kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ほんの少し

2022-06-02 | 陸上競技

あまり詳しく振り返りができないなと思っています。なんとなく。

 

今回の県総体「ほんの少し」の差で7番目、9番目というのがあった気がします。100m男子に関してはずっと努力を重ねている姿を見ていましたから何とか決勝に残ってほしいという想いがありました。決勝まで0.01秒。11秒14と11秒15。たらればはありません。この0.01秒の「差」がすべてを決めるのです。その感覚をどれだけ持てるか。

 

練習を振り返って「ほんの少し」のところまで詰めてやっていくことができていたかどうか。「やりたい」と思っている練習の中で「100%」の練習ができたか。常に「80%」の練習では毎回「20%」の積み残しがあったら最終的には大きな「差」になります。1回1回は「ほんの少し」かもしれません。しかし、積み重ねていったときには「取り返しがつかない差」になってしまいます。

 

人はその時には分かりません。「しっかりやっている」と思っているからです。客観視してみてみると実際は「できていない」ことも多くあります。ここをどのように詰めていくか。徹底してやれるかどうかは大きなことだと思います。

 

「悔しい」という言葉を聞きます。確かに「悔しい」のでしょう。が、「悔しい」といえるだけのことをやったかどうかは大事です。やれることを全てやって、これ以上何もできないというところまで突き詰める。100%自信をもって「やり切った」といえるレベルまでやって、それでも「上手くいかない」のであれば「悔しい」と言えるのではないかなと思っています。その日の気分や目標が近づいてきたからやるという感じではよくない。

 

人は「試合」が近づいてきたら努力できます。「結果」を出したいという想いはみんなあるからです。しかし、実際に目の前に来た時には手遅れです。試合が近いから朝練を始めるという考え方では上手くいくはずがありません。普段の活動自体が大事なのですから。足りない部分を慌てて試合前に補う。それで戦えるほど甘くはないと思います。

 

時代が変わってきているというのも感じています。以前のように「何がなんでも強くなる」という選手が減っているのかもしれません。周りからどう思われても「競技に専念する」という強い意志を持てるかどうかは大きな話です。tokushoの時の教え子が卒業して他の人と話をする中で「競技のこと」を話したら「そんなに本気でやってたの?引くわ。」と言われたと激怒していたことがあります。周りには分かりません。やっている本人たちが「絶対にやり遂げる」と思っていることに対して、周囲が「批判」する資格はない。中途半端であれば仕方ないかもしれませんが。

 

結局は毎日毎日の積み重ね。その毎日の中で「ほんの少し」を残さない。なんとなくやるというのも排除する。「できない」ではなく「やる」という感覚の中で活動ができれば色々なことが変わっていくのではないかなと思っています。これも私自身の感覚でしかありません。どこに正解があるのは分からない。私が大きく間違っているのかもしれませんし。

 

何ができたか。もっとできることがあったのかもしれない。タイミングタイミングで厳しい話もしていたと思います。それが伝わるかどうかは別問題ですが。「やりきった」と思えない部分があるのは確かです。上手く表現できませんが。

コメント
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