競技のことを。
中国大会が終わってからkd先生が「基礎の基礎」をやろうといわれたので全体が動きの基礎を再確認することにしました。1年生は上級生が動きのことをやる時間のみが「基礎」の時間でした。チーム事情からしても1年生が走らないといけないというのも影響していたと思います。本来であれば徹底的に基礎的な動きをやるべき。「急がば回れ」ではないですが、1年生の早い段階から結果を求めるのではなく3年生で結果を出すこと目標に。1年生が走らないと中国大会に到達できない可能性もあったというのが大きな問題なのですが・・・。
基礎の基礎。何回かお願いして1年生に別途やらせてもらいました。膝締めの部分です。重心の移動がない中できちんと膝締めを行う。普段の練習の中ではその一部分しかできていないので10分もないくらいか。大会終了後は30分近くかけて実施しています。重心の移動がない中での膝締め。進むと接地がずれます。そうなると効率の良い動きにならない。徹底的に膝締めと接地を意識してやっていく。時間はかかります。少し進んでダメならまた前の段階に戻す。
「速い選手は速い」というのがあります。別にこのような基礎的なことをやらなくても走れる選手はたくさんいます。が、普通の選手が戦うためには「作戦」が必要だと思っています。私は20年来、kd先生にスプリントについて教わってきました。それがなければ今の自分はいないと思います。スプリントの発展がハードルでの考え方です。自分自身がやっていたことというよりは指導するようになってより考えるようになりました。情報を多く手に入れるというよりも「何が必要か」を考えながらやっていくことが重要だと思いますね。
今は「壁押し」「壁の連続抜き」を重心移動が全くない中でやっています。そこからハードルを使って「片足の抜き」で「両足連続歩行」まで。本当に地味です。これをやるだけでも股関節周辺の強化になると思います。「ハードルドリルをやると股関節を痛める」といわれたことがあります。普段何もやらない選手はやらないほうがいのか。長いスパンで見たときに必要だと思います。補強が全くできなくても「速い選手は速い」という現実はありますが、その選手は「補強をやったほうがもっと速く走れる」のです。「やらなくても速い」という幻想から抜け出して「やったほうがより速くなる」という現実を受け入れてもらいたい。余計なお世話ですが。
これをひたすらやっています。2週間程度はこれだけになるのかなと思っています。先のことを考えるとこれだけで十分だと思います。慌てて結果を求めるのではなく先を見据えての動き。目の前の大会だけを考えていても最後面白くないことになります。選手も周囲も「今何をやっているのか」を考えて理解する必要があります。「なぜ結果が出ないのか」と焦る必要はない。この部分は難しいのかもしれませんが。
色々な誘惑も出てきます。が、できる限り「基礎の基礎」を徹底できればと思っています。今はそんな感じ。
記録しておきます。