kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スプリント練習とマイルで戦うため

2009-04-18 | 陸上競技
地区大会の1週間前ですから、少し強めの刺激を入れる事にしました。

昨日はトゥトレ等でスピード刺激を多めに入れています。感覚的には悪くない状態だったと思います。前半にカーブ走やバトン練習をかなりやっていますが、最近では1番動く感じがありました。男子は4継で勝負をしますからショートスプリントでの動きが非常に大切になります。スピード感覚は昨日から良くなっています。安心しました。後はレースで硬くならない事だけです。練習量を増やすと疲れて全く動かなくなるタイプの選手がいますから、ここは様子を見ながら。

練習の途中で「何故私が指導するのか?」という大きな疑問を感じる事がありました。ここに書くと問題があるのであえて書きませんが、中途半端に頼まれてそれで何故私が…という気持ちになります。うちの選手の指導が最優先だと思っています。きちんと頼まれたらやりますが、それでも「うちでやりたい」と来てくれている選手が最優先です。感覚が分かりません。さらに激怒しかけましたが抑えました…。なんなんでしょうか…。

女子は250mを走りましたが、バックストレートの走りにまだ課題が残ります。それなりの走りはしますがまだまだ勝負をするレベルには届きません。オープンで走るとかなり前半から走れますが、スタブロからスタートすると上手くスピードに乗りません。地区大会では問題になるとは思いませんが、上を目指す部分としては不十分だと思います。求めるモノが高いのは私自身分かっていますし、選手も高いレベルの要求をされているのはわかっているはずです。しかし、前半の流れをきちんと作れないと自分よりも強い選手達とは戦えません。

オープンで走らせるとかなり競り合いながら走れます。rinaに3人がついて走れますからかなりのスピードです。rinaは先週位から安定して走れるようになってきています。オープンで積極的に走らせると他の者も大差無く走れます。フラットレースできちんと結果を出させたいですが、最大の目標に近づくためにはこの辺りの練習も不可欠だと思います。持ちタイム以上の力を発揮する事が出来る可能性があります。ここで力が出せるように日頃からの練習で取り組んでいます。個人で戦えない者が集まっても中国では戦えません。rinaと戦える状態をチーム内で作ってからmisatoの復帰を待ちます。

厳しいようですがmisatoの復帰が遅れれば外してでも中国で戦います。他のメンバーがそこに頼っていたら戦えませんからね。今日のmisatoではまだまだ戦えるレベルには届いていません。63レベルでmisatoが走っても意味がありませんからね。他のメンバーで走っても十分戦えると自負しています。それくらいのチーム力が戦うためには必要です。

rinaと戦えるレベルが最低ラインだと思っています。総体路線で走らせる予定の者達がrinaについて走れるようになっていたのは大きな収穫です。

昨年の今時期よりは間違いなく強いと思います。当たり前ですが。走力だけではない+αの力があると思っています。中途半端な優しさは不要だと考えています。昨年も同じように考えていたのですが、結局は流されてしまいました。今年は勝負をしに行きます。妥協はできません。

全ては目指す場所のため…。1つのためにどれだけ賭けれるか。意識させ続けます。
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技術的な指導と安全に対する感覚

2009-04-18 | 陸上競技
今日は中学生と一緒に練習する予定だったので、徳山大学で練習を実施しました。地区大会の1週間前ですからずっと一緒にやるのは無理ですから基本的な部分までは一緒にやりました。中学生や高校生に「最新の技術理論」なんてものは不要だと思っています。勉強はしておく必要があるとは思いますが、それは決して中学生や高校生にあてはまりません。少し前には「なんば」、今は「ジャマイカ式」がブームですがほんとにどれくらいの意味があるでしょうか??

私は師事している方から教えてもらったことをベースに指導をしています。見た目の動きと感覚のズレが理解できない指導者もたくさんいます。「乗り込む」という感覚、本当にどれだけの選手にあるのでしょうか?昨年末の研修で、日本代表で走っていた選手が「私には乗り込むという感覚が分からない。日本のトップでも分かるのはいないのでは?」と話をしていました。指導する者としては考えるべき部分ですね。

中学生は特に筋力的なモノもたりません。やろうとしている動きが出来ない者もいます。地道にベースとなる動きを繰り返していくしかないと思います。何度も書いていますが特別な練習はないと思います。地道に。


近辺の高校がかなり集まってきていたので、グランドは運動会のような状態でした。かなりの人数が一気にグランドで走っていました。地域で唯一のタータングランドですから仕方ないと思います。これだけの人数ですから全員が安全に練習できるように配慮しなければいけません。ここも指導者として責任があると思います。練習中、中学生がショートダッシュをしていましたが、その中にリレーのバトンパスをしている高校生が突っ込んで行きそうになりました。かなり危険だったのですぐに大きな声で注意をしました。昨年他県でアップ中の接触事故により死亡事故が発生しています。大事故につながらなくても接触して怪我をしたらこれまで準備して来たモノが無駄になってしまいます。自分達だけで使っているわけではありませんから気をつけるべきです。あまりにも危なかったので顧問の先生に話をしましが、「見ていなかった」といわれて終わり。うーん…。私は年下ですが気をつけるべき事はきちんと伝えるべきだと思っています。もう少し選手に目を向けて欲しいですね。

その後うちが2→3走でバトン練習をしていました。うちの選手がバトンの受け渡しをするために2~5レーンで並んでいました。2走が走り始めようとした瞬間に他校の長距離選手が出て来て200m地点に並び始めました…。ありえない状態です。見たらわかるはず…。すぐにうちの選手に走るのを止めるように大きな声で指示を出しました。あの状態で走っていたら間違いなく接触していました。顧問の先生は全くわかっていない状態で勝手にスタートさせました。なんでしょうか…。

あの状態で走ったら間違いなくぶつかります。自分達の練習を最優先するつもりはありませんが、先に並んでいたのですから見たらわかります。うちの選手に対してはかなりきつく話しました。うちに非が無くてもぶつかって怪我をすれば同じ事です。まーバトンですら3走は後を見ているので気付かないかもしれません。理不尽に怒られていたと感じるかもしれませんが、怪我をしないために細心の注意を払うべきです。もちろん指導者がそういう意識を持たせていく指導をしなければいけません。競技者としてだけでなくきちんと気を配らないといけないと思います。

選手にはきちんと「何をするべきか」を考えさせる必要があります。指導者自身もどういう行動をするべきかを考えないといけません。私は愚痴に近い形で選手にかなり言っています。きちんと理解して欲しいですね。

練習とは全く別の話になりましたがかなり気になったので…。うーん、イライラしましたね。
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昨日の練習を活かして

2009-04-17 | 陸上競技
昨日日は基本的な動きの確認にかなりの時間を要しました。この感覚を生かしたままでどれだけ今日の練習が出来るか、スプリントに結び付けれるかが課題でした。

昨日時間をかけてやっただけはあって今日ドリルをするとかなりの動きの変化がありました。最近は色々とバタバタしていたのでこの部分をゆっくり見ることが出来ませんでした。見ながら指示を出して動きを修正していくとかなり良くなります。ドリルだけが大事なわけではありません。ドリルだけ上手くても意味はありませんからね。1年生にドリルをさせて走らせると驚くほど動きに変化があります。ひょっとしたら…と思いましたが、1本走ったら元に戻っていました(笑)。時間がかかりますね。

全体的に動きは良くなって来ていると感じました。地区大会もありますし、気持ちも少しずつ高まって来ていますから当然と言えば当然なんですけどね。スピードが上がってくると色々な可能性が出てきます。マイルは当然ですが4継にも欲が出ます(笑)。こちらはきちんとバトンをつなぐ事を最優先。あまり欲を出しても良いことはありません。狙う所にしっかりと力を注ぎたいですね。

総体路線でマイルを走る選手達、不安があった2人が走れるようになってきました。misatoはひたすら走りの中で動きを作る。本当に長かった…。やっと総体の計算が出来るような走りになってきました。走らなくても他のメンバーである程度は戦えると思いますが、エースが最後にいるといないとでは他のメンバーの余裕が違います。アンカーにいると威圧感も違います。やっと…という感じですね。misatoを走らせるとチーム内の緊張感が違うと思います。メンバーは安定しませんから競争が生まれます。別にmisatoを特別視するつもりはありません。走れなければメンバーとしては走らせるわけにはいきません。当然ですね。メンバー内で争うためにはエースの復調は必要不可欠です。4番手争いではなく1番手争いをしてもらわないといけませんからね。

全ての面でレベルを上げていきたいと思います。まだまだです。勝負の舞台に立つためには県総体を通過しなければいけません。油断はできません。しっかりと気持ちを引き締めていきたいですね。

スピードとしてはまずまずだと思います。ポイントが理解できてきた感じですね。
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練習日誌

2009-04-17 | 陸上競技
学校が始まり約1週間、選手の練習日誌に目を通す余裕がやっと出てきました。これまでは本当に内容を確認するだけでしたが、少し時間をかけてコメントを書けるようになってきました。

春休みの途中で抜き打ち(前日の夜に言ったので抜き打ちではない?)で提出するように指示を出しました。この時点で書いていない者がいれば結局、「言われたら出来るが見ていないと出来ない」という話になります。練習時間等から考えると日誌を書くというのも大きな負担になるかもしれません。特に休み期間中は毎日提出することはありませんから、手を抜く者は必ず抜きます。これも今まで見てきた中でかなり分かってきました。単に「日誌を書く」という事が大切なのではありません。「やるべき事を毎日継続する」という部分を見ているのです。春休み中であってもきちんと毎日書いていました。女子は少なくとも1ページは書いていますから、前日の夜から1ヶ月分を書くのは不可能です。この時点で今年は「心」の方向がある程度定まったと強く感じました。

日誌はうちのチームのバロメータだと思っています。以前は学校に来てから休み時間に書くので提出が昼休みになったり、忘れていたといって出さない者がいました。間違いなくここから崩れます。たいしたことないと思うかもしれませんが、これがかなり大きい。こういう行動が一番大切な場面で取り返しのつかないミスにつながります。大切な場面だけきちんとやろうとしても絶対に出来ないのです。例年春先に分かります。諦めるわけではありませんが、「目標」としている部分には届かないだろうなと感じます。結局何のためにやるのかわからないから、適当な行動になるのです。全てはつながっていると思います。

「日誌を出す」という行為は約束事です。私と選手、選手と選手の約束事。これが守れないのであれば絶対に信頼関係は成立しません。信じて勝負の舞台に送り出す事はできません。チーム内での信頼関係が成立しなければ必ず崩れていきます。普段は表面上の付き合いでごまかせますが、一番大切な部分でつながりませんから上手くいきません。見えていますね。

今は出すだけではなく内容もかなりのモノです。新入生は「その日の出来事」を書くだけ。ここは当然です。無理。上級生はどんな内容をやったという部分よりも感覚的なモノ、課題、そして「心」の部分をきちんと書きます。何かあった時に一時的に「心」の動きをかける者はいますが、あくまで一時的なもの。次の日につながりません。この部分では私自身信頼しすぎていた部分が過去にはありました。今は毎日きちんと「心」を書きます。競争心や目標に向けての心構え、覚悟についてしつこいくらいに書いています。「書く」という作業は自分の意志を強めていきます。技術的な内容ばかりの日誌は意味があまりないと思います。「悔しい」「強くなってやる」「インターハイにいく」というのを毎日書いていくことで自然と強くなっていくと思います。

日誌、選手の「心」を示します。これが当たり前になれば必ず強くなると思います。継続する。大切です。日誌を使って「心」を育てます。これからが本当の勝負!!
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基礎練習

2009-04-16 | 陸上競技
月曜と水曜に少し強めに走ったので、今日は軽目にしました。学校が始まり動きの確認に時間がなかなか割けませんでしたから、もう一度感覚作りをしておきたかったので。

特別な事はしていません。最近私がゆっくり見て修正出来ていなかったのでもう一度基本的な動きの感覚を意識させました。地味ですが同じ動きを繰り返す事でかなり変わっていくと思います。細かい部分まで話をして脚の運び方、接地場所を互いに見ながら修正していきました。あくまで感覚作りですからスプリントに活かせないと意味がありません。本当はスプリント練習を入れてしっかりと確認したいところですが、明日もう一度走りの中で意識させたいと思います。

動きの確認の途中で練習再開をしたmisatoの動きが崩れていました。脚の痛みがあるため強く接地が出来ません。ここには接地のズレも影響していると感じました。かばいながらやっているため重心の移動がスムーズになりません。仕方ないので別メニューで50分位かけて感覚を作り直す。これは選手がきちんと地味な練習に耐えられるかどうかというのも大切になります。別に特別な練習ではありません。こちらのやろうとしている事を選手に理解させ、それを繰り返す。これ以外にはありません。まだ完全に脚が回復したわけではありません。スピードに関しては7割程度です。それでも本人が何とかしようという気持ちがありますから、時間はかかりますがかなり動きは戻せたと思います。痛みが完全に無くなるとは思えませんが、それでも走っていくしかありません。やるしかない。

他の選手は動きの確認が終わってからウエイト。先週はタイミングが合わずほとんど入れていません。火曜のウエイトで昨日は筋肉痛だったようです(笑)。今日はmisatoの動きの確認の間に見に行きましたが、かなり意欲的に取り組んでいました。安全面を考えると出来るだけついておく方が良いとは思いますが、集中が切れることがありませんからケガにはつながりそうにありません。油断は禁物ですが、この辺りは安心して見ることができます。師事している方から「シーズン中も維持ではなく向上を目指す」という話を伺っていますから、きちんとした取り組みを続けていきます。うちの最もベースになる部分を支えているのは基礎筋力ですから。しっかりとやっていきたいと思います。

練習に関してはとにかくやり過ぎないようにと多くの人から釘を刺されています。今までの反省を生かしていかなければいけません。狙えそうだから更にやるというのではなく、これまでの延長線上に結果がついてくると思います。特別な事はない。きちんと積み重ねていきたいですね。焦らず着実に取り組んでいきます。
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緊張感を持って

2009-04-16 | 陸上競技
火曜日が雨、木曜日も雨予報。かと思えば汗が出るほど暑い。笑えませんね。安定しません。

木曜日がまた天気が崩れるということだったので、走りました。学校が通常通り始まったので練習も少し詰めてやらないと時間が足りなくなります。休み中と同じ感覚ではできません。

練習はいつもと同じパターンですが、本数を調節してスプリント練習に早目に持って行きました。記録会があって少し感覚が良くなって来ているのでもう少しスピード刺激を与えたかったのでトゥトレを入れました。

短短と短長でそれぞれ課題を置いて走る。短短はしっかりとスピードを出すこと。短長は乳酸が蓄積してからの動きの維持。それぞれが「追い込み」の中で異なる課題を持って取り組む必要があります。400系の練習で1本だけ速いのはそれほど負荷はかかりませんし、レースには活かされません。300m前後までは200m選手のほうが速い。rinaは最近1度もakaneに勝てません。が、400mになれば互角に戦えると思います(絶対に勝てるかどうかは別問題)。ここを意識して練習を積む必要があります。

セット走では先日記録会で400mを勝ち取ったyukaが5番手。今のメンバーでは一番後ろでした。ここにチームの課題があると思っています。気持ちが入りすぎるタイプは「やってやる」と思った時に力が入りすぎて自分の走りが出来なくなります。崩れてしまうのです。ここに冷静さが必要になってくると思っています。「気持ち」が強くなければ「力」は上がりませんが、そこがコントロール出来なければ絶対に「力」は上がらないのです。特に勝負がかかった場面ではこの部分が強く現れます。力んで失敗する事が多いと大会でも失敗します。課題ですね。日頃からどれだけ緊張感を持って練習に取り組めるかです。

チーム内の争いが激しくなればなるほど練習の質が上がります。それくらいのレベルでやらなければ戦えないと思います。中国地区のトップのチームは同じチーム内に27秒1までの選手が8人くらいいてその中で争っています(25秒台が2人、26秒4が1人…)。うちのレベルでは補欠にも入れないのです。だからこそ競り合いながら力を上げて強くなっていくしかありません。質を上げながら戦う事が求められるのです。

他校と比べた所でうちが強くなるわけではありませんから比較には意味がありません。しかし、「高いレベルでやる」方が強くなる確率が高いのは確かです。チーム内で自分のポジションを決めてしまっている間は絶対に強くはなれません。

150mの3本目くらいからやっと練習に参加し始めたmisatoに下級生に追い込まれていました。ここは許されません。スピードが上がらないmisatoに詰められるとはどういう事か??もちろんスピードが上がれば乳酸もたまりますから動かなくなります。しかし、それを差し引いても追い詰められていてはいけないと思います。misatoがいるから勝てるというならうちがインターハイを狙うのは無理な話です。エースがいなかったら普通のチームというレベルならそこまでで勝負が決まってしまって戦うことは出来ないからです。misatoに頼ってチームを作るわけにはいかないのです。甘いですね。「自分が勝負を決める」という気持ちが足りません。誰かに頼って走るなら持っている力を出し切れないままで終わってしまいます。久々に厳しく叱責しました。自分の力を高めるのは自分の意志だけですからね。考えるべきです。

厳しい話かもしれませんが、今のチームの目標に中途半端な強さは不要です。各自がそこを理解しておかなければいけません。まだまだ目指す場所に向けてやることは多いですね。

書きたい事はあるのですが、時間がないので。ちなみに現在選手は補強してます(笑)。
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輝ける場所・・・

2009-04-14 | 陸上競技
先日の記録会により、女子400mの代表とマイルメンバーを決めました。非常に緊張感のあるレースになったと思います。

前の記事にも書きましたが、足を痛めなかなか調子の上がらなかったshimaをマイルメンバーから外しました。非常に冷たいかもしれませんが選考で漏れたのにメンバーに名前を残すことを本人は決して望みません。そういう人間ですから。ここは「選手」というよりも人間性の問題だと思います。通常の選手であればこういう状態でメンバーに名前を残すことに固執します。自分の「力」を認めることができずにどうすれば自分が残れるかを考えます。しかし、shimaはそこにすがりつくことをしませんでした。涙を流してみんなに話をしましたがきちんと前を向いていました。

昨年は総体前色々と上手くいかない部分がありました。総体でrinaが決勝に進出し、誰かを外すことになるという部分でチーム内で「自分が走りたい」という感情だけで物事をみてしましチームは一瞬で壊れてしまいました。それと同じことを繰り返す危険性がある部分でしたが、shimaは私が思っている以上に強かった。もちろん本人は死ぬほど悔しいでしょうし、辛いと思います。それでも決して下を向かないところが強さです。最も信頼が置ける人間だと思っています。

今日の日誌に様々な「想い」を書いていました。昨日話をしたのですが今はスピードが上がりません。それでも維持はできます。総体路線、400mHと800mに出場してみてはどうかと話しました。本人は素直にそれを受け入れてくれました。単に出るだけではありません。中国を目指します。今日の日誌に、「私は卒業するまでマイルの1走を誰にも譲るつもりはない。でも、今の力で走ってもチームに迷惑をかける。それなら今一番輝ける力を生かして、800mで中国を狙いたい。まずは自分のために頑張りたい。400mやマイルメンバーに入らなかったから800mを走ると思われるのは嫌だから。同情されたくはない。それに、自分が800mに向けて練習することで仲間に何かが伝わればいい。私が800mに出場して戦うことで3分57秒を切る可能性が少しでも上がるなら私は喜んで受け入れる。すべては目指す場所のために・・・」と書いていました。

高校生レベルでここまで考えられる人間がどれだけいるでしょうか?うちのチームが力をつけ前に進んできたのはshimaがいたからだと改めて感じました。こういう人間がいるからこそチームは成長してきたと思います。しかし、褒めませんでした。こういう考え方が特別だと認めてしまえばそれ以上先はないからです。女子だけを集めこの日誌を見せました。ほかのメンバーにshimaの「覚悟」と「想い」を理解させるためです。ひょっとしたら本人は望んでいなかったかもしれません。それでもほかのメンバーにはshimaの「覚悟」と「想い」を理解する必要があります。今からやろうとしていることがどれだけのことなのか。中学時代の実績が全くないメンバーが集まってインターハイを狙う。中途半端な「覚悟」ではできないのです。チーム内で負けたら負けなのです。それでもshimaは下を向くことなく次に自分が何をするべきか、どうすれば輝けるかを考えて自分なりの答えを見つけたのです。

ほかの選手も今日の日誌には「覚悟」について書いていました。これまでのレベルからすれば大きな成長です。しかし、shimaの「覚悟」と「想い」はそれ以上のものでした。特に女子はその気持ちを理解できなければいけないと思います。自分が強くならなければ、誰の「想い」にも応えられないのです。マイルメンバーに入ることだけをshimaは考えていませんでした。「自分が1番になる」ことだけを考えてやっています。他のメンバーも同じ想いでいたでしょうか?まずはマイルメンバーに入ることだけを考えていた部分が大きいのでは?misatoに勝とうとする気持ち、rinaに勝って自分が1番になろうという気持ちがあったでしょうか?そこを狙う気持ちを常に持ち続けていなければshimaの「想い」に勝てることはないと思います。誰かのためではなく自分自身がshimaの「想い」に勝てるようにならなければマイルを走る資格はないと思います。

全て気持ちで決まるとは思っていません。やはり、きちんとした練習を積んで積み上げていってから「結果」がついてくるものです。そこまでの過程に何があるかだと思います。指導者に強制的にやらされている間は絶対に伸びません。見えないところで必ず手を抜きますから。これは今までの短い指導経験から痛感しています。しかし、子どもたちはその気になれば考えられないくらいの「力」を発揮します。持っている「力」を最大限に引き出すことができるようになります。指導者の役割としてはこの部分が大きいのではないかと最近特に感じるようになりました。私自身は熱くなりやすいタイプなので冷静に抑えながらやるように心がけています。いつも言われていることですが、私が冷静さを失っていけば選手はさらに冷静さを失います。常に客観的に。熱く話をするときは誰よりも熱く。最近はその部分を考えています。

人生の中で「輝ける場所」というのはそれほど多くありません。うちがインターハイに行けるわけがないと思っている人もいると思います。でも私は絶対に行くと思っていますし、女子はもちろんうちの選手すべてが「インターハイに行く」と思っています。そのために多くのモノを犠牲にしていると思います。それでもやるだけの価値ある。かけがえのない大切な仲間と未来に向けて力を合わせ、想いを同じにしてやっていくことができる時間ほど貴重なものはない。一生懸命にやるから見えてくるものがある。そう考えています。

shimaの「覚悟」と「想い」、選手は冷静に受け止めなければいけません。全ては自分たちが輝くためです。他の人から何と言われようと裏表なく純粋に目指すことに意味があると思います。ここで感情的になり「shimaのために」と思っても本人は絶対に喜びません。そんなことにエネルギーを使うくらいなら「自分のために強くなれ」という子ですから。それは日ごろから関わっている選手なら誰でもわかるはずです。自分がトップを目指して取り組んでいくことに意味がある。shimaは諦めたわけではありません。必ず這い上がってくると思います。その時に「何をしているんだ」と怒られないように、各自が責任を持って自分のやるべきことをやる。それ以外にはないと思います。

このblogを見ている方々にお願いがあります。応援してください。私に足りない部分があれば力を貸してください。私はどんなにかっこ悪くてもいいと思っています。選手たちが輝けるならどんな手段でも使います。多くの方々の力を借りて、通常ではできないことを成し遂げたい。ここまできたら止まれません。やるしかないと思っています。

力を貸してください。応援してください。全ては「目指す場所」のために。この子達が輝くために。
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雑感

2009-04-14 | 陸上競技
ここ数日で思うことがいくつかありました。色々な人と話をするなかで感じるものが多かったですね。

一番は指導者としての視点でしょう。私自身どうしても経験が少なく、不安に思うことがたくさんあります。情けない話ですが記録会の前日「あれだけ練習をしたが、rinaが64秒だったらどうしようか…」と考えてよく眠れませんでした。選手も同じように感じている部分があったかもしれません。指導者が自信を持っておかなければいけないのは分かっていますが、少し不安でした。

絶対的な自信を持てるほど強くはありません。それは経験不足という部分が影響しています。ここはなかなか補えないですね。勘違いして「自分はすごい指導者だ」と思えば、簡単に「うちはすごい」と思えるのでしょうが決していいことはありません。こう見えてもかなりの心配性です。故障した者に関してはかなりしつこく状態とケアの状態を聞きます。これも不安になるからかもしれません。

絶えず現状に満足しないようにしています。「多くを望むな」と言われるかもしれませんが、止まりたくはないのです。常に上を目指したい。だから「今のままで本当に良いのか」「今の練習で本当に強くなるのか」を自問自答しているのです。

指導者の力としては「やる気のある者だけが強くなる」「能力がある者が勝手に強くなる」という部分以外を冷静に見ることが出来るか?というのが重要になってきます。やる気のある選手は勝手に強くなります。元々力が無くても意欲を持って練習に取り組んでいけば過去の自分よりは必ず強くなります。ここは指導者の力だとは思いません。うちの選手、今は自分達で意欲を持って取り組んでいますしチーム内で競争していますから、自然と力がついてきます。まーそれでも「全体のレベルが上がっていなくて本当はトップが64秒なんじゃないか」と不安に思っているのですが。

選手によっては「指導者が悪い。指導者が変われば自分はもっと強くなるのに」と考える者もいるでしょう。大きな勘違いですね。そんな考えの選手は強くはなれないでしょう。持っている能力を最大限に生かすのは最後は選手です。誰かに頼って、自分の責任から目を背けている限りは本当に強くなることは不可能です。ここを理解させる事が出来るかが指導者としてな力なのではないかと強く感じました。指導者も選手も勘違いをしている間は絶対に成長しません。

うちの選手はいい子が多い。私は恵まれていると思います。素直に話を聞いてそれを実行出来るというのは素晴らしい才能だと思います。この力は伸ばしてあげたいですね。

とりとめのない内容になりました。すみません。
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走る

2009-04-13 | 陸上競技
昨日記録会があったので通常なら今日は休みにするところですが、明日から雨の予報だったので強行日程で走りました。気持ちを試すという意味でも今日は非常に大切な部分だと思います。さっき予報を見たら若干天気が持ち直すみたいですが、昨日の時点でやると決めていたのでやりました。

もちろん疲れているとは思いますが、今週はある程度強めに負荷をかけなければいけません。地区大会も大切ですが、これから先を見据えて必要な負荷をかけていかなければいけません。地区は対抗戦ということもあり自然と気持ちも盛り上がっていきます。タイムもそれに合わせて上がっていくと思います。

10日ぶりくらいにかなり強めの刺激を入れました。先週は感覚をつかむために少しレース走に近い形の練習にしていました(かなりきつかったとは思いますが)。今日は耐乳酸性負荷をかけました。昨日悔しい想いをした数人はやはり1本目からかなりスピード負荷をかけていました。それに合わせて乳酸も蓄積していきますから、3~4本目辺りから動かない状態になります。その中でどうやってスピードを維持するか。気持ちで動くとは言い切れませんが「強くなりたい」という意志があればスピードは維持できると思います。最後に動かすのは本人の意志だけですからね。

misatoもスパイクを履いて数本参加しました。まだまだスピードが上がりませんが、耐乳酸トレーニングをかなりやっていたので中間以降で減速をしません。このためだけに多くの練習をしてきましたから、かなり効果があったという事だと思います。慌てず焦らずですね。

全体的にかなり気持ちが上がっています。苦しいのが分かっていて40秒走に参加したいと数人入ってきました。女子はトレーニング負荷云々ではなく「気持ち」を示していくべきだと話しました。1本目はakaneとrinaが最大スピードで勝負をしていました。それにhatuがついていきmikiとyukaが離れずについていく。全体のレベルが上がっているというのは間違いないですね。気持ちの部分はかなり上がっています。気負いすぎる気はありません。当たり前の事を当たり前にやっていくだけです。いきなり強くなる事はありません。かなり強くなれると思います。

これまたいくつか想う事があるのですが、眠くて…。すみません。必ず書きます…。
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全ては目指す場所のために

2009-04-13 | 陸上競技
今回の記録会、女子の400m出場選手とマイルメンバーを決めるために使いました。特別な準備はしませんし、ここをピークに持っていくつもりはありません。

misatoはシードにしました。私の独断です。misatoが総体路線で活躍しない限りはうちのチームが目指す場所に届く事はありません。加えて全員にmisatoの練習を見せて本当にアンカーに相応しいかを判断させました。気迫溢れる練習を示し全員一致でアンカーに決定。つまり、マイルを走る枠は残り3つになったのです。それを踏まえての選考会でした。

また練習で他のメンバーを圧倒的に引き離すakaneも私の判断でメンバーに加えました。短い距離でスピードを磨いているため400mには出場していません。もちろんラストに不安がないわけではありませんが、うちのチームで最も爆発力があるakaneです。「走れないかも…」という不安を抱えているなら外しますが必ず走ってくれると信じています。最近腰を痛めて練習が積めていなかったため200mのラストで失速しましたが、これからの2ヶ月で十分対処できます。

これでマイルは残り4枠。熾烈な争いになります。結果に関しては前の記事の通り。60秒7で走りチーム内の持ちタイムでトップに立ったrinaと63秒3のベストで走ったyukaが400mの代表になりました。練習を見る限りrinaと互角のmikiは400mには出れません。厳しいようですが、最初に約束していましたから。

400mを走る前には選手の誰にも声をかけませんでした。みんな平等な条件でなければいけないと思ったからです。誰か一人に声をかけてそれでタイムを出せば一人だけ有利になる。今後トラックに立って走るのは選手自身です。自分達である程度の判断をして戦わなければいけません。昨年レース前半が遅すぎて流れを作れなかったmiki、今回も同じでした。失敗から学ぶべきですね。

プログラムに記載するマイルメンバーは6人。今回5番だったshimaの名前を外します。3年生だから、キャプテンだからで名前を入れる事は他のメンバーに対して失礼になりますし、何より本人が一番望まないと思います。女子全員を集め6人の名前にshimaは入れないときちんと伝えました。このことを他の7人がどう思うか?これまでチームを引っ張ってきた人物をメンバーから外すというのを冷たいと思うかもしれませんね。しかし、これはshimaのためです。ルールが変わりプログラムに名前があればリレーメンバーに入っていなくてもレースに出ることができます。チャンスは全員にある。もう一度はい上がってこいという気持ちも込めてメンバーから外しました。

厳しいようですがチーム内で競争をしなければ目指す場所には届きません。簡単に届く場所は目指していませんから。全員がメンバーを目指して争う事で初めて見えてきます。争いと書くとチーム内の雰囲気が重くなるのではないかという気になると思いますが、ここに向けては昨年の中国大会以降かなり意識してやってきました。裏表のある人間関係では大切な場面で必ず崩れるからです。仲間でありライバル。単なるお友達ではありません。感情に流されてリレーを走ると全員が後悔することになりますから。そんな青春ごっこをするつもりは最初からありません。女子の2、3年生は分かっているはずです。それだけの指導はしてきたはずですから。

これからが本当の戦いになります。ミーティングをしてmisatoが「お友達では強くなれない。強いものが走る。泣いている暇、止まっている暇はない。」と話していました。その通りです。目指す場所に向けて最低でも3人は60秒を切る必要があります。6人目を61秒台にしと層を厚くしなければ戦えません。これからが本当の戦いです。

今回悔しい想いをした者は必ず強くなります。競争は悪いことではない。負けて初めて気付く事がある。大切なのはそこで止まるのか、はい上がるのかだけです。mikiは昨年マイルメンバーには入りましたが4人には入れず走ることが出来ませんでした。あの時と同じ想いをするのは嫌だから絶対に強くなって走るとメールしてきました。大切な事です。止まっている暇はない。見るのは過去ではなく未来です。絶対に強くなると思います。

女子、本当に良いチームです。県を代表しても全く恥ずかしくありません。周りから目標とされる資格があると思います。以前kuboi先生から言われた「強いチームの責任」は各自が理解しています。戦いにいきます。記録会の結果とミーティングで更に強くなると感じました。簡単には届きません。でもやります。「覚悟」と「自覚」です。

まだ書きたいことがあるのですが、時間がないのでまた書きます。
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