kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

1日練習2

2022-03-07 | 陸上競技
土曜日の午後。ある程度休みを挟んで練習を。学校で残っている選手はそれほどいませんが、もう一度「今の自分の力」と「これから何をするか」をみんなの前で言葉にさせることにしました。怪我をしている。その集団の中にいるという現実を認識する。そこから抜け出すために何をする必要があるのか。

それぞれ話をしました。内容云々というよりは自分が考えていることを言葉にすることが大切だと思っています。足りない部分もありますが、それでもやるべきことを少しずつ認識する必要があります。

私からも少しだけ話をしました。まずは「目標設定」です。冬季練習の始まる時に目標設定についての話をしました。到底届かない黙秘を掲げていた。最大限の努力をして届くかどうかな目標ではなく「絶対無理」な目標を掲げている。目標設定したことに満足していなかったか?自分の本当の力を把握できないままインターハイ入賞みたいな現実味のない目標を設定しているというのは「やるだけ」になっているのと同じです。これでは無理。

重ねて厳しいことを。選手によっては「学内でも勝てない」という状況になります。人数が少ないから試合に出れていたが、部員が増えたら個人種目で出場することができない。リレーも同様です。これまでは最大限のことをやらなくても出場できていたとしてもこれから先は分かりません。時間を無駄にしている限りはどうにもならない。

この日の午前中、比較的良い練習が出来ました。この手の練習をどれだけ続けられるか。補強をしていても結局は走らないとダメです。そういう競争だから。その辺りをどれだけ考えているか。量を追えない。そうであれば質で勝負する。その部分ができるかどうか。全ての時間を競技に使えるか。それくらいの覚悟がなければ追いつくなんてことは絶対に無理です。午前中の感じが良かったので可能性がまだ0ではなくなった。

中国大会にさえ出場できない。また、kaneの話をしました。先輩とのリレーで決勝でバトンミスをしてそれがきっかけになって劇的な変化をした。詳しくは書きませんがtokushoの時の伝説的な成長を示した子です。興味があれば過去の記事を検索してみてください。結構なドラマでしたから。きっかけがあっても最後は本人が「必死になる」ことができるかどうかです。何が何でもやる。絶対に怪我をしない。そういう想いが全てを変えていくと思います。期待したい。

そこからは練習で。サーキットBをアップ代わりに。しんどいですが補強と走りを重ねています。今から使うところに刺激を入れてそれを動かす。走りの質を上げていくためには必要不可欠だと考えています。特に本数がこなせない状況の中では負荷をかけておいてその後どうするかというのが大切です。久々に走っているので疲労感はかなりあると思います。それでもやる。

疲労度も考慮しながら、「台」を使った練習をかなりの時間行いました。降りる感覚を掴む。表現が難しいですが重心移動をして身体の真下で接地する。乗せる感覚です。これはひょっとしたら午前中にやったかもしれませんが(笑)記憶が曖昧ですね。見ながら感じたことをその場でやっているので怪しいですが。徹底的にやりました。力を使わずにのせる。更に接地した瞬間に身体が弛まないようにする。感覚的なものです。走っている時には意識できないので「自動化」するためにどうするかという感じです。繰り返しやる中でかなり形になりました。

そこからまたバー走とDM走、スプリント。で、ずっとやりたかった「タタタ」を。前任校ではないなりの頻度でやらせてもらっていました。走りの中で切り替えを速くする。静止した場面ではなく動きながらやることで変わってくると考えています。単に走るだけではなく走りながらスイッチングをするイメージです。これを6本程度やりました。最大スピードを出す。マークがあるとうまく走れない選手もいるのでその辺りは調整しながら。

更にマーク5歩をやって最初の流れを作る。リズムを重視する感じです。止まってしまったり速く動けなかったりする部分に対して改善するための練習です。本当は本数を重ねたかったのですが数本やったらかなり良くなったので早めに次のメニューへ。ここで大切なのが「体力的な限界」が来る可能性があるということです。これまでほとんど走っていない選手が最大スピードを出しながらやっていくとリスクも生じます。身体が耐えられない。当たり前の話です。だからこそ見極めが必要。本当はもっと走りたいですが次のことも考えながら。

その後二次加速スティックを。これは夏にもやりました。走りの流れを説明しました。休憩にもなりますし。何故この練習をするのか。どのような意味があるのか。ここも含めて頭で理解してやりたい動きをしてもらいたい。「スピード」の決定要因はなにか。それも分からない中で単純に走っていても変わりません。動きはコントロールしなければいけない。少しずつスピードを上げていくために何をするか。最初からピッチを最大にするのではなく徐々に上げていく。どこでピッチがマックスになるか。その辺りのことも考えながらやるように話ました。

3本くらいしかやりませんでしたがかなり感じ的には良くなっていました。走っていないので走るだけで良くやるという話もありますが。歩いて帰る時にまで意識をさせながらというのをしつこく言いながらです。こういうのは得意です。最後に2本だけという限定でスプリントを。この日のまとめです。久々に走った割にはかなり良く動いていたのかなと。多少なりと補強の効果も出ているのかもしれません。

次の日も1日練習としていました。この日の練習ですでに限界なのかもしれません。が、もうそれほど時間はありません。何が何でも間に合わせるということであればやはりやらないといけないと思います。綺麗事ではない。本数を絞りながらやれることを最大限にやり続ける。補強も身体のケアも含めて練習です。翌日にきちんと走れる状態で来ないと話になりません。身体の負荷は大きいと思いますが。

久々に指導をした感じがあります。範囲を絞ってひたすら同じことをやるという部分も時として必要かなと思います。選手がどのように感じたかはわかりませんが、個人的にはかなり改善されたかなと思っています。

連続で練習のことについて書く(笑)真面目です。
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1日練習

2022-03-07 | 陸上競技

遅れていますが。木曜日は舎監でした。朝6時過ぎから散歩。さらに食事をとった後に選手と一緒に4キロ近くジョグ。健康生活です。寮に泊まるとこういう部分で時間に余裕が生まれます。

 

午前中はテスト返却授業。午後からは学力検査のための準備。時間的にはかなりかかりました。失敗が許されない状況ですから。結局、この日はほとんど練習は見れませんでした。グランドに到着した時にはハードルを跳んでいました。タータンで3台目までの流れの確認を。慣れていくために何が必要かという感じです。逆脚を利用する場合の動きができていない。両足ジャンプのようになります。これなら1歩増やしていくほうが良いかもしれない。また、15歩でチャレンジする選手は力みまくり。ここも慣れていかないと最後まで走り切れない。ここも改善していかなといけません。まだまだ。

 

で、土曜日。この日は1日練習となっていました。国体の強化事業として高跳びは競技場で1日練習。それに合わせてskyの練習も1日練習としました。男子は競技場で女子は学校のグランドでという感じで分かれて実施することに。女子は十分な練習が詰めていません。この状態で競技場で走るというのはリスクが大きい。走練習自体をしていないのだからタータンで走るという感じにはなりません。kbt先生と別れて練習。

 

「補強部」という感じの活動しかできていませんでした。それに対して基本的なこともやりながら「走る」ということをしたい。明らかに遅れています。その部分を理解させながら「今何をするべきか」というのを徹底する。人数がそれほど多くないのでこちらも指摘しやすい。複数でやっている部分のメリットだと思います。この日は駅伝部の女子と一緒にアップサーキットから。説明を加えながらやっていきました。時間をかけることで短距離にもプラスになる部分が出てきます。考えようですね。

 

そこから基礎的なことをかなり。普段やっていることを補完する形で。スイッチングの部分ができないのでそこに特化した練習を。歩行から切り替えを意識した練習。バーを使っての練習です。前任校ではかなりやっていましたが。種目を絞っての感覚づくり。ハードルを事前にやっているのでそれに合わせての練習です。本数は増やせません。走っていない選手に一気に量を増やすというのは難しい。そうであれば「質」を上げる。これまでやっていた部分に加えて「理解」を求めます。確認すると「分かっていない」中でメニューの消化をしている部分もあります。「戦えない」と感じる部分はここにもあります。「やっているだけ」になると効果はあがらない。最大限の効果を上げるためには「理解」して「やるべきことをやる」というところを大切にする。

 

スイッチングをやってからスパイクをはいて走る。バー走とDM走、さらにはスプリント。これを何本かセットにして走りました。スイングすす足で進んでいく。その部分を考えています。バーを持って走ることで「スイング」で走ることに集中できます。ごまかしがきかない。それ以外に進む手段がないからです。前に引き出すときに体が進む。さらにはDMを持つことで重心の位置が少し前になる。進みやすくなる。それを繰り返していきながら最後にスプリントで感覚をまとめていく。個人的には「感覚の変化」が好きです。あまり「理解」できない状況では「感覚が違う」というのを身体で感じるほうが良いなと思っています。本数を増やせないのでこの手の形で負荷をかけていく。

 

人数がそれほどいないのもあり、1つ1つ丁寧に話をしながらやっていきました。理解を促す。さらには「歩いて戻る」時間になにをするのかというのも話しながら。自分自身の走りの課題を考え、それを克服するためにはどうすればよいか。走る本数が少なくても「課題意識」を明確にすることで「質」が上がります。本数を「理解」で補う。「分からない」という状況で走り続けるよりも間違いなく効果は高い。

 

2セット目のスプリントの最後に動画を撮影。それをそれぞれが見て「今の自分の走り」について視覚的に判断させました。やりたいと思っている動きができるかどうか。自分の走りがどのようになっているか。それを言葉ではなくて「自分で見る」ことで「イメージ」と「動き」のギャップを埋めていく。それを踏まえて3セット目に「課題意識」をもって取り組み、最後のスプリントで動画撮影をする。そこで「改善」できているかどうかを判断する。時間があるときにしかできないことです。「量」を追えない部分があるのでそれに対応したいと思っています。

 

昼の休み時間に動きを確認して午後からどうするかを考えるように指示をしておきました。校内使用禁止なので寮に戻ってになりますが。「時間を有効に使う」とひたすら言い続けています。それが本当にできるかどうか。自分の取り組み方で結果は大きく変わってきます。

 

ちょっと真面目に競技について書いています。午後のこともまた別に書きたいと思います。ぼちぼち。

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