kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

何ができるか

2022-06-03 | 陸上競技

県総体。やり切れたかというと分かりません。「勝ち」「負け」が伴う部分なので厳しいですが、総合的には「負けた」という感じがあります。男子のトラックで中国大会に進めるのは110mHのみ。あとは高跳びと投擲。女子は複数種目にはなっていますが、「やりきった」と言える部分が足りない気はします。

 

今回の県総体で一番最初に指導をしていたtokushoの陸上競技部が「廃部」という形になります。これはかなり辛いですね。私が転勤してから「短距離はやらない」という形になりました。その後、投擲のesk先生が定年で退官されてからは投擲もやらなくなっていました。少し部員が残っていましたが、今の3年生が1年生の時に「部員は入れない」ということになったようです。それにより今回の県総体で本当に「廃部」です。当時、IHに何年も連続で出場していました。短距離もリレーでインターハイに進んだり、国体のリレーに女子が2人選ばれたりと県内では「強豪校」と言われてもおかしくないレベルになっていました。それが形がなくなります。しんどいですね。

 

前任校。1年次に指導してきたことを中心選手がずっと継続してくれていました。特別に教えに行くというのもうやってはいませんでした。一緒に練習をする機会は設けていましたが。1年次に「基礎基本」を徹底していた。それをベースにきちんと練習を積んでくれたのだと思います。女子の4継で中国大会出場。女子100mと100mHでも個人で中国大会です。12秒6と14秒5まできています。これは本当にすごいことだと思います。

 

新しい顧問の先生も「これまでの流れ」を大切にしてくれているのだと思います。本当に良い練習であればそれを継続していくことで選手は強くなります。指導も必要ですが「良い練習」をすることで選手は伸びます。一定水準以上の練習スタイルは作っていました。それを真面目に続けてくれる。これも大きな能力だと思います。やはり選手自身が「強くなりたい」と思って必死にやっていくことで大きく変わるのだと思っています。誇らしいですね。

 

その反面、今関わっている選手が「力を出せたか」「大きく伸びたか」と言われると難しい部分があります。昨年の冬と比べて大きく記録が伸びたというのが感じられない。一生懸命にやってはいたかもしれません。それが「本当に必要なレベル」でやっていたかどうかは別問題です。もっとやらなければいけなったのかなという気もします。強い選手はリレー2種目と個人種目2種目で活躍をします。400mを走るからリレーが走れないという感じはない。総じて「タフさ」も違う気がしています。筋力的な部分も走力的な部分も、そしてそれを支える「心」の部分も十分な成長ができていなかったのかもしれません。

 

「指導があるから大きく変わる」ということもあると思います。きっかけやヒントは与えます。ヒントどころか「答え」に近い形で示すこともあります。それでも「変わり切れなかった」のは事実。もっというと「変えきれなかった」というのは我々の責任かもしれません。

 

自分の立ち位置。自分のやり方。色々と考えさせられる部分はあります。中国大会までの期間、あがいてみてもいいのかなと。こちらが10段くらい降りて行って「競技をさせる」という段階から再スタートしなければ2週間でなんとかできることはない。ひとまず中国大会。できる限りのことをしてみようかなとは思っています。できる限りのことを・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする