色々と。
記録会が日曜日にありました。この日は私は検定の試験監督などがあったので記録会には参加せず。雨が降りなかなか微妙な状況だったようです。記録的にはもう一つという感じでしょうか。他のチームではベストを更新している選手もいるので一概に「条件が悪かった」とは言いにくいのかもしれません。風が向かったり追ったりと安定しない感じだったようです。仕方ない。
これでシーズンは終了。今年度の結果を踏まえて「これからどうするか」について色々と相談させてもらいました。今後の自分の身の振り方も考えながら。どこを目指すかという部分もあります。特に女子に関しては満足ができるシーズンではなかったと思っています。昨年の冬季練習に入る時に「このままでは強くなれない」と話をさせてもらいましたが、結果的にどうだったか。
女子を何とかしないといけないという部分が自分の中にありました。前任校までも女子を中心に指導をしてきました。男子も指導してきましたが、タイプ的に女子の指導のほうがあっているのではないかと思っています。そのノウハウを生かしたいなというのはずっとありました。きれいな練習というよりも若干泥臭い練習になるかもしれませんが。それでも「何かを変えないと現状は変わらない」と思っています。それを「必要だ」と思ってもらえるか、「必要はない」と思われるか。分かりません。skyにいるのであれば何かをしないといけないなと。
お願いをして週に何回かは男女別に練習をさせてもらうことにしました。学校によっては男女一緒にやってどちらも強化できるチームもあります。今は「力を出し切れない」というのがあるので、男女別にやって「より細かく指導する」ということを提案しました。これが良いことなのかどうかは分かりません。色々と調整をしながらやっていかないといけないと考えています。
これまで見てきて「技術的な理解」をどれくらいしているのかなというのがありました。かなりの時間をかけてやってきましたが、「走りの基礎」に対する理解がそれほど進んでいない気がします。中学時代は「勢い」で競技をやっていたと思います。その中に「陸上競技」の知識を詰め込んでいます。飽和状態なのかもしれないなと。見ていて「分かっていない」と感じることが多くありました。そうであれば「やりながら理解する」ほうが手っ取り早いのではないかという想いがありました。
理想的には「頭で理解する」ことでそれを「どうすれば体現できるか」という繋がりを生み出す部分があります。「やりたい動き」があってそれを理解して「意識的にその動きをする」という部分です。が、今目の前にいる選手たちはそれができていない。なんとなく言われていることをやろうとしている。そうであれば「やりながら理解する」というほうが早いのではないかなと。
男子はまずまずの記録を秋のシーズンに出しました。女子はそこができていません。400mHで春先に65秒で走った選手、それ以後は67秒しか出せません。できれば秋に63秒と考えていたのでこれは物足りないどころか「危機的」な状況だと思っています。来年度インターハイを狙うには厳しい。中国地区の女子の400mの6番目の記録が現時点で57秒3くらいだったと思います。今のままでは58秒台ではインターハイには届かない。そうなると間違いなく400mHに流れてきます。63秒を切るくらいでないとインターハイには行けないと思います。
そのことを本人に伝えて、「この冬にどれだけできるか」というのを考えさせました。余裕を持った練習ではなく「全身持久力」を上げながらショートスプリントもロングスプリントも走れるような選手になってもらわないと戦えないと思います。そのためには女子は「別の形」を選択するというのも必要なのではないか。なんとかしてインターハイに進ませてあげたい。原石のまま終わるには勿体ない。練習の中で「厳しさ」を感じてもらいながら勝てる選手になってもらいたいと思っています。
私自身は道具を使いながら「感覚の変化」を感じ取ってもらう練習スタイルが好きです。やっているうちに「こういうことか」というのが分かるようになるスタイル。「一歩目の重心移動」ができないのであれば「できるようにする」という感じです。進まないのであれば進ませる。腰を押したりチューブを使ってリズムを作ったり。意識するポイントも伝えますが、「考えるより動かそう」という感じでしょうか。
男子は力を出し切ることができます。女子はそこが苦手です。そういう意味でも「別にやる機会」があるほうがプラスになるのではないかなと考えています。「休まずに動き続ける」ことで色々なことができるようになると思います。男子はこの部分をやると上手く力が出せない気がしています。一気にやってしまう感じでしょうか。女子は「やり続ける」ほうが良いかなと。これは「感覚的」な部分と「経験的」な部分からです。目指すところが同じであってもアプローチを変えてやると結果も変わってくるのかなと。もちろんすぐに結果が出るとは思っていません。少し時間はかかると思いますが、数か月後に変化が生まれると。
週に3回程度は男女別々になるかもしれません。それ以外は男女一緒に。中途半端な形になるのであれば元の形に戻してもいいと思っています。「何か」を変えなければ現状打破はできない。何とか今いる選手たちの「力」を最大限に伸ばしてあげたい。それができるかどうかだと。
顧問が複数いるメリットを最大限に生かして「それぞれに必要な練習」を導入する。相乗効果が生まれると思っています。私が選手に受け入れられるかは別にして「何とかしたい」という気持ちだけはあります。より細かく個性に合った練習をしていくことで何かが変わると思っています。それができれば私が存在する意味も多少なりと出てくるのかなと。
今自分に何ができるか。何が必要か。ここも含めて考えていきたいと思います。上手くまとまりませんが。