当然必要なことだとは思うのですが。しかし、こうなると「やりたい動き」が「速さ」で誤魔化されてしまう。本当は「タイミング」を意識したいので「速さ」は求めていないのです。どうしても「速く」進んでしまって「タイミング」ではない部分が出てしまう。この部分もしつこく言い続けていきたいと思います。「できている」ように見えるだけで本当にやりたいことと離れてしまう部分が出てきます。間違えないようにしたい。

 

同時に「進む」と途端に「足が回る」ようになる選手も出てきます。もも上げも含めてです。マークがあってもそれを「越えようとする」ことで開いてしまう。これが高いミニハードルなどになれば顕著になります。慌てずにやる。直線的に運ぶ。「何が狙いなのか」を明確にする必要があります。どこでもやっている練習かもしれませんが「意図する部分が違う」というのがあります。見た目を真似るのではなく「やりたいこと」を正確にやることが重視されるべきです。

 

ここまでやってかなりの時間が経過していたので走るメニューを省略。少し走っておいたほうが良いかなというのもありますが時間の関係で。身体づくりメニュー。この日は「ウエイト」と「サーキットA」で。女子はウエイト替種目で実施。12月末に実施していますがそれ以来。「ブルガリアンスクワット」を入れています。前回はシャフトを使ってでしたが今回はシャフトを使わずに。少し身体を傾けて行うことに。前日にkd先生が故障者に実施していたの部分を確かめながらです。重さを使うのかしっかりと負荷をかけるのか。女子であれば重りがなくてもいいかもしれないなと思います。この辺りも確認しながら。他の種目は少し重りを使いながら。バランスを見ながらどれだけやれるかですね。

 

男子はウエイトの中に「ベンチプレス」を入れていこうと。この辺りはkbt先生の判断です。元々ベンチをやりたかったが場所と時間の関係で入れていなかったとのこと。女子が「代替種目」になったことで男子のベンチプレスの場所が確保できるようになりました。その分、女子が早く終わることになりました。これを代替種目を3セットにするか、別の種目を導入するか。この辺りも考えながらかなと。最大負荷をかけられるようにしたいですね。女子に関しては「筋肥大」ではなく「出力を上げる」というのでいいと思っています。太くなると重くなるので。このバランスを考えながらやっていけたらと思います。

 

そこから1時間は各学年の男女別に「補強」を考えてきて実施するという時間でした。我々は見守る。必要な練習が何かを考えながらですね。15分区切りで行うことになっていました。合宿などで習ったことも含めてです。中には「これは取り入れよう」というのもありました。個人的には「腸腰筋」を鍛える種目が不足している感じがするのでそれをどのように入れていくかかなと。補強に関しても「どこにポイントがあるか」を感じ取れる選手は強くなります。この部分も大切だと思っています。言われて気づくのではなく「どのようにやるか」をしっかりと見極められる能力も重要だなと思います。

 

12時半過ぎまで実施。4回の練習終了です。足りない部分もあったかもしれませんが単独でしっかりとできたかなと思います。自分自身に厳しくなれるか。ここは常に言い続けていきたいと思います。どうしても「甘え」が出ます。そうなると「本来できることもできない」と判断して諦めてしまいます。良い感じで練習をすることができたとは思います。どれだけ継続できるか。気分でやることなくやっていけるかどうか。


あっという間に冬休みが終わってしまいました。うーん。ある意味充実していた気はします。またぼちぼち書いていきます。

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強化練習2日目

2022-01-11 | 陸上競技

1月9日。この日は強化練習2日目。単独での実施なので環境を変えながらということでセミナーパークで。いつも通り駅に集合してジョグで移動。練習開始が8時半くらいだったでしょうか。

 

この日は本来であればめちゃくちゃ走る日でした。前回合宿に参加した時には200mを25本という感じだったと(笑)。「そんなことできない」と思う部分があるのでしょうが、それでも「やる」というところです。何度も書いていますが「ハードワークを毎日やる」というのではありません。時には「無理だと思うこともやる」というだけです。小さな枠の中でまとまってしまうのではなく「絶対にやり遂げる」という感覚を持つことが重要。考え方の部分だと思いますが。練習自体を任されたのでやれることをすべてやっておきたいなと思っていました。

 

少しだけ話をしてから。サッカーの山口県代表の試合のこと。ニュースで何度も取り上げらえれていましたが「トルメンタ」というフリーキックなどで円になってグルグル回って「マークを外す」というのをやっていました。これ自体の発想は非常に面白い。マークに付かれなければフリーでプレーできることが増える。そこに対して「どうやってマークに付くか」を考える必要があるのかなと思っていました。強豪校との試合でその場面がどう生まれるか。それをちょっと楽しみにしていました。が、対応策は「そういう場面を作らない」ということでした。フリーキックになる場面を作らない、シュートを打たせない(笑)。「トルメンタ」にどのように対応するかではなく「根本的な部分」から覆されました。

 

常識的な「考え方」ももちろん必要だと思います。が、時としてその「常識的な考え方」が「枠の中から出れない」ということにつながる。上述したように「無理だ」と思って最初からあきらめるのではなく、「常識を覆す」中から生まれることもあるのではないか。改めてそう感じました。

 

3年生が練習に参加してくれています。今の状況で考えるとチーム内では圧倒的に強い。しかし、大学に進んだ時には「相手にされない」レベルになります。「3年生には勝てない」と思っていたらずっとその「枠」の中から抜け出せない。何が何でも。なんとかして勝つ。ここをどうするかだと思っています。さらには3年生は強豪校に行って「試合に出れない」という状況からどうやって「覆すか」というのが大事。「無理だ」と思っていたらこれから先も勝負できません。こういう部分も踏まえて「無理だ」と思うことに対してどのように取り組むかというのをこの日はやりたいなと思っていました。

 

ということでアップも何もなく「馬跳び」を。ちょっとの距離ではなく「坂の一番下から一番上まで」という距離で。250mくらいはあるでしょうか。これくらいのことはやりたい。一番上まで行った時にはすでに汗だく。が、ジョグで降りてもう一回。「終わりだろう」と思っても終わらない。「馬跳び」を長い距離やることにトレーニング効果があるかどうかはどうでもいいと思っています。それよりも「ひたすらやる」ことができるかどうか。常識的な話ではなく。少し休んで今度は「急な坂」を駆け上がることに。時々やるのですが「急坂」です。それをひたすら。競争をしながら何本も。何度も言いますが「意味があるか」ではない。どんな環境であってもやりきる。そこを重視。本数は何本やったか分かりませんが、駆け抜ける。

 

さらには運動広場の近くにある場所でひたすら動き続ける。円のようになっているので下り坂を両足スキップで競争。そのまま反対側をスピードバウンディング。5mくらい歩いてそこからケンケンで。これを何周もやるという感じでした。さらにその場所を使って「手押し車」の往復。下り坂を降りて上り坂を上がってくる。交代なく1往復。片道40mくらいはあったでしょうか。それを3往復。この中で「なんとかやり切ろう」という感覚を持てるか。声をかけながらですが。我々も声をかける。選手同士でも声をかける。

 

スパイクをはいてから移動。年末に使ったなだらなかな坂をひたすら走る。単純に走るだけでは面白くないので「往復」の形で。距離は70mくらいでしょうか。10往復。2人1組での競争。全てペアを変えながら。とにかく「がむしゃら」でもいいので勝負する。相手に負けない。どうやって勝つか。そういう「野性的な部分」を出せたらないなと。きれいに走るという部分も必要だとは思います。かなり気持ちに変化が生まれる選手も。ここは重要だと思います。10往復走ったところで距離を50m程度伸ばしてもう1本。「終わった」と思ったところからもう一押し。

 

さらに移動。吹き溜まりのようなところがあります。ここも周回で走れるのでそちらへ。kbt先生が1周の距離を測ると140mくらいでした。ひとまずそれを縄跳び走でリレー。気分転換も含めてです。そこからは7人1組でのリレー。前回はエンドレスリレー形式でずっと走り続けましたが今回は7人目がフィニッシュしたら1走を並ばせて再スタート。選手には1周100mと伝えていましたが、「もっと長い」と言い続けていました。もちろんスルー。最初は1周半でリレー。投擲選手もいるので差が付く部分はありますがそこも含めてチームを組みました。1周半を3セット。ここで終わらずに半周で交代のリレーを4周。毎回毎回リセットなので常に競争になります。男女組み合わせているので差が付いていても追いつける部分も出てくる。とにかく走る。

 

休憩は8分。そこから同じチームで1周を3セット。また半周に切り替える。途中足が痛いという選手も出てきたので私も代わりに走る。この半周に関しては「終わりを示さない」形でやりました。前のセットが4周だったので「終わった」という雰囲気になりましたがここもスルー。とにかく走り続けることにしました。半周終わって「もう終わった」という感じになりますがまた1走にバトンを渡す。時間が許す限り走り続けました。お互いに励ましあいながら。競争をしながら。7周は走ったのではないかなと。単独の練習ですからなかなか追い込めません。それでも工夫次第で走れる。きつそうな姿を見るとこちらも「そろそろやめようか」という気になりますが心を鬼にして。

 

「終わり」が見えない。残り何本というのが分かると力をセーブする部分も出てきます。あえてこの部分を伝えない。毎回毎回全力。先のことを考えないというのも重要だと思っています。大分の合宿でも強い選手は最初から走っています。この選手たちだってしんどいことには変わりありません。それでもこうやって走る。「競争」があるチームであれば「チーム内で負けない」というのは非常に重要です。なんとしてもリレーメンバーに入るという強い気持ちがあればやはり「何が何でも」という雰囲気になります。人数が少ないので「リレーは走れる」という慢心からは何も生みだしません。走力だけではない部分もあります。気迫がある。なんとかしてくれそう。そういう雰囲気を出せる選手が育たないと絶対に変わらないし、戦えない。そんな話をしながらも競争させました。

 

終わった後は良い表情をしていました。所用で走る場所を離れたkbt先生も「良い表情をしている」といわれていました。ここに全てが出てくると思います。単独ですがかなりの本数、かなりの量を走れたと思います。決して「きれいな練習」ではありませんでした。それでもこうやって走れる。「できない」と思うことから抜け出せば色々なことが変わると思います。

 

12時半まで走ってそこから駅までジョグ。午前中の練習を引っ張ってという感じでした。8時半から12時半まで動き続けました。かなりきつかったと思いますが、よく走れたと思います。気持ちの変化を本物にしてもらいたいなと思いますね。

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