kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

日曜日の1日練習

2022-03-08 | 陸上競技

日曜日。この日も前日に引き続き1日練習としていました。全体に合わせてです。この日も女子の大半は学校での練習に。連続して走るというのはほぼやっていません。この状況でどれだけ動けるのか。前日にある程度走ったことでどれくらいの負荷がかかっているか。重要なことです。

 

練習前に話を聞いてみるとすでに下半身が筋肉痛になっているということでした。久々に走ったという部分は大きいと思います。何もできなかったところから「走る練習ができた」というのは大きな進歩です。もちろんそのレベルを目標にしてもらったら困るのですが。やりたいことはそこではない。「戦う」ために何をするかという部分です。

 

色々とあるのでそちらの対応も。表情が曇っている選手がいたのでそれに対してどうするかというのも話しました。「一人でやるわけではない」という部分。誰かが代表して何かをする。それに対して批判や誹謗中傷が出る。そこで守ってあげられるか。ネット上と現実世界はそれほど変わらない部分があります。「匿名性」が高い場面では心無い言葉も飛び交います。それを守ってあげられるかどうか。こちらも考えていかなければいけません。何のためにグランドに立つのか。ここも含めてしっかりと守っていきたいと思います。

 

練習に関しては身体の状況を見ながら。メディ投げをアップにして。そこからハードル股関節をやっていきました。走りながらというよりは「感覚づくり」に時間を割く感じだと思います。なんせ前日のダメージが大きすぎて(笑)。まずは前日に行った「台ドロップ」を。段差を降りるときに乗せる。パワーを使わずに「乗る」感じをつかむ。身体の真下で捉える。普通に降りるのを繰り返してから今度は「接地時に力を逃がさない」という動きを。接地した瞬間に軸足が曲がらない(実際の走りの時は若干曲がりますがこの手の練習では曲げないようにしています)。フォロースイングのタイミングが合ってランニングフォームができる。真下に降りるくらいから初めていきます。

 

それがある程度できたら今度は「遠くに引き出す」動きを作る。これをチューブを使って実施。引き出すとすぐに落ちてしまうのでチューブを使って「空中フォーム」を維持。この状態で最後に緩めて接地するという感じです。言葉では表現が難しいのですが「接地時に緩めない」部分から一歩先に進むという感じでしょうか。膝の位置が前になるだけで重心が前に崩れます。その時の「不安定」さを保つためにチューブでサポートする感じです。ペアの選手のタイミングも重要になってきます。何度もやる。

 

ある程度できたので前日同様にバー走、DM走、スプリントを2本ずつ。かなり体が重いと言っていました。とはいえ、これくらいで走れないというのでは練習になりません。徐々に慣らしていく。しかし、のんびり適応するのを待っていたら本当に終わってしまいます。こちらも工夫をしながらです。せっかくスピンバイクを購入したのでそれを最大限に利用しながら練習を進めました。チューブ補強、スピンバイク、スプリントを組み合わせました。「予備負荷」という感じで事前に「チューブ補強」をやって股関節に負荷をかける。それからスピンバイクで全力漕ぎ。乳酸を蓄積させる感じで疲労させてからスパイクをはいてスプリント。20秒やって40秒休憩を2サイクルやってからスプリントです。予備負荷は3分ちょっとで終わります。ここからスパイクに履き替えてスプリント。4人1組で実施しましたがちょうどよい感じでした。これれを5セット。

 

本当はもっと走りたい。しかし、久々に走っているのだから量を増やすと足に負担がかかりまた故障につながる。それは絶対に避けなければいけません。そうなると走る本数を減らさなければいけない。でも負荷はかけたい。そこで「工夫」という感じです。疲労感はあるけど体重がかかっていないので足は大丈夫。少ない本数で最大負荷を。課題を持って走るように話しておきました。私はスピンバイクのタイム測定に集中していたので走りの細かい部分は見ることができていませんでしたが。それでもよく動いていたのではないかなと思います。

 

1時間強の昼食休憩の後、ウエイト代替を。かなり疲労していますが丁寧に4サイクル実施しました。意図的にゆっくり実施する感じで。最近の様子を見ていて「鍛える」ことはしていますが、「弛める」というのはできてません。練習が終わって風呂に入った後にストレッチは多少なりとやっていると思います。しかし、必要な部分を考えると練習の合間のストレッチをするほうが良いなと。補強やウエイトなどをすると「ダメージ」があります。それにより筋肉自体が疲労して硬くなる。後でストレッチをするというのではなく「刺激を入れた直後」にきちんと弛めておくことが必要だと考えています。

 

これは「正解」かどうか分かりません。しかし、システムを考えると「硬くなったまま」よりは「弛める」ほうがよい。筋肉に仕組みとしてはゴムのようなものなので筋肉が収縮するためにはしっかりと弛緩できないといけない。この部分が不足しているので「ケガ」につながっているのではないか。補強をやればよいというだけではなく「何のためにやるのか」をもっと精査していくことで本当にやることが見えてくるのではないか。そう感じています。これからは補強の際にもとにかく「休む」のではなく「弛める」ことを徹底したい。それにより時間が長くなってしまう可能性もあります。バランスを考えながらきちんと対応できるようにしていく。時間の使い方が重要だと考えています。

 

最後に鉄棒をやって終わり。身体はバキバキだと思います。選手には「明日は休みだから」と話していましたが、よく確認すると次の日も「補強系」中心の練習でした(笑)。これはかなり大変だなと思って後で謝りましたが(笑)。走れる状況ではないかもしれない。それでもやっておく必要があった練習だと考えています。個人的にはかなりいい練習ができたと思っています。選手がどのように感じているかは分かりませんが。その時その時にできることを最大限やりたいと思います。

 

また書きます。

コメント
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