kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

もう一度基礎から

2016-06-03 | 陸上競技
木曜日、この日は朝からかなり暑かったですね。どう考えても6月ではない(笑)。これからさらに暑くなると考えると悲しくなります。心が折れてしまうのではないかというくらいの暑さです。まー私は見ているだけなのですが選手はかなり大変だと思います。

この日の朝は本当に久しぶりにハードルを使った股関節周辺の動きをやりました。前日のNトレーナーの指導を見ていてやはりやるべき動きはこの辺りにあるなと再確認。それも左右差をなくして丁寧にやっていくことが重要かなと。何度も何度もやっていますがこれまでは雑な部分があったと思います。股関節がきちんと使えていなかった。指摘しても実感が湧かなかったのではないかと。最終的に「なんとかしよう」という気にならなければ動きは変わらないと思います。しっかりと膝を上げながら切り替えを行う必要があります。

午後からはダイナマックスを使った練習から開始。そこからもう一度ハードルを使った切り替えをしっかりとやりました。軸の移し替えという部分を加えながらですね。ここの部分を丁寧にやっていくことがレベルアップにつながっていくと思います。通年でやっていく必要性を感じますね。そこからはいつも通りの流れで。ある程度やってからスパイクでスキップ。

最初はスキップでのメディパスをしましたが全くダメ(笑)。軸が作れないのと強く投げることができません。これでは意味がないので直ぐに切り替えて別の練習をすることに。ダイナマックスを使ったスキップからランへという練習。これは何度もやっていますからそれなりに。見ているとこのスキップの時点で足が回ってしまう選手が数人います。ここに課題があります。改善していかないといけないですね。

そこからはシザーズを。これまで余りにも出来ないので止めていました。が、私がやりたい動きの中でここの部分はすごく大切だと思っています。膝と腰の移動を生み出すためにはどうしてもやりたい。が、これも狙いが明確になっていなかったら意味がないですからね。とにかく移動する感覚を作りたいと思っています。最初は出来ませんでしたがある程度やっているうちにそれなりに形になってきました。これからだと思いますね。少しだけでも移動感覚を作れれば間違いなく強くなります。ここは自信があります。時間はかかるかもしれませんが。

そこまでやってから後は並走。女子はいつも通りのメンバーで。男子は新しいメンバーで。女子は慣れていますから無難にできます。というか、見ていて「速くなったんじゃないか?!」と感じるものがありました。県総体で走ったことで良い練習になったのではないかと思います。近くからだけではなく遠くから見ても「速いな」と感じるものがありました。こういう経験を積んでいくことで間違いなく強くなると思います。

最後に30&60をやって終わり。もっと走ったほうが良いのかもしれませんが流れを大きく変える気はありません。特にこの日は前半で動きの確認やシザーズなどの動きをやっています。新しい動きを増やしていけば速くなるとは思いません。シザーズが出来るようになれば基本的な動きはほぼ終わりだと思っています。苦手な練習かもしれませんがやっていくだけで変わってくる。もちろん、他の事と組み合わせながらというのが大切ですが。一部分だけ抜き出してやったとしても効果は上がらないと思っています。全体のバランスの中で何やるかだと思いますね。

もう少し書きたいのですがblogを書きながらうつらうつらしてしまうのでこの辺りで止めておきます。おやすみなさい(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習再開

2016-06-03 | 陸上競技
水曜日、練習再開です。3年生が県総体で事実上引退しました。秋まで続けても良いと思っているのですがなかなか難しい部分があります。新チームとしてどうしていくのかを考えていかなければいけません。3年生マネージャーが中国大会まで残ってくれるので何とか保てそうですが、チームとして活動するために準備はしておかなければいけないと思います。

朝練習ではもう一度原点に帰るということで「ダイナマックス」を使った練習としました。先日来、トレーナーの指導を見ていると色々な動きをしていました。これまでやってきた動きのなかで細かいことを意識してやっていくと効果は高まるのではないかと改めて感じました。ダイナマックスを使った動きで股関節周辺の動きや横向きの動き、後ろ向きの動きを意識してやっていく事でバランスも良くなるのではないかと思います。

ここの部分をもっと細かく意識しないといけないと思いますが。やるだけの雑な練習になったり左右差を生むような練習をしてしまったら故障を助長する結果につながるかもしれません。うちはかなりの量の練習をします。だからこそ1回1回の練習の中での動きを大切にしていく必要があるのだと。

見ていると個人で入賞した1年生2人がペアでやっていました。が、恐ろしいほど体幹が弱い。走るスピードだけを見たら「速いな」と思いますが、こういう部分をみると「出来ていないことの方が多い」と感じます。ダイナマックスを投げる勢いが全くない(笑)。それでも速いというのはどういうことなのか?!こういう部分は明らかに2年生の方が強いですね。

午後はトレーニング。こちらは筋力回復を目的としています。2週間近くまともにトレーニングができていません。試合が続くと調整調整で強い負荷をかけることができなくなります。それにより競技力のピークは下がっていことになります。中学生であればそれほどトレーニングをしないでしょうから関係ないと思いますが、私的にはほとんどこのパターンで練習はしません。師匠が「1年生でインターハイに行くと良いことはない」と良く言われます。大きな大会があればそこで結果を出すために本来やるべき練習ができなくなります。長い目で考えた時には「優先順位」をつけなければいけないと思いますね。

総体前に足に痛みを訴えていたM、別メニューでやっていくことにしました。先日来ていただいたNトレーナーに来てもらって動きのなかで見てもらうことにしました。こちらは完全にお任せ。実際にどの程度のことをやるのか私も分かりませんから見ていました。歩きやスキップなどのなかで足の向きや骨盤の動きなどを見てどうやってバランスの悪さを改善していくのかを判断しているようでした。面白い。

他のメンバーはシャフト補強。やはりキツいので動きが甘くなります。中国大会を決めたメンバーでさえもまだまだ甘さが出ます。股関節の柔軟性が低いというのもあるかもしれません。やりたい動きができない。筋力的にできない部分もあると思いますが、柔軟性の部分が不足してできない部分がある。様々な部分を上手くリンクさせながらやっていく事が重要だと改めて感じました。

その後、プレート補強とダイナマックスを組み合わせた練習を実施。これが案外キツいのです。見た目よりもしんどいと思います。プレートよりもダイナマックスを投げながら動くほうがキツいのではないかと思いますね。かなり息が切れていました。こうやって地味に体幹トレーニングを続けていくのは大切だと思います。これから何をやるのかを考えていかないといけないですね。これから暑くなると炎天下の中でこれだけのトレーニングをするのは大変です。しかし、私のトレーニングの特徴はここにあります。どのような形でやっていくのが理想なのかを考えていきたいと思います。

最後にNトレーナーに少し指導してもらうことにしました。簡単な補強から始めて股関節周辺のストレッチを。セルフでできるストレッチを数種目教えてもらいました。何人かはかなり硬い。これは故障の原因となります。早かれ遅かれこういう事が出来ていなければ怪我をしてしまう危険性は内在していたのだと思います。トレーナーの存在がチームに与える力は大きいと思っています。家で出来る事を自分から出来るようにさせたい。しかし、優先順位をつけないと全てやるのは難しいと思います。だからこそ「何をどのようにやるか」を選手自身が把握しておかないといけないのだと思っています。

再スタート。やはり3年生男子の存在は大きかった。声を出すにしてもこの子達が引っ張ってくれていたのは間違いないですね。声出しをするのは特定の選手になりやすい。もう一つ上のレベルにならないといけません。伸び代はかなりあります。そこを引き出すために「心」の部分をしっかりと作っていきたいですね。これからのチームです。見守ってください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほぼ撃沈

2016-06-03 | 陸上競技
火曜日、この日は前日までのダメージが大きくほぼ撃沈していました。とはいえ、中国大会に向けての準備を少しずつ進めておかないといけません。とにかく忘れてはいけないのが大会申し込み(笑)。何においても迅速に対応しなければいけません。

後は空き時間を見つけて現時点での中国地区ランキングを作成。該当種目のみですが。うちのBOSSは投擲種目の全てのランキングを作成します。県総体だけではなくローカル大会まで全て拾ってのランキングですから実力が分かります。短距離系ではそこまでランキングにこだわらなくても良いかなとは思っていますが、ある程度の把握をしておくことは大切だと思っています。

あまりにも疲労度が酷くて記憶さえアヤフヤです。これは良くない。忘れないうちに書いておかないといけないと思っています。あれこれ精神的なダメージもあります。書けることもあればかけないこともある。

早目に帰宅してblogを書きました。県総体の事は可能な限り記録しておきたいので。かなりの時間をblog更新に使った気がします(笑)唯一の趣味かもしれませんね。

とりあえず記録しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体~雑感~

2016-06-03 | 陸上競技
最後に県総体で感じた事を書いておきます。

・リレーの選手紹介&表彰
女子の4継の決勝。私はいつも見る場所で見ていました。近くには保護者や3年生のマネージャーもいました。リレーが始まる前の選手紹介、アナウンスの声が一緒に指導しているS先生でした。こうやってうちの選手が「勝負の舞台」に立っている時に一人一人の名前をうちの顧問が呼んでくれるというのは感慨深いものがあります。選手達の背中を押してくれている気がしました。さらには表彰式の紹介もS先生。私としてはかなり嬉しい出来事でした。

・棒高跳でN工業が表彰台独占
いつも色々と相談したり練習を見てもらっているG先生のN工業が棒高跳で表彰台を独占していました。数年前、私が前任校で指導していた時に棒高跳の選手がいました。県内で出場者は1人だけ。それがG先生が県内で指導を始めて一気にレベルが上がりました。当時は4mに行かなくても優勝していましたが今は4m60が2人。すごいレベルです。親しい指導者のチームが活躍するのは嬉しいですね。その反面、負けていられないと感じました。私も指導する中で県全体のレベルを引き上げられる指導をしたいですね。

・一冬越えることの意味
昨年度の県新人や県体。正直上位チームの状況を把握できていませんでした。うちのチームがそこで戦っているとは到底言えない状況だったからです。今年に入ってそれなりに冬季練習が出来た。ある程度戦えるようになってきたかなと。その時に始めて去年の上位選手や上位チームの確認をしました。やはり一冬超えることである程度の力が付きます。練習は偉大だと思います。逆に言え上手く練習が積めなかったら力があっても活躍できないという怖さも感じました。こちらも出来る限りの事をしながら準備していかないといけないと痛切に感じました。

・やれば強くなる
今回女子リレー、50秒3で走りました。もちろんスーパールーキーの加入があってのことだというのは分かっています。しかし、4人のうち2人は2年生です。2人とも去年は14秒台でしか走れていません。どれだけ強い選手が加入したとしてもリレーは4人いないと走れません。12秒台が2人いても14秒台が2人だったら50秒3は出せないと思います。目立つ部分ばかりが評価を受けますが、2年生2人の活躍があったからリレーで50秒3が出せたのです。次は1年生3人2年生1人で勝負に臨みます。インターハイ狙いで勝負したいと思います。

・適当なkaneko
これは本当に酷い(笑)。blogにも書きましたが200mに出場したSが25秒90を出した後の話。全体を集めて「Sは予選の前から25秒台を出すと宣言していた。自分で絶対やってやるというのは気持ちが強いから出来ること。それが結果につながる。」と伝えました。その話を聞いて2年生女子は「自分も強い気持ちを持ってやっていく」と思ったそうです。後で確認すると「先生、聞き間違いですよー」との事。「予選27秒0、準決勝26秒8、決勝26秒5のつもりで話したんですよ」と。どうも「5秒台」というのは「26秒5」の事だったようです(笑)。まー良いんです。私自身が「Sは25秒台で走れる」と思っていたんですから。「どれくらい出そう?」と何人かに聞かれましたが「25秒台に入ると思います」と答えていました。私的に選手と指導者の感覚が一緒だと喜んでいたのですが(笑)。適当だったとしてもそれにより他の選手の心が動いてやる気になってくれるのであれば結果オーライかなとは思っています。

・マイペース?
女子100mの予選、Nが出場していました。レース前に1本スタブロを合わせて走るのですが見ているとNだけかなりゆっくり戻っていました。自分のペースがあるのだろうなと思っていました。一緒に見ていた先生方も「強い選手の証かもね」と言いながら。親しいH先生は「分かる分かる、マイペースなんだよ」と(笑)。予選が終わって聞いてみると「実は2レーンなのに1レーンに入っていて審判に注意されたんですよ」との事。おいおい(笑)。初めて試合に出るんじゃないのに。マイペースなのかと思ったよと話をしていました。
準決勝のレース前のスタート練習。見てみると先程と同様一番後ろでゆっくり帰っています(笑)。こういう場面でも動じることなく「自分のペース」で動けるというのは強いですね。周りに流されることはない。スプリンターとしての資質を感じました。しかし、予選の時も結局自分のペースで動いていただけじゃないかと思うのですが(笑)。

・多くの人に支えられている
今回も試合の合間に様々な方と話ができました。保護者を始め、他校の先生方、卒業生、教え子、他校の保護者の方、スポ少のコーチなどなど。話しかけてもらえるだけでありがたいなと思います。情報交換という意味もあります。今うちがやっている取り組みを見てもらっているというだけでありがたいと。今回は高跳びのMoの保護者も観戦に来られていましたが、最後まで試技を続けることが出来ず大変申し訳ない事をしました。すぐに説明に行ってリレーの応援をしてもらいました。普段ほとんど走っていないだけに心配もされていたと思います。こうやって子供達が試合で一生懸命にやっている姿を多くの人に見てもらえるのは私個人としても嬉しく感じます。役員の関係も同様。自分勝手な主任の下で文句も言わずに職務を遂行してくださいました。人に恵まれています。

まーとにかくあれこれ感じています。中身の濃い県総体でした。あまりダラダラ書くと長くなりすぎるので(今更か)総体はこれくらいで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体~相変わらず・・・~

2016-06-02 | 陸上競技
これは完全にどうでもいい話。これまで真面目な話ばかり書いていたので。

これだけ長々と思うこと書いている。一度もあったことがない人やほとんど関わりがない人は「kanekoは立派な人だ」と思われているかもしれません。そのような期待を裏切るのは申し訳ないのですがkanekoは残念な人間です。そこを知らずに「すごい人だ」とか言われたら生きていけないかもしれません(笑)。親しい人は全くそんなことを思わないのですが・・・。それどころか扱いの悪さは県内一ではないかと思っていますね(笑)

県総体2日目。blogのタイトルに「相変わらずのkaneko」と書いています。実はまー情けない話がたくさんありまして・・・。日曜日、4継と男女100m、男子のマイルがありました。それだけでかなりのエネルギーを使っていました。そんな中で遅い時間から男女マイルが始まります。そこでkanekoは毎回大きなエネルギーを消費します。審判業務なのですが本当にハード。これは大変なのです。一日中雨が降っていたこともあり身体も冷える。疲れはピーク。1時間近くマイルと格闘して終了。ヘトヘトでした。

それでも片づけをして帰らないといけません。役員控所に荷物を置いていました。小物が入るセカンドバックと着替え類を入れる大きなバックを2つ持っていました。プログラムや役員編成を書いているタイムテーブル、陸上年鑑など細々したものが机の上に散乱していました。一つ一つ確認する元気もなく大きなバックにぶち込みました。基本的に「片づけができない」人間なのでこういう行為はよくあります。どちらにしても疲労困憊だったので片付けなかったとは思いますが。机の上に自分のものがないのを(適当に)確認して外に出ました。

外に出たところで色々な人から話しかけられる。これはほかの人よりは多いのではないかと思っています。他校のOBOGも話しかけてくれます。他校の選手も同様に話しかけてくれます。そして知り合いの保護者も。こうやってあれこれ話していました。最後に国体関係で関わった選手としばら話す。遅くなってきたのでそろそろ戻ろうかと思う。ほかの先生と連絡をとろうかなと思って携帯を探したのですが見つかりません。ん??

先ほど荷物を詰め込んだ大きなバックを探してみますがない。まさか・・・。疲れ果てていてきちんと確認できずに出てきたのかもしれません。競技場内を確認しようと思って表玄関に行くとすでにドアが閉まっています。職員の方もすでに帰られています。何てことだ・・・・。どうしようか悩み続けてあたふたしていると国体でお世話になっているトレーナーさんが「事務所」に連絡を取ってくださいました。本当に申し訳ない。が、「どうしても必要なのか?」と問われる。どうしても、と言われると強くは言えない。「諦めます」と返事をして終了。無念。

仕方なく携帯不携帯のまま帰ろうと思いポーチを開けてみる。何とそこに赤い携帯が・・・。マイルが始まる前に車の鍵と携帯はこちらのバックに入れていました。速攻でトレーナーさんに謝罪。「逆に職員が来なくて良かった」という話になりました。その後、携帯を開いてみると電話が複数入っていました。あー本当に申し訳ない。各方面にご迷惑をかけしています。

その後会った方々に「またかよ」と失笑され弄られ続ける。ダメキャラが定着していますね。自業自得としか言いようがないのですが。最近では何かあったら選手が「これ忘れていますよ」と持ってきてくれるようになりました。私以外の人達が成長していっています。これで本当に良いのか?!

わたしに大きな期待をしてくださっている方々。残念ですが私はこんなもんです。特別なことはありません。興味のある分野には長けているかもしれませんがそれ以外は怪しい(笑)。それはそれで良いかなと諦めています。ダメですね。

他にもかなりあったと思うのですがこのネタはここで終わらしておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体~それぞれの想い~

2016-06-02 | 陸上競技
昨年の県総体から1年。3年生にとっては最後の県総体になります。可能であれば中国大会にリレーで進みたかった。が、男子はここで終わってしまいました。もう少し何かできたのではないかと思う気持ちはあります。それでも「過去の事」を言っても現状は変わりません。以前と比べると断然取り組みのレベルは上がりました。が、それは本当に必要なレベルの取り組みだったのかは分かりません。確実に練習を積むことができたというのだけは間違いのない事実です。

この冬期練習、男子は「100%積めた」とは言い難いところがあります。言い訳をするつもりはありません。やるべきことが全てできたのではないというのだけは確かです。「競技以外の事」でかなりの時間をとられ強化期間を逃してしまった者もいます。また、故障を繰り返してしまいほとんど冬期練習ができなかった者も。もっともっとじっくり時間をかけて練習が積めれば良かったのかもしれません。ジワリジワリと方向転換をしていくことで「怪我をせずにそれなりの練習を積む」ことはできたかもしれない。が、それでは何年もかかってしまいます。今の3年生がいる間に「チーム」としての土台を作っておかなければいけないと思っていました。3年生はあと1年しかないから「どうでもいい」という考え方は私にはできませんでした。

これまでの路線とは大きく変えました。「競技志向」での指導。そこにたどり着くためには「一定の基準」を設ける。1年前にはblogが炎上しました。これは選手云々ではなくですが。「自分のやり方を押し付ける」という指導者に見えたのでしょう。blogにはその一部分しか書いていません。「お前は大した指導者ではない」「周りからの評判は最低」などと辛辣な言葉を書き込まれました。「匿名」だからできる部分でしょうか。blogを閉鎖したほうが圧倒的に楽だなと思う気持ちもありましたが「応援しています」というコメントも複数もらいました。このblogの存在が誰かの役に立つのであればそれは意味がある。「ノイジーマイノリティー」と「サイレントマジョリティー」です。誹謗中傷のようなコメントを書く「ノイジーマイノリティー」の声は大きく聞こえる。しかし、それが全ての人の意見を反映しているわけではない。応援してくれている人もいる。そう思ってやってきました。

3年生はそんな中で「こちらが求めること」を少しずつ感じてくれるようになりました。もちろん私のやり方が「正しい」というつもりはありません。が、100%間違っているという気もありません。何度も書いていますが私は「聖人君子」ではありません。私の発言、行動がすべて正しくて一点の曇りもないとは思っていません。万人に受け入れられないかもしれない。それでも「自分が信じる道」を進みたい。それが「気に入らない」「受け入れられない」という人は数えきれないくらいいるでしょうが・・・。

ここ最近、何度も書いていますが今「hosho」がそれなりに強くなってきているのは「新入生の加入」が主な原因だと思われています。スーパールーキーが何人も入ってきていますから当然そう思われると思っています。覚悟の上です。しかし、方向性の定まらない新入生がどれだけたくさん入ってきても「チーム」にはなりません。それを受け入れる「土台」があるから「チーム」として機能するのだと思っています。今、女子が活躍してくれましたがこれができたのは間違いなく「3年生の存在」があったらです。これがなければ勝負どころの話ではありませんでした。3年生が1年間かけて「チーム」を作ってくれたからこそ「今」があるのです。関わりが少ない人からはあれこれ言われるかもしれませんが私は「3年生の存在」があるからだと自負しています。

日を改めて3年生には全体の前で話をしてもらおうと思っています。この日は私はあえて席を外すつもりです。そのほうがこの子たちが下級生に対して「想うこと」を伝えることができるだろうから。今年、卒業式を迎えるときには「私に対するメッセージカード」は不要だと伝えました。どこの学校でも卒業生が「ありがとうございました」と書いてくれるやつですね。今年に限っては「メッセージカード」は不要だと思っています。それを書いてくれるのであればもっと練習に顔を出して直接話をしたいからです。まだまだ伝えたいことはたくさんあります。1年間という短い間では伝えきれない部分がありました。そうであれば「直接話す中で伝えたい」「伝えてもらいたい」と思うからです。辛いなと思うこともたくさんありますが「それぞれの再スタート」だと考えたい。

また、全てが終わってから「tokhsho」の短距離が挨拶に来てくれました。1年生の間だけですが短距離の指導をさせてもらいました。私が転勤したこともありそれ以後は「専門的な指導なし」でやってきました。BOSSがいてくださるお蔭で活動はできていたと思います。練習計画なども自分たちで立てていたはずですから難しい部分は多々あったはずです。リレーで中国大会出場を目指していましたが届かず。女子の2人もあと一歩のところで次のラウンドを逃す。最後の最後で男子エースが200mで3位に入り中国大会を決めてくれました。それが唯一の救いだったかもしれません。

「ありがとうございました」と涙ながらに来てくれました。お礼を言われるほどの事をしたとは思っていません。この冬期は毎週土曜日、一緒に練習させてもらいました。単調な冬期練習です。指導を受ける環境がなければどうしても「甘え」が出てしまう。私的には「チーム」を作るためにtokushoと一緒にやりながら色々と教えてもらうことが大事だと思っていました。こちらこそ「ありがとう」と言いたい。この子たちの存在があるから今の「hosho」がある。事実だと思っています。私はこの子たちのために何もしてあげられなかった。それでもこうやって「ありがとう」と言ってくれるのは本当に幸せです。

「tokusho」はこの3年生で短距離系は選手がいなくなりました。短距離で一時代を築いた「tokusho」は終わりを迎えました。卒業生たちにはそのことを伝えていました。「短距離チーム」がなくなってしまう。OBやOGにとっては「原点」がなくなります。時代の流れだと思っています。しかし、私が指導している「hosho」の短距離が「tokusho」の「想い」をつないでくれると思っています。リレーを中心に「チーム」を作っていく。自分のために、自分以外の人のために一生懸命になれる。競技」を通じて「大切なもの」を学び取れる選手になってくれると信じています。

多くの人の「想い」がある。それに応えるだけの「心」があるかどうか。不平不満を言い続けて強くなることはない。強くなることを考えたら「自分でやっていく」しかないのです。多くの事を言われながら涙したこともあるでしょう。そんな中でも諦めずに前を向き続けた。この「hosoho」「tokusho」の3年生の「想い」は大切につないでいきたいと思っています。もちろん私がではなく「選手」がですが・・・。

選手は本当に成長しています。保護者の方がそれを感じてくれているかどうか。周りの大人がそれを感じてくれているかどうか。他校の選手が、中学生がそれを感じてくれているかどうか。「他者に認められるため」にやっているつもりはありません。しかし、一番近くで見守ってくださっている保護者には常に「感謝」だと思っています。「勝つこと」だけを求めていない。「勝つこと」を目指す中で人として成長していければいいのだと思っています。

本当に力が問われるのはこれからです。今からどうなるかが「hosho」としての真価が問われる部分です。多くの人の「想い」の上に成り立っています。それを忘れずに進んでいこうと思います。感謝の気持ちを忘れずに・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体~コンディショニング~

2016-06-02 | 陸上競技
県総体1日目、女子4継の1走Mが足を痛めていました。肉離れではないと思っています。それなりにもも上げもできます。が、走ると痛い。この部分をどうしていいのか悩んでいました。私はそういう部分では専門家ではありません。技術的な部分やトレーニングの部分などはできますが「身体の調整」などは難しい部分があります。朝から気功に行ってもらって治療をしてもらいましたが完全に走れる状態とは言えない。

偶然、先日教え子でパーソナルトレーナーをやっている教え子から連絡がありました。その時に「時間があれば大会を見に来て欲しい」と伝えていました。来てくれることになっていたので少し早めに会場に来てもらうように連絡しました。この日は4継の事もあり私自身がバタバタしていました。トレーナーをやっているということなので話をしたいなと思っていました。話を聞くと福岡で「師匠」について数年間パーソナルトレーナーやチームトレーナーをやっていたようです。山口県と違ってそういうトレーナーを雇ってコンディションを整えたり自分の体を使えるようにしていく部分が多いということでした。

「縁」なのでしばらくMを預けて様子を見てもらうことにしました。トレーナーを初めて少ししかたっていないという状況であればとても頼めません。大切な選手を適当に扱われると困ります。が、今回話を聞いて競争が激しい福岡県でしっかりと「師匠」について実績を上げているということなので見てもらうことにしました。とはいえ、いきなり走れるようになるわけではないですから。試合観戦の合間に体を動かしたり調整してもらってです。

翌日の決勝の事もあるので少し体を動かしてみようかということになりました。その前の段階で「バランスの悪さ」を指摘され、更にはなぜ同じ足ばかりを痛めるのかを説明してもらいました。実際に痛めている脚のほうが「太い」と思っていました。筋力不足で痛めているのではないというのは私が見てもわかる。だからこちらの足の筋力を上げていくことが本当にプラスになるのかどうかわかりませんでした。話を聞いてみると「反対脚の股関節の可動域」が逆足の痛みにつながっているのではないかと。その部分を改善しなければ痛みが引いたとしてもまた同じことになってしまうだろうと。

なるほど。「施術」して身体の状況をよくしてもらうこともすごく大切なことだと思います。しかし、今回のような場合は根本的な改善をしなければ次も同じ状況を生み出すことになると思っています。そうならないように何をしていくかを相談していかないといけないなと思いました。その後はアップについてもらってMの足の状況、バランスなどを見てもらいながら「パーソナルトレーナー」として関わってもらいました。もちろん「ボランティア」で(笑)。こういう部分の図々しさ・・・。それでも選手にプラスになるのであればいくらでも頭は下げます。

実は少し前から総体が終わったら「身体のコンディション」について誰かに講義をしてもらいたいなと考えていました。以前、コンディショニングトレーナーをやっている知り合いがいたので「ストレッチポール」などを使ったセルフコンディショニングを学ぼうかなと思っていました。ネットなどで見るだけではなく実際に教えてもらいながらやっていくことは大きな意味を持つと思うので。陸上競技はほとんど道具を使いません。自分自身の「身体」が大事になってきます。そうであればもっともっと自分の身体に目を向けていく必要があります。試合前にマッサージや整体に行って「整えてもらう」だけではなく普段から自分の身体に目を向けて「怪我をしない身体づくり」をしておくことが重要なのではないかと。

今回、トレーナーに来てもらって話を聞く。そして実際に身体を動かしながら状況を変えていく。こういう部分はすごく大切だと思いました。実際の現場で「動きを変えていく」こと。技術的な部分ではなく「使い方」や「動かし方」をきちんと身に付けていくことが今後のパフォーマンスの向上につながっていくのかなと思います。技術を支える土台の部分をもっともっとやっていく必要があるのかなと。動かしにくい部分やバランスが悪い部分を現場で改善していくことができれば確実に強くなると思います。Mの動きを見ていると「使えていない」部分が多い。これが使えるようになればどうなるのか。これまた驚異的な可能性を感じます。

特に「股関節周辺の動き」に関してはMだけではなく全体的にできません。男子エースはこの辺りが極端に苦手でした。それが中間での動きにモロに出ていました。パワーを使って加速段階は速い動きができるのですが中間になると全く膝が出なくなりおいて行かれてしまいます。股関節の強化に努めて対策をしてきましたが思うほど改善はできませんでした。もっともっとここの部分に目を向けることができていたらまた違った結果を迎えられたのではないかと思っています。

やりたい動きができない。これは「筋力的な要因」もあります。が、「身体的な要因」も大きくあるのだと思います。こういう部分が改善できていけばよい動きができるようになる。しかし、ここの部分は私だけではどうにもできないと思います。多くの人の協力を得ながらやっていけたら理想です。メリットがあるかどうかは分かりませんが、協力してもらえる人を探していきながら「チーム」を作っていけたら理想かなと思います。

県総体の中でこういう部分を感じられたのは大きなことだと思います。次に生かしていければと。選手が自ら強くなろうという気持ちを持ってくれるのであればこちらも最大限の事をやりたいと思っています。今回動きを見てもらったトレーナーと協力できる部分があればお願いしてやっていこうと思います。教え子なので「多少の無理」を言いながら(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体最終日~脅威的な可能性~

2016-06-01 | 陸上競技
県総体最終日。この日うちは200mのみ。それも1人だけです。(笑)今回出場するSは中学時代にかなりの実績があります。私が過去指導してきた選手で一番早かった選手は「26秒9」でした。この子は高校2年生で25秒9に入り3年生で25秒2までいきました。が、Sは中学時代にすでに「26秒24」で走っています。笑えないレベルで速い。

支部大会で26秒91で走り選手権で27秒08。冬に練習が積めていない選手ですからこの時期にこれだけ走れるというのはすごいことだと思っています。今回は26秒中盤まで出して中国狙いだなと私は考えていました。潜在能力は極めて高い。まだ磨かれていないですから、今後のことを考えながら「中国を経験する」事が出来れば良いなと。

レース前に目標を聞いてみました。それぞれのラウンドをどう走っていくか。「予選は27秒04」「準決勝は26秒2」「決勝は25秒台」との返答。準決勝の時点で既に自己ベスト更新を掲げていました。

県総体の1週間前位から明らかにスピードレベルが上がっていました。何度も「チームとして」「リレーで戦う」という話をしてきましたが、そこの部分の意識が入学当初と比べると飛躍的に上がっているなと感じていました。前任校で「小さなエース」と似ている感じがあります。色々と(笑)。細かいところはもう少し人間関係が出来てから書きたいなと思いますが、「極度の負けず嫌い」というのだけは確かです。

予選は向風3.1の中で26秒79。強い。リレーの予選からの走りを見ていましたがカーブの走りがかなりスムーズになっていました。本当に速いなと感じていました。実際のレースでも同様ですね。ここの区間で上手くスピードに乗せられるようになっている。その勢いのまま準決勝は26秒26。自己ベストが26秒24ですから予告通りベスト更新するレベルの走りをしていました。

決勝はアウトレーン。身長が高いですからインレーンよりはアウトレーンの方が走りやすいのは間違いない。レースは絶好の追い風に乗って前半からよく走れていました。直線に入った時に第二集団の中にいます。そこから減速することなく最後まで走りきりました。中学時代にレースを何度か見ていましたがバタて動かなくなっていました。それが無くなっていました。結果は25秒90でした。

え?本当に25秒台?!1年生です。とにかく強いなというのが印象ですね。中学時代の実績があるとはいえほとんど練習ができていません。まだやらないといけないことが沢山あります。それなのにこのレベル。驚くしかないですね。「出来過ぎ」と言われるかもしれませんが、実際問題本当に強いのだけは間違いないと思いますね。脅威的な可能性を感じます。磨き続けたらどこまで強くなるのか?技術的にも体力的にも心の部分も含めて全てで伸び代があります。これはうちに来てくれている選手全員に言えることですが。まだほとんど出来ていないのにこのレベルで競技ができるというのは脅威を感じます。本当に強い。

1年生が結果を残したので「さすがですね」と言われることがあります。いや、私の力はほとんど関係ないと思っています。実際は選手の力がすごいのです。短期間で一気に伸びてきたからといって私の指導が「特効薬」のようにすぐに効いてくると思われると困ります。私のスタンスは時間かけてしっかりと競技力を上げていくことです。短期間での結果は求めていません。

中国時代に活躍したり高校1年生の春に活躍してその後競技が上手くいかなかった選手を大勢見てきています。なかなかしんどい部分です。1年生の春に中国大会に進んだとしても高校3年生で戦えないという状況は辛い。そうならないように長い視点で選手を育てていきたいと思っています。それが譲れないスタンス。短絡的に何かをやって終わるというのは絶対に避けたいですから。

少人数で参加した県総体でしたが女子は「総合8位」となりました。1年生にフルエントリーさせたらもう少し得点が取れたかもしれません。前にも書きましたが「総合優勝」を目指すつもりはありません。結果的に「総合8位」になっただけです。無理をして得点を稼ぐ事に意味は感じません。結果は勝手についてくると思っていますから。とはいえ「総合8位」の症状をもらったので短距離を支えてくれている3年生マネージャーに代表して取りに行ってもらいました。良い経験だと思います。

とりあえず競技に関しては書けたかなというところです。ここからがスタートだと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体2日目~女子100mと相変わらずのkaneko~

2016-06-01 | 陸上競技
少し女子の活躍も書いておきます。

女子100mに1年生のNが出場。前年度の県中学1位の選手です。まだまだやることが多すぎて選手としての「伸び代」はすごいなと思っています。内に秘める強さがある選手ですね。クールに思われますが実はそうでもない部分もある。まーこれは指導するからわかることだと思いますが。

4継のレースが終わって直後に100m予選。このパターンは大変です。今の時点ではそれほど体力はありませんから短時間で回復するというのはできません。毎回書いていますが100mを走るからといって体力は不要とは思いません。今の指導は「リレー」と「100m」を兼ねることができるかという視点の中で組み立てています。100mの決勝だけ走ればいいという感覚ではない。これはなかなか分かってもらえないと思いますが。

ショートスプリントで必要なのは「高いスピードを繰り返す体力」だと思っています。4継のアップの時点ですでにかなり走っています。朝の段階で1次アップをする。その時にかなり走ります。そこから少しおいて今度は決勝に備えてのスピード刺激。レースを走ってから次は100mに向けての準備。予選、準決勝、決勝と勝ち上がっていくことを考えるとそれぞれ動きますから「体力」は必要です。だからといって「3000mを走ればいい」というのは違うのではないかと思っています。私は・・・という前提が付きますが。

長い距離をたくさん走って体力をつけよう。大切なことかもしれません。これは「練習をするための体力をつけよう」という意味合いが強いのではないかと思っています。私は「スプリントをするための体力」をつけることを考えています。練習では「それなりのスピード」で走っていて試合の時にだけ「最大スピードを出す」というのは違うのではないかと。

こういう意味でも今のうちの選手は「不十分」だと思います。1年生が入ってきて「走り込み」をした記憶はありません。選手がこのblogを見ていたら「この人は何を言っているのか?」と突っ込まれるかもしれませんが。しかし、本当にそう思っています。今の練習はまだまだ。やりたいことが十分できていません。ある程度の「強い気持ち」がなければ強度の強い練習をさせても「やるだけ」になってしまうからです。

今やっていることが本当に強くなるために必要なのかどうかを選手自身が感じられないといけないと思います。前任校でそれなりに「結果」を出していたとはいえ今の学校で何も出していないではないかと揶揄される部分もあると思っています。選手も「こんな練習をしていて本当に強くなるのか」と思うかもしれません。ある程度必要なのは「結果」かもしれません。それがあるかないか。「きついけどやれば強くなる」と思えばできるようになると思っています。

かなり話がそれました(笑)。

リレー決勝が終わってから今度は100m。女子に関してはリレーが終わるまで個人種目に関しては一切触れませんでした。触れる余裕がなかったというのもあります。「個人種目優先」と考える選手はいませんがやはり目の前の種目に集中させたいと思っていました。男子は前日のレースが終わった後に「100mで力を出し切る」話をしました。時と場合によって使い分ける必要があると思っています。

Nと歩きながら少し話しました。総体の目標についてです。この部分は「勝ち上がっていくうえで必要になる考え方」だと思っています。予選で終わる選手もいれば決勝まで考える選手もいる。私はどちらの選手も「流れ」が重要だと思っています。強いからといって予選は最初から流すという選手はどこかで失敗すると思っています。Nには予選からしっかりと走って「流れ」を作るように話しました。もともとスタートが苦手です。そこの部分を改善するためにもレースの流れを作っていく必要があるからです。

予選は12秒7台。準決勝と決勝は12秒6を切りたいという話で目標設定をしていました。条件的には雨が降り始めてなかなか難しいコンディションでしたが、この状況で記録がどうなるかだと思っていました。予選はスタート練習をせずに臨む。時間的に厳しかったのでそこまでの余裕はありませんでした。予定通り12秒77(-0.7)です。一応シーズンベスト。条件の悪い中でそれなりに走れています。

準決勝前にはサブトラックでスタート練習をしてから。雨が降っていましたが数本確認しておきました。準決勝のスタート練習でこけかけるのでどうなるのか?!と心配でしたがそんなことはお構いなし、12秒74(-0.1)で組のトップ通過。決勝はかなりの雨でしたが中盤からスピードが上がり12秒70(0.0)で3位入賞しました。

記録的には目標には届きませんでした。が、「強さ」を感じる部分はありましたね。この悪条件の中、1年生で1人だけ決勝に残る。動じることがありません。ある意味「強い」と思います。本来であればこの舞台にMも立てていたのではないかと思います。「たられば」に話になるので言いませんが・・・。これからできることがたくさんあると思います。それだけの「伸び代」がある。「もともと強いから」と言われるかも知れません。確かに。それでも今の取り組む姿はかなりのものです。近くで見ているからこそ感じる部分もあります。これは本当に強いなと。

本当はこういうところに「おとぼけ日記」を書くと面白いのでしょうが本人たちが嫌がりますから書きません(笑)。周囲から見られる姿と実際のギャップは本当に大きい。うちの選手の特徴かもしれませんね。

私は100m終了後、マイルの大会運営に専念。本当に疲労します(笑)。自分のチームが出ていてもゆっくり観戦することはできません。仕方ないのですが。その疲労感、尋常ではない。かなり疲れました。

レースが終わって慌てて選手を帰宅させました。翌日にレースがある選手もいますから。私自身もバタバタ。選手を帰宅させてから様々な人と話す。ここに関しては「面白ネタ」としてゆっくり書こうと思っていたのですが明らかに記事が長くなりすぎているのでこれは別の機会に。我ながら多くの人に迷惑をかけて生きています。情けない。

感じることが多い1日でした。男子の「想い」を感じることができました。本当に良い選手たちです。どこに出しても恥ずかしくないなと感じる。誇らしいですね。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体2日目~100mと気持ちの入ったマイル~

2016-06-01 | 陸上競技
続きです。

リレーが終わってすぐに100mが始まります。県総体ではハードな日程が続きます。ショートスプリンターはほれほど本数を重ねた練習をしなくて良いと思われるかもしれません。私はしっかりとやるべきだと思っています。この事はまたどこかで書きたいなと思いますが。9割のスピードでの練習をしていてもショートスプリンターは育たないと思います。

男子100mにはうちから唯一スプリント種目に出場しました。3年生のキャプテンです。1年前からチーム全体を引っ張ってくれていました。他の地区と比べて県総体に勝ち上がるのはなかなか厳しい部分があります。その中で出場権を得てくれました。私の指導スタイルとして身体作りを優先していますから結果を出すためにはそれなりの時間が必要になります。1年で結果を出す事は目指していません。長い目で見てやっていきたい。が、今の3年生は1年間しかありませんでした。細かい部分が不足してしまう。その中で一生懸命に取り組んでくれました。うちの代表として総体に進んでくれた。意味のあることだと思っています。

レースは前半の飛び出しから中盤までは良い位置でした。が、課題となるそこからの動きが出来ず置いていかれてしまいました。11秒68で予選落ちとなりました。これは私の指導力不足だと思います。きちんと走りを組み立てることができなかったからです。股関節の動きを改善できなかったのは私の工夫不足。本当はもっと出来ることがあったと思います。この選手がいてくれたおかげでチーム作りが進んだのは間違いない事実です。

そのまま男子の事を書いておきます。この日の最後に男子のマイルがありました。1週間前に1年生エースが飛び出してきた自転車を避けて転倒。そこから全く練習が出来なかったので出場するかどうかを悩んでいました。様々なことを考えた結果、出場の方向へ。1走と2走は1年生、3走は長距離、4走は3年生としました。3年生で県総体に出場出来るかどうかというのは大きなことだと思っています。が、簡単な話ではない。

1走の1年生、支部大会以降は3年生に練習を引っ張ってもらっていました。この選手を強くすることが出来るかどうかはチームとして大きなことだと思っています。引っ張ってくれていた3年生とは走力差があります。少し前から出て逃げる。とにかくそれを繰り返してくれました。県総体には出場出来ませんが後輩を強くするために役割を果たしてくれていました。また、今回アンカーを任せた3年生、後輩の面倒をよく見てくれていました。スピードが高いわけではありませんが少しずつ力をつけていました。3年生だから走らせるのではなく、マイルに出るならこの選手をアンカーに配置するのがベストだと判断しました。

レースは1走がかなり良い位置で運んできてくれました。この時点でトップ。2走は一度もロングスプリントの練習をしていません。それでも何とかなるだろうと投入。よく粘ってくれました。3走の長距離選手も良い位置を保ってアンカーへ。アンカーは前半から積極的な走ってくれました。後ろから来た選手に抜かれてしまいましたが最後の最後のフィニッシュで1人抜いて順位を上げました。気持ちの入った良い走りだったと思います。準決勝進出の可能性を残してレースを終えました。

ロングスプリントの練習はほぼやっていません。ほぼというか全くやっていないに等しい。それでも選手はよく頑張ってくれました。こんなに力を発揮してくれるというのはありがたいことです。それぞれが様々な想いをもって走ってくれる。その姿をチームのみんなに見せたいという気持ちがありました。それが最後の最後で見えました。右手をいっぱい突き出してほんの少しでも早くフィニッシュする。倒れこみながらのフィニッシュでした。

集団応援をしていた選手たちは大型モニターに注目していました。表示されるとプラスの所にはチーム名は表示されませんでした。プラス6までが準決勝進出のところをプラスの7番目でした。4継に引き続きあと一歩でラウンドを進めませんでした。あと1チーム。ここは本当に大きなことだと思っています。これまで指導してきましたが男子に関しては「あと一歩」で届かないことが多い。全く届かないのではなく本当に「あと一歩」なのです。私自身がその殻を破らないといけないんだろうなと感じています。私に足りないものがあるから男子が「あと一歩」が届かない。

男子のリレー、今できることは最大限にやってくれたと思います。しかし、どちらもあと一歩届かなかった。ここをどう感じるか。3年生は後輩たちに大きな「宿題」を残してくれたのだと思います。来年は絶対にリレーで中国に行く。そのために何をしなければいけないか、です。何かを変えていかなければいけないと思います。

昨年1年間、勝負の蚊帳の外でやっていた。が、今年は少しですが「勝負」できたと思っています。それだけのことはやってこれている。大きな成長がある。だからこそもっと結果にこだわる部分が必要になってくるのではないかと考えています。「よく頑張ったね」だけで終わらせたくない。これだけ努力をしてるのだからそれに見合うだけの結果を出せるようにしなければいけない。これは私自身に突きつけられたものだと思います。

0.1秒の積み重ねが大きな差になる。0.01秒でも速くなることを考えてやっていかなければ。毎日の練習で何をするかだと思います。一生懸命やれば良いというのではなく「何のためにやるか」だと思います。ここができて初めて意味が出てくる。そのベースは3年生の男子達が作ってくれたと思います。素直で一生懸命に取り組める選手達ですから。彼らの「想い」を形に変えていけれれば良いなと思います。良いレースを見せてもらいました。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする