kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

手紙をもらう

2022-06-08 | 陸上競技
思うことを。

今日、ハードル練習会に参加していた選手から顧問を通じて手紙をもらいました。ありがたいことです。「ハードル練習会、楽しかった」と書いてもらえていました。こういう言葉に救われる部分があります。

私自身は「一生懸命になれる選手」の力になりたいとずっと思っています。これはどう思われるか分かりませんが。学校という枠の中だけで考えるのは面白くないなと感じています。前任校の時にもkrkくんが来てくれたり、他校のハードル選手が練習に来てくれていました。わざわざ遠くまで足を運んでくれる。こういう気持ちには常に応えたい。

ハードル練習会。これはかなり前からやりたいなと思っていました。なかなかタイミングもなくです。ちょうど県の競技力向上委員長が変わったのもあり、一昨年度から定期的に練習会をやろうという流れになっていました。この春卒業したmysさんもこの時の練習会で初めて指導しました。2年生の時ですね。ヘロヘロでした(笑)

その辺りの流れもあって昨年度は冬季練習に入る時から定期的にハードル練習会をやろうかなと考えていました。ある意味特殊な部分もあるので隔週でしっかりと基礎基本をやる。この機会を有効に使いたいと思ってくれる選手が何人かいたというのはありがたいことです。

走り込みは一切やらない。それは各学校でやってくださいというスタンス。ハードルに必要なことをやりましたが高い負荷をかけるのはほとんどやっていません。

この練習会は「目の前にいる上手い選手から学ぶ」という場にもなっていました。日程などもあるのでいつも全員が参加するということはないのですが、定期的にやらことでお互いに高め合う関係も作れたのかなと。

今回手紙をもらった選手。かなり悔しい思いをしていました。会った時に声をかけることしかできない。最大限に何ができるかは考えて顧問を通じてアドバイスはしていました。もっと色々なサポートをしてあげたら違う結果になっていたかもしれません。申し訳ないなと思います。

別に手紙をもらうために、感謝されるためにやっているわけではありません。が、こういう「気持ち」は本当に嬉しいですね。私自身は「義」という部分に重きを置いています。そうは見えないかもしれませんが。自分の利益のために何かをしようというのはない。とはいえ、理不尽なことや失礼なことに対しては決して許さない。そういうスタンスでいます。そういう人物に対して自分のエネルギーは使いたくないと強く思います。それが間違っていると言われるのかもしれません。自分がやりたいスタンスを曲げてまで何かをしようという気にはなれません。

手紙をもらう。ありがたいなと思います。顧問に聞いたら別に何かを言ったわけではないと。その子の人と柄が出るのだと思います。貴重な出会いだったなと思います。何かこちらが与えてあげることはできませんでしたが、自分自身のやりたいことに対して後押しをしてもらっている気はします。

本当にありがたいなと。感謝しかありません。

記録しておきます。
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ハードル練習会3

2022-06-08 | 陸上競技

続きを。ヨンパのことを突き詰めてやっていくと本当に面白いと思います。大変の指導では「ハードルを跳ぶ」ということに時間を割きます。もちろん、重要だと思いますが。ヨンパが「戦略」で戦えるようになるというのはそれほど知られていないのかもしれません。そんな話をする人がいないだけかもしれませんが。私的には「可能性がある種目」だと思っています。走力だけではなく「戦える」のです。もちろん、「走力」があるほうが圧倒的に良いのは間違いありません。

 

足が速い選手はヨンパが速い。これは覆すことができない事実です。

 

話が若干それましたが。かなりの時間を「インターバルの走り」に要しました。しかし、これだけでは足りません。もう一つの要素、「歩数の切り替え」のところも少しだけやりました。ヨンパでの減速の一番の要因は「歩数が増える」というところです。ショートハードルではあまりないことです。男子で15歩から17歩になる。女子で17歩から19歩になる。この状態になることで一気に減速します。

 

これも基本的な話ですが「タッチダウンが落ちる」と次のタッチダウンはさらに落ちます。挽回できることはよほどのことがない限りありません。理想的には2台目がスピードピークでそこからなだらかにスピードが落ちていく。インターバルが詰まって大きく減速するとスピードを戻すというのは並大抵のことではありません。

 

大半の失敗は「歩数が増える」というところにあります。歩数が増えるのは仕方ないと思います。トップ選手でも増えます。が、これが1歩増えるのか、2歩増えるのかで全く違ってきます。このハードル練習会ではそれを見越して最初から「逆足の練習」を取り入れてきました。自分自身が「もっと早く逆足の練習をしておけばよかった」と思う部分があります。高校の早い段階から逆足をやっておく。もっというと中学校からやるほうが幅が広がると思います。

 

15歩から17歩になるとストライド的に1歩で20cmくらい変わります。単純に20cmといっても分かりにくいと思います。本当はそのための練習があるのですが、コロナの影響で冬季練習中にそれができませんでした。2歩増えることでハードル前で大きく減速する選手が増えます。止まるくらいの流れになります。そこで順位が変わることがあります。上述のように「落ちたスピードは戻せない」部分がある。疲れてきてからの減速は戻せないと思っています。

 

1歩増やす。このための練習もしました。レースパターンについても本人たちが抱いているパターンとはちょっと違うかもしれません。その理由も話をしながら「歩数をいつ切り替えるのか」という部分を理解してもらいました。ひょっとしたら各顧問がすでに指示を出しているのかもしれません。その時はその指示に従うのが一番だと思います。大半の場合、5台目が終わってからの切り替え。ここも重要かなとは思います。状況に応じて展開を考える必要があります。ここは企業秘密的なところで(笑)。

 

で、意図的に「切り替えの練習」を。疲れた中での切り替えとは少し違う部分もありますが。それでもこの局面は重要になります。意図的にピッチアップする必要があります。この局面を抜き出してやっていく。逆足の練習として「ハードルを逆足で越える」のはやるかもしれません。しかし、本当に必要なのは「レースで行かせる逆足」です。実際のスピードで走って切り替えができないと意味がありません。逆足の一歩ハードルなどもやりはしますが、これはあくまで「慣れるため」であって「実践的な練習」ではない。レースに生かすために「準備練習」として色々とやりますが。

 

本数的には絞ってやりました。感覚はある程度つかめたようです。これが実際のレースでできるかどうか。やりたいことができれば減速が小さくなります。「選手が自分で判断して走る」というのもヨンパの特徴なのかもしれませんが、ある程度こちらでイニシアティブをとって「レースプラン」を作ることも重要だと思っています。実際に県総体では大幅にプラン変更を行って4秒短縮しました。もう少し時間があればというのもありますが。

 

このあたりのことを細かくやっていくと「戦える」種目になってきます。女子の参加者はきちんと走れば62秒くらいまではいくのではないかなと思います。県総体で大きなミスをしていても走力で取り戻しています。このミスがなければ間違いなく62秒はでています。こうやって練習会に参加してくれる選手が力を発揮できるといいなと思います。ぜひとも中国大会でワンツーを決めてほしい。

 

やりたいことができるというのは大きなことです。選手にとってプラスになる。できれば近いうちにこれを「中学生向け」にやりたいと思っています。nsy先生と話をしていたのですが、これが「高校生」からのスタートではなく「中学生」からのスタートであればもっと効率よく競技力の向上ができると思います。他県と戦うためには今までとは違う取り組みも必要。このblogを中学校関係者が見ているとは思いませんが、そういう取り組みをしたいと思っているというのはここで示しておきたいと思います。

 

短距離講習会もできるといいなとは思っています。またいつの日にか・・・という感じではありますが。

 

記録しておきます。

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