kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第1回中高ハードル練習会

2022-11-13 | 陸上競技

土曜日。この日の午後、以前から計画していたハードル練習会を実施できました。何度かblogにも書いていましたが「このままでは・・・」というのもあって実施することに。中学校の部活動が「地域移行」が声高に叫ばれています。この流れはもう止められないのだと思います。中学3年生は7月の通信陸上で引退。大半の選手がそこで競技から距離を置きます。運動する機会がない。これは由々しき問題だと思っています。

 

以前から「学校の部活動」を離れて活動することを考えている部分があります。私がやりたいのは「部活動」なのかどうかというのもあったので。現時点でクラブチームを作って何かをするというエネルギーはありませんでした。そこまでの余力がないというか。無名の私が何かをしたところで参加してくれる選手も少ないでしょうし。そうなると「本末転倒」みたいな感じになってしまいます。それは避けたい。現時点で何ができるのかを考えてきました。春からこの状況を打破するために練習会を実施したいなという話をしていました。本当はもっと早い時期にやりたかったのですが、日程などを含めて大会が終わってからかなと。中学校と高校の両方にお願いして要項を回してもらい、参加者を募るという形です。

 

ここに至るまでに色々な葛藤もありました。「国体スタッフ」として競技指導をするという部分。肩書があるというのはそれなりに認知されます。が、「国体スタッフ」として「練習会」をやるといっても練習場所が高校のグランドになる。これにより「勝手なことをしている」「勧誘活動をしている」と批判する人も増えるのではないかと思います。ここに対して「違う」と言っても実際問題、中学生に指導する部分なので何かを言われるとは思います。これは最高に面倒な話です。

 

ここを避けるために「高校の部活動」を離れて「クラブチーム」でやるほうが早いなと思っている部分もあります。クラブチームで中学生や高校生を指導することにすれば「勧誘活動」をしていると余計なことを言われなくて済むし。そうすれば大会の審判もやらなくてよくなるし(笑)。こういう部分は「価値観」だと思っています。私は「競技力を上げる」という活動をしたい。それが結果的に「勧誘」となるのかもしれません。が、何もないところでやるよりはある程度指導ができるところでやるほうが「競技力向上」にはつながります。高校生向けのハードル練習会をやってきました。このことに対して「勧誘活動」といわれることはありません。当然ですが。元々「競技力向上」の部分が最優先で考えられています。県全体のレベルを上げない限りは戦える選手は育ちません。元々人口が多くない県の中で「自分のところにだけ選手がくればいい」という感じで考えたからもう「戦えない」状況が悪化するに決まっています。

 

「小さなこと」を言っていたら手遅れになる。本当はもっと早くやらなければいけないことだったと思います。もちろん、それぞれの「カテゴリー」で思うことはあると思います。中学生を指導するのは「越権行為」だと中学校の指導者に思われるかもしれません。そうなると「敵を増やす」ことになる。私自身は「選手が強くなる」のであれば誰が指導しても構わないと思っています。私以外の人が「練習会をやる」といって選手が集まって練習をするのであってもそれが選手にプラスになるのであれば全く問題ないと考えています。「自分でなければいけない」とは思わないので。それでも「言われるのは面倒だ」というのが大きくあって二の足を踏む感じではありました。あれこれ言われるのであればやらなくていいなと(笑)。

 

それでもここまで危機的な状況になっているというのはどうにかしないといけない。それをやるのは私の「仕事」ではないですが、誰かが動き始めないと何も変わらないなというのもありました。淀んでいる流れが誰かが何かをすることで「勢いよく流れ始める」可能性はあると思います。ファーストペンギンになる。別に偉そうなことを言うつもりも全くありません。でも何もしないで「強くならないな」と評論家のような話をしているよりも、何かアクションを起こして「流れ」を生み出すほうが良いのではないか。そう思っていました。

 

どれくらいの人が参加してくれるか分からない状況。翌日が「記録会」ということもあって参加者が増えないのではないかという不安も。高校生はすでに1年間くらい継続してやっていますからどのようなことをやるのか分かってくれています。が、中学生にはこの部分は伝わらない。私自身がどのようなスタンスで考えているのかもわかってもらえないというのがありました。中学生にとっては「何をやるか分からない」部分に対して大きな不安はあると思います。ましてや、全く知らない高校の指導者から指導を受けるというのはストレスだと思います。実際問題、中学生の参加者が1人でも来てくれたらいいなと思っていました。ニーズがあるかないかも分からない。「やりますよ」と切り出しても誰も参加しないという練習会であれば意味がなくなります。

 

繰り返しになりますが、別に「勧誘活動」をする気はありません。高校生に指導してきた内容をもっと早い段階で中学生にもやってもらいたいだけです。間違った技術的なことを覚えてしまうとその後、修正するのが大変になります。癖づいてしまうと難しくなるからです。実際、指導に飢えている中学生は多いのではないかなという部分もありました。「ハードルをやりたい」と思っていてもどうやってやったらいいのか分からない、何が必要なのかわからない。そこの部分を克服するためには「本当に必要なこと」をやっていかないといけないと思っています。自分自身が評価されるためにやるというのではなく、「強くなりたい」と思う子供たちに「必要な情報」を提供できるかどうかだと思っています。

 

実施に至るまでの「経緯」を記録しておきます。こんなことを書いたらまた「批判」の対象になるかもしれませんが(笑)。SNSで情報を発信するというのはそれなりにリスクもあります。それをある程度理解したうえで言葉を選びながら書いています。まー記録しておきます。記録。実際の練習の様子などはまた別に書けたらと思います。

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