kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

真面目に考える

2022-06-14 | 陸上競技

元々適当な部分が多いのですが、競技に関することに関しては「徹底したい」と思っています。他に趣味がないというのもあるのですが。特別、動画を見て分析するというのはありません。世界のトップレベルの選手の技術が高校生に生かせるとは思わないからです。「強い選手がやっていることが正しい」という観点は違う気がします。

 

例えば「ハードル種目」はいろいろな制約があります。400mHであれば「歩数を切り替える」という対応策があります。15歩で走ったり、14歩で走ったり。もちろん、自分の「ちょうどいいストライド」で走れることはありません。どのようにストライドを調整していくのかを練習の中で対応していく必要があります。

 

が、ショートハードルに関してはそれが「顕著」に出ると思っています。女子はハードルインターバルが8.5mです。これは100mが11秒台の選手でも13秒台の選手でも同じく「8.5m」なのです。女子の日本記録保持者が日本選手権の100mに出場して5位に入っていました。「世界で戦うためにはスプリントが必要」という考え方からだそうです。実際に12秒8で走っていてもなかなか上のラウンドに進むことは難しくなります。そうであれば「技術」だけではなく「走力」を上げる必要性が出てくる。当然の話だと思います。

 

100mを14秒で走るよりは12秒台で走るほうがハードルは速い。言うまでもない話です。

 

が、単純にスプリントが上がればそれで記録が上がるのかというとそれも違う気がしています。理由は「制約」があるからです。8.5mというハードルインターバルの中で走らないといけないというのはどのような選手であっても変わらない。走力がない最初の段階ではハードルインターバルを3歩で行くことが難しい。バウンディングのように大きく走らないと届かなくなります。途中で4歩になってしまう選手が出るのは単純に「スピード」が足りないからです。

 

が、逆に速くなると別の問題が生じます。8.5mのハードルインターバルをどのように刻むかという話になります。ハードルの手前2mくらいから踏み切って1m先に着地。3mくらい進んでいます。実際は走る距離は5.5mあるかないか。それを3で割ってみると1.8mくらいになります。女子に関しては通常のスプリントのストライドと同じくらいになる。スプリント力が高ければこの部分が大きくなるので「ピッチアップ」の必要性が出てきます。

 

スプリント力のない選手は水平方向の移動が小さくなるので実際のハードリングでの移動も3mない状況になる。だから走る距離も長くなって6mくらいになるのかなと。スプリントがないのにストライドを確保しないといけなくなるのでバウンディングのような状況になる。そうであれば走力がない選手はできるだけ「遠くから遠く」でハードリングを行い、「走る距離」を短くするほうが記録の向上につながると思っています。これも他の人と話をしたことがないので正解かどうかは分かりませんが。強い選手ばかりを預かるチームであればそこまで考えなくても「3歩で行く」というのが当たり前になっています。私はできるだけ「幅広く」やりたいなと思っています。勝手にですが。

 

逆にスプリントがある選手はピッチを保たなければいけない。通常の100mでは後半スピードが落ちてきます。その要因はピッチの低下です。疲労から足が速く動かなくなってくるのでどうしてもピッチが落ちます。それにより「ストライド」が自然に伸びてしまう。空中に浮いている時間が長くなるのです。そうであればスプリントとショートハードルの感覚は完全に一致しないことになります。ショートハードルでは意識的に「最後までピッチを保つ」ことが求められるからです。「速い動きの中で動かし続ける」というのができるかどうかで後半のタイムが決まってきます。

 

14秒0を切る選手であればハードルインターバルを1秒10を切るタイムで進んでいきます。13秒5であれば1秒05くらいで進んでいく必要があります。後半に関しては「処理できない」ために減速してしまう部分があります。上述のように「ストライド」が伸びてしまうからです。踏切が近くなってしまって上に浮いてしまう。水平方向の移動ができなくなります。女子のショートハードルでは高さのピークは「ハードルの手前」に来ます。降りながらハードルを越えていく感じになります。近づけば近づくほど高さがでてしまうのでスプリントから離れてしまいます。

 

走る距離が5.5mになる。そうであればスプリントが高い選手は「スプリント」のストライドよりも少し狭くなります。また、ちょうどよいストライドの選手であっても結局はピッチが「間延び」してしまう後半の区間では「オーバーストライド」になってしまいます。ショートハードルはスプリント力も必要ですが、ここを専門になろうとするなら「後半のピッチの維持」が重要になってきます。処理できなくなるから。

 

1台目のアプローチの練習はどこでもやります。当然です。ここも重要だと思いますが、やはり「中盤以降のピッチの維持」はレースを大きく左右すると思っています。この部分に関してはあまり話をしたことがありません。誰も興味関心を持ってくれないので(笑)。まー時間があるときにこの部分に関しては書いていきたいと思っています。自分の頭の中の整理です。

 

昨年度運よく能力の高い選手と出会うことができました。この選手の動きを見る中で「どうしたらいいかな」を考えることができたというのが大きいと思います。それまでは国体などでしかショートハードルについて考えることはなかったので。そのタイミングでありがたいことにさらに考えるきっかけを与えてもらうこともありました。勉強になるなと。

 

なんか微妙な感じになってきたのでまた別に書きます。これは面白くないと思います(笑)。マニアックすぎて普通の人が見ても何を書いているか分からなくなるからです。まー関係ないので書いていきますが。

 

また書きます。

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歩数の切り替えについて

2022-06-13 | 陸上競技

まーぼちぼちということで。

 

一応大人なのでなんとか中国大会で結果を出すためにという方法を考えています。それぞれにやるべきことを考えながらですが。単純に400mHが一番「作戦」を練りやすいかなと思っています。走力だけではない部分もありますし。

 

日曜日に日本選手権が開催されました。女子の400mHで優勝したkytb高校の卒業生。レース後のコメントには「54秒台でしか400mを走れない」という感じのことが書かれていました。56秒台で走ることだけではなく「世界標準」で考えたときに54秒では遅い。53秒台で走らなければ標準には届かない。

 

さらには女子の100mHの日本記録保持者。100mでも決勝に残っていました。これ以上上のことを目指そうと思えばやはり「足が速いこと」は必要です。技術練習を人はしたくなります。変化があるからです。しかし、長期的な視点で考えたときには400mが60秒かかる選手は400mHを59秒では走れないのです。これは記録が遅くなるほど顕著に表れます。ハードルロスが大きくなる。走力がない中で誤魔化せるレベルは限られています。きつい練習が嫌だという選手はやはり400mや400mHには向かないでしょう。

 

で、本題。一応400mHで中国大会でラウンドを進みたいなと思っています。あわよくば決勝まで引っかかるといいなと。64秒を切る力がなければ決勝には進めないと思います。400mをフラットで走っても63秒くらいかかりそうなのでこの状況で64秒を切るというレベルまでは届かない可能性が高い。それでもやるしかないかなとは思っていますが。

 

県総体では「作戦」を立てる。完全に5位6位狙いのレースでした。4人は力が抜けているので何とか最後まで粘って出場権を得る。そのために急遽レースパターンを変えました。17歩で行くと極端に4台目以降落ちてしまうので18歩で5台目までいってそこから19歩に切り替える。前半遅れますが他の選手が落ちてくるのを拾っていくというパターンです。ほとんど練習はできてません。が、見事そのパターンがはまって65秒99。それほどの記録ではありませんが、大会前の持ちタイムを4秒更新できたというのは間違いなく「作戦」の影響だと思います。

 

が、このパターンでは中国大会でなんとか予選が通過できるかなという感じになります。これでは戦えないのは間違いない。走力のなさをどのようにカバーするか。前半の遅れを最小限にしたいなと思っています。県総体は25歩の18歩で5台目までいきました。博打的な部分もありますが、中国大会では24歩の17歩で3台目まで、そこから18歩で4台。最後切り替えて19歩で勝負。上手くいくかどうかはまだ未知数です。しかし、ある程度「走力差」を埋めるためには「作戦」も必要になると思います。

 

この部分をどのように考えるかは不明です。「中国大会に出る」というのが目標であればもう達成していますから十分です。65秒で走れたら合格点だと思えばこれ以上のチャレンジは必要ないと思います。が、本当に先のことを考えるなら「作戦」を立てて戦っていく必要があります。行き当たりばったりのレースはしたくない。

 

18歩で前半のピッチを上げていくというのも勝負の手段としてはあります。5台目までの18歩を7台目まで引っ張るというのも。が、これから先のことを考えると17歩で走れるようにならないと「勝負できない」という状況になります。長い目で見たときにチャレンジしておく必要がある。歩数の切り替えがスムーズにできるようになればどのようなパターンにも対応できます。1年生の間からずっと「逆足」の練習はやっています。人並とまではいきませんが「一定水準以上」までは来ているかなと思います。

 

400mHを本格的にやるためには「歩数の切り替え」を意識した組み立てが必須です。それは指導する側のスタンスだと思います。なんとなく走れたらいいと思っているのか、どうすればタイムが出せるかを考えてやるのか。krkくんは天才的に逆足が使えました。そういう選手は「稀」です。取り組みの中で習得していくしかない。


ハードル練習会を定期的に実施してきた理由の一つにこの部分があります。なかなか学校で逆脚の練習というのは取り入れられません。そうであれば技術に特化した練習の中でその部分を磨いていければ良いなと。ある適度の成果はあったと思っています。


ということで、地味にチャレンジしてみたいと思います。私の情熱が冷め切る前になんとかしておかなければいけません。まーやれることをやるしかないのですが。

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基礎基本

2022-06-12 | 陸上競技
思うことを。

色々と考えながら生きています。性格的に「うーん」と思うことがあるとそこに対して熱が入らなくなる。難しい部分です。

担任をしています。2年生になって新しいクラスの担任になっています。昨年度は全く関わりがなかった生徒達ですが2ヶ月近く経過してある程度距離感が近くなってきたかなと思います。こういう部分は私の長所なのかもしれません。甘やかすことはないですが、ダメなものはダメという話は常たしています。慕われるというレベルにはならないのかもしれませんし、そこは目指していないのでいいかなと。学校生活がきちんとできるようにしていくことが大切。

競技のこと。数日前に1年生に少し声をかけました。「股関節が硬いので動的柔軟や補強の中で大きく動かせるようにしたいね」と。そのことに対して「スタートの時に上半身が起きてしまって…」という返答でした。いや、今はその段階ではない。これも批判を受けるかもしれませんが。今の競技レベルで「加速段階が」とか「スタートが」とうのは早い気がしています。今はそこまでの技術的なことを求められるレベルではない。知識過剰になっていないか。そこを強く感じました。

それがかなり気になったので1年生だけ集めて話をさせてもらいました。本当はもっと早い段階で徹底しておいた方がよかったんだろうなと思う部分なのですが。我々は長いスパンで物事を考えるようにしています。新入生は「すぐにでも結果を出したい」と思うかもしれません。が、身体ができていない中で走る練習が多くなると一時的に伸びたとしてもそれから以降の伸びが期待できなくなります。促成栽培のような形で競技力を伸ばしても基礎基本が身についていないのであれば学年が上がっても大きな伸びは期待できません。

今は足運びや基礎筋力の向上がメインになるべきだと思います。1年生は1年生でやるべきことがある。冬の間に全くといって良いほど身体を動かしていない選手達が「結果を出したい」と焦ると結果的に怪我をしてしまって遠回りすることになります。どれだけ中学校の実績があるとしてもこの段階では焦らず基礎基本を徹底する必要があると思います。

我々自身も「技術的なこと」を教えるのは面白い。目の前で動きの変化が生まれるからです。よくなったというのが目に見えてわかる。が、それはあくまで一時的なものでしかない。長いスパンで考えた時に「基礎基本」がどれだけできるかというのは大きい。それを本物にして定着しなければすぐに元に戻るからです。

長距離の指導者と話をする。その中で「動き」や「補強」を毎日やることの意味を。「大切」だから毎日やるのです。が、毎日やるから「ルーティン」になってしまう。ここをどれだけ徹底的にやれるかどうかが大きいという話でした。同感です。

今結果を出しても3年生の時に結果を出せないというのが一番面白くないと思います。また、途中で怪我をして走れなくなるというのは面白くない。今はケガが多いのですが、これもやはり基礎的な部分が足りていない中で速く走ろうとするので接地がズレるのだと考えています。そうであれば急がば回れではないですが、もっと丁寧にやる意識を持たないといけないのかなと。

前任校の選手の話も少しだけしました。高校入学時は100mが14秒8くらいかかっていました。「ハードル」をメインに考えていましたが、そのスプリントではやっても意味がないというのがありました。語弊があるかもしれませんが、上のレベルで戦うことを考えたらという話です。「足が遅いのにハードル練習する必要はない」と話していました。もちろん、アップの中にハードルドリルを入れているので対応できるようにしていますが、技術的なことは1年生の間は何も言いません。ハードル練習をしたいという申し出もありましたが、「分かった」と言いながらひたすらドリルとショートスプリント。

秋にはなんとか県で決勝に残るくらいになっていました。県体が終わってからは定期的にハードル練習。週3回はハードル走を入れました。冬季練習をする中でこれは「戦えるな」という手応えを感じていました。結局冬が終わった時には15秒0まで行きました。その時の練習をベースにやってくれていて今では14秒5です。1年生のスプリントよりもハードルが速い。

これは極端な例かもしれませんが。それでも短絡的な結果を求める姿勢は良くない。技術的な練習は楽しいかもしれません。が、本当に強くなるためには「面白くない」と感じる足運びや身体づくりにどれだけ時間を使うことができるかだと思います。その感覚がない選手は結局最後まで伸びない。これは勿体無い話だと思います。

厳しくとはいいませんが、ある程度言葉を選びながら短時間で話をしました。今本当にやるべきことは何か。こちらもタイムリーに伝えていかないと後出しジャンケンのようになってしまって意味がなくなります。指導は即時性が必要だと思うので。

この日はしつこくその話を1年性に対してしました。私がメインで指導している訳ではありません。それも踏まえて必要なことだけを伝えるようにしています。どれだけ伝わるのかわかりませんが。

端折りながら書いています。やはり大切なのは基礎基本。どれだけ時間をかけられるか。重心移動のない中で徹底的にやるかどうか。まーこんな話を書いてますなかなかわかってもらえないと思いますが。

記録しておきます。
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手紙をもらう

2022-06-08 | 陸上競技
思うことを。

今日、ハードル練習会に参加していた選手から顧問を通じて手紙をもらいました。ありがたいことです。「ハードル練習会、楽しかった」と書いてもらえていました。こういう言葉に救われる部分があります。

私自身は「一生懸命になれる選手」の力になりたいとずっと思っています。これはどう思われるか分かりませんが。学校という枠の中だけで考えるのは面白くないなと感じています。前任校の時にもkrkくんが来てくれたり、他校のハードル選手が練習に来てくれていました。わざわざ遠くまで足を運んでくれる。こういう気持ちには常に応えたい。

ハードル練習会。これはかなり前からやりたいなと思っていました。なかなかタイミングもなくです。ちょうど県の競技力向上委員長が変わったのもあり、一昨年度から定期的に練習会をやろうという流れになっていました。この春卒業したmysさんもこの時の練習会で初めて指導しました。2年生の時ですね。ヘロヘロでした(笑)

その辺りの流れもあって昨年度は冬季練習に入る時から定期的にハードル練習会をやろうかなと考えていました。ある意味特殊な部分もあるので隔週でしっかりと基礎基本をやる。この機会を有効に使いたいと思ってくれる選手が何人かいたというのはありがたいことです。

走り込みは一切やらない。それは各学校でやってくださいというスタンス。ハードルに必要なことをやりましたが高い負荷をかけるのはほとんどやっていません。

この練習会は「目の前にいる上手い選手から学ぶ」という場にもなっていました。日程などもあるのでいつも全員が参加するということはないのですが、定期的にやらことでお互いに高め合う関係も作れたのかなと。

今回手紙をもらった選手。かなり悔しい思いをしていました。会った時に声をかけることしかできない。最大限に何ができるかは考えて顧問を通じてアドバイスはしていました。もっと色々なサポートをしてあげたら違う結果になっていたかもしれません。申し訳ないなと思います。

別に手紙をもらうために、感謝されるためにやっているわけではありません。が、こういう「気持ち」は本当に嬉しいですね。私自身は「義」という部分に重きを置いています。そうは見えないかもしれませんが。自分の利益のために何かをしようというのはない。とはいえ、理不尽なことや失礼なことに対しては決して許さない。そういうスタンスでいます。そういう人物に対して自分のエネルギーは使いたくないと強く思います。それが間違っていると言われるのかもしれません。自分がやりたいスタンスを曲げてまで何かをしようという気にはなれません。

手紙をもらう。ありがたいなと思います。顧問に聞いたら別に何かを言ったわけではないと。その子の人と柄が出るのだと思います。貴重な出会いだったなと思います。何かこちらが与えてあげることはできませんでしたが、自分自身のやりたいことに対して後押しをしてもらっている気はします。

本当にありがたいなと。感謝しかありません。

記録しておきます。
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ハードル練習会3

2022-06-08 | 陸上競技

続きを。ヨンパのことを突き詰めてやっていくと本当に面白いと思います。大変の指導では「ハードルを跳ぶ」ということに時間を割きます。もちろん、重要だと思いますが。ヨンパが「戦略」で戦えるようになるというのはそれほど知られていないのかもしれません。そんな話をする人がいないだけかもしれませんが。私的には「可能性がある種目」だと思っています。走力だけではなく「戦える」のです。もちろん、「走力」があるほうが圧倒的に良いのは間違いありません。

 

足が速い選手はヨンパが速い。これは覆すことができない事実です。

 

話が若干それましたが。かなりの時間を「インターバルの走り」に要しました。しかし、これだけでは足りません。もう一つの要素、「歩数の切り替え」のところも少しだけやりました。ヨンパでの減速の一番の要因は「歩数が増える」というところです。ショートハードルではあまりないことです。男子で15歩から17歩になる。女子で17歩から19歩になる。この状態になることで一気に減速します。

 

これも基本的な話ですが「タッチダウンが落ちる」と次のタッチダウンはさらに落ちます。挽回できることはよほどのことがない限りありません。理想的には2台目がスピードピークでそこからなだらかにスピードが落ちていく。インターバルが詰まって大きく減速するとスピードを戻すというのは並大抵のことではありません。

 

大半の失敗は「歩数が増える」というところにあります。歩数が増えるのは仕方ないと思います。トップ選手でも増えます。が、これが1歩増えるのか、2歩増えるのかで全く違ってきます。このハードル練習会ではそれを見越して最初から「逆足の練習」を取り入れてきました。自分自身が「もっと早く逆足の練習をしておけばよかった」と思う部分があります。高校の早い段階から逆足をやっておく。もっというと中学校からやるほうが幅が広がると思います。

 

15歩から17歩になるとストライド的に1歩で20cmくらい変わります。単純に20cmといっても分かりにくいと思います。本当はそのための練習があるのですが、コロナの影響で冬季練習中にそれができませんでした。2歩増えることでハードル前で大きく減速する選手が増えます。止まるくらいの流れになります。そこで順位が変わることがあります。上述のように「落ちたスピードは戻せない」部分がある。疲れてきてからの減速は戻せないと思っています。

 

1歩増やす。このための練習もしました。レースパターンについても本人たちが抱いているパターンとはちょっと違うかもしれません。その理由も話をしながら「歩数をいつ切り替えるのか」という部分を理解してもらいました。ひょっとしたら各顧問がすでに指示を出しているのかもしれません。その時はその指示に従うのが一番だと思います。大半の場合、5台目が終わってからの切り替え。ここも重要かなとは思います。状況に応じて展開を考える必要があります。ここは企業秘密的なところで(笑)。

 

で、意図的に「切り替えの練習」を。疲れた中での切り替えとは少し違う部分もありますが。それでもこの局面は重要になります。意図的にピッチアップする必要があります。この局面を抜き出してやっていく。逆足の練習として「ハードルを逆足で越える」のはやるかもしれません。しかし、本当に必要なのは「レースで行かせる逆足」です。実際のスピードで走って切り替えができないと意味がありません。逆足の一歩ハードルなどもやりはしますが、これはあくまで「慣れるため」であって「実践的な練習」ではない。レースに生かすために「準備練習」として色々とやりますが。

 

本数的には絞ってやりました。感覚はある程度つかめたようです。これが実際のレースでできるかどうか。やりたいことができれば減速が小さくなります。「選手が自分で判断して走る」というのもヨンパの特徴なのかもしれませんが、ある程度こちらでイニシアティブをとって「レースプラン」を作ることも重要だと思っています。実際に県総体では大幅にプラン変更を行って4秒短縮しました。もう少し時間があればというのもありますが。

 

このあたりのことを細かくやっていくと「戦える」種目になってきます。女子の参加者はきちんと走れば62秒くらいまではいくのではないかなと思います。県総体で大きなミスをしていても走力で取り戻しています。このミスがなければ間違いなく62秒はでています。こうやって練習会に参加してくれる選手が力を発揮できるといいなと思います。ぜひとも中国大会でワンツーを決めてほしい。

 

やりたいことができるというのは大きなことです。選手にとってプラスになる。できれば近いうちにこれを「中学生向け」にやりたいと思っています。nsy先生と話をしていたのですが、これが「高校生」からのスタートではなく「中学生」からのスタートであればもっと効率よく競技力の向上ができると思います。他県と戦うためには今までとは違う取り組みも必要。このblogを中学校関係者が見ているとは思いませんが、そういう取り組みをしたいと思っているというのはここで示しておきたいと思います。

 

短距離講習会もできるといいなとは思っています。またいつの日にか・・・という感じではありますが。

 

記録しておきます。

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ハードル練習会2

2022-06-07 | 陸上競技

続き。

 

同時展開で「導入組」と「ショートハードル」「ヨンパ」の練習を実施。それぞれに課題があります。ショートハードルは前の記事に書きました。ここは「3歩で行けること」から始まって「最後まで3歩」が次の段階。ある程度のところまで来たら「走ること」が重要になります。で、14秒台に入ったくらいからは「刻む」感覚というか「速く処理する」というのが必要になる。

 

以前、中学生の選手に「インターバルを刻め」というような指導を見たことがあります。まーそうなんでしょう。私からすれば「刻む前に最後まで走れるようにならないと」というのがありますが。専門誌などにそういう情報が書いてあるのかもしれません。目の前の選手の動きを見たときに「バウンディング」のようになっている選手に対して「刻め」というのは不可能だと思います。

 

で、ヨンパの話に。事前に話を聞いていたのですが「前半の入り」の部分が課題になります。16歩で行っていた男子が記録を狙いたいということで15歩にすると。顧問とは「16歩で押していく」という話で一致していたのですが、本人は15歩で行かないといけないと感じていたようです。が、2台目がぎりぎりなのです。この状況で15歩で行ってもレースが作れません。16歩で速く動かして処理するほうがいいと思っています。

 

基本、この段階において「レースプランの変更」は通常しません。よほどのことがない限りは「今のレース展開」を洗練していくことが重要だと思っています。16歩で前半遅いというのであれば「前半を速く走るための感覚づくり」ができるほうが良い。「歩数を減らせば速く走れる」と思われがちです。が、実際は選手の状況に応じた「レースプラン」にする必要があると思います。

 

この日は4人の参加がありました。お互いにストップウォッチで「タッチダウン」を計る。スタートから1台目、スタートから2台目、スタートから3台目という感じで段階的に「ハードルインターバルのスピード」の確認です。54秒台で走る。そうであれば必要なタッチダウンは見えてきます。1台目までを6秒3~4くらいで走る感覚。55秒台なら6秒4~5くらい。ある程度スピード感覚を覚えてもらう必要があります。なんとなく走って1台目を迎えるというのでは「記録を狙う」というレースにはなりません。1台目まででどれだけスムーズには入れるか。足が合わないというのは勝負にならない。が、足を合わせるだけで精いっぱいになってしまうと本来やるべきことができなくなります。

 

4人に対して「400mHのレース展開」の話もしました。これは一般的だと思っていますが。ヨンパでは2台目にレースの最大スピードになります。そこからは少しずつスピードが落ちていきます。「後半が強い」と言われる選手もいます。だからといってこのスピードが前半よりも速いというわけではない。実際は「減速率」が低いだけです。一気にスピードが落ちてしまう選手は勝負できない。

 

減速の要因は多くあります。が、今回は「ハードルインターバルの走り」でカバーできるように伝えています。よくあるパターンがハードルを跳んでから、ハードルインターバルを頑張るという流れになる選手。それによりハードルの前で足が詰まってしまって減速します。身体が後傾してしまって踏み切れない。減速したのが分かるからハードルインターバルを頑張る。そしてまた詰まる。

 

基本的には15歩や17歩、トータルで調整する必要があります。元々詰まる選手は直前でピッチアップするのではなく全体を通じてピッチを上げておきます。それにより踏切時の減速が抑えられる。この部分は何度もやりながら確認していく必要があります。走る距離が長くなるので本数が重ねられないという矛盾もあります。だからこそ「何をやるのか」を理解してもらわないといけないのです。

 

「タッチダウン」と「ストライド調節」ができるかどうかは大きな部分です。単純に速く走れば記録が出るというものではない。このあたりのことを徹底的にやるというのが重要だと思っています。ハードリングが上手いかどうかも重要かもしれませんが。「減速しない」というのがヨンパの大きなテーマになると思っています。着地時に止まってしまうのも「減速」です。

 

長くなっていますね。また続きを別に書きます。

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ハードル練習会

2022-06-06 | 陸上競技

土曜日の午後、ハードル練習会でした。このタイミングでしかできないというのもあります。県総体が終わってから次の中国大会に向けての準備となります。各学校でやりたい練習などもあるでしょうから。とはいえ、「継続する」という部分が必要になると思います。中国地区で戦う、全国で戦うという部分をつないでいく必要があると思っています。

 

今回は少人数になるだろうという予想はありました。県総体で敗退してしまった選手たちもいます。学校行事などと重なっているところもあるでしょう。これまで参加したけど効果がないと思われる部分もあると思います。とらえ方は様々。

 

あくまでこの練習会自体は「土曜日の午後」に設定します。基本は学校の練習です。走る練習などは学校でやってもらう。スプリントが上がらなければどれだけハードリングが向上しても結果は出せない。この部分は理解してもらわないといけません。こういう練習会に参加して「技術的な向上」があったとしてもスプリント能力が上がらないと記録は上がりません。「技術的な向上」がスプリントに直結するわけではないので。

 

どうしても「ハードルが上手くなる」ことが一番の狙いになりやすい。が、やはり学校でしっかりと走る練習をしてもらわないとどれだけ技術練習をしても変わりません。投擲練習会で技術的なことを教わっても「筋力アップ」を何もしないでひたすら投げていたら跳ぶようになるかというのと同じです。

 

今回は「中国大会組」と「導入段階」の2つのグループに分かれることにしました。こうなると私一人では対応が難しくなるのでnsy先生に無理をいって来てもらいました。「導入段階」のグループを見てもらうことに。ある程度の人数になると共通したことができる人が複数名必要になります一人ではできないからです。特に今回に関しては「狙い」が違います。「初めてハードルをやる」という選手も複数名いたので「基礎の基礎」からやってもらうことに。最初は少しだけ私がやりましたがあとはすべてnsy先生にお願いしてやってもらうことに。本当に助かります。

 

ショートハードルは3人。1人は男子、2人は女子。女子に関しては優勝してもらわないといけません。もう一人は前任校の選手です。なんとかIHに出場してもらいたい。アプローチの仕方は重要だと思います。「後半もたない」というような意見をもらっていました。そこに対する対応策も必要になります。が、やはり重要なのは「前半の入り」だと考えています。この部分に特化しての練習。

 

軽くハードルを跳んでもらって。その後、1台目の高さを一つ下げて入る練習を何本もしました。1台目までにどれだけスピードを上げて積極的には入れるかという練習です。特に高校生の男子ではハイハードルになるので高さに対応できず遅くなってしまいます。やはりユースハードルの利用は重要だと思っています。skyの男子には基本ハイハードルはやりません。ユースハードルでスピードを上げることがメイン。まだ走力がないのと技術的な話が入らないので改善はできていませんが。

 

女子でも同じだと思っています。「走る」ことができるかどうかは大きな話です。1台目の踏切が近くなってしまって浮いてしまうというのは避けたい。だからこそ水平方向の移動を重視できるように高さを低く設定します。そこから2台目を正規の高さにしてハイスピードで2台目に入る。ここでタッチダウンを計りながら目標とするタイムに必要なスピードの確認をします。単純にハードルを跳ぶだけではなく「実際のレースに必要なスピード」が大切です。ひたすら跳ぶ中で上手くなるというのあるとは思いますが、やはり戦うために必要な感覚を身につけさせるというのが重要だと考えています。


ある程度やってから正規の高さに戻して1足詰め。これも「狙いとするリズム」を獲得するためです。練習で正規の距離だと思い通りのリズムが作れない。そうであれば詰めてリズムを上げる。1足詰めるというのは私の感覚からすれば目的に沿った練習だと思いますが、詰めずにやる指導者もあると思います。それはそれで考え方だと思います。試合とは異なるので狙いとするリズムをどのように作り出すのかというのは重要です。


3台目まで跳んでから4台目を抜いてのスプリント。で5台目を越える。ここは1足詰め(四足詰まっています)から更に3〜4足詰めました。空中での移動がなくなる分、詰め気味にしないと狙いとするリズムが作れません。速く動くことがショートハードルには求められると思ってきます。ヨンパとは違います。決められた距離を3歩で走るという決まりがあります。スプリントが上がれば上がるほどそのインターバルの走りが窮屈になります。好きなように走ってハードルを越えていくことができません。スピードが上がってくると踏切が近くなります。それを克服するためにはこういうハイスピードでの入りが必要だと思います。


更に3歩ハードルから5歩ハードル。3のリズムで走るとなかなかリズムが上がりきりません。そこから5歩にすることで意図的にリズムを上げてスピードを出す。こうなるのハードル間が詰まるようになります。ここをどうやって処理するかなのだと思っています。誰かがやっているからとかではなく「必要」だと思うからやります。練習は全てそのパターンです。


詰まるからハードル間を伸ばすという考え方もあると思います。いや、実際のハードル間は決められています。詰まるから伸ばすというのはできないのです。考えてみれば分かる話なのですが。今回は中国大会で優勝、IH出場を目指している女子選手が対象です。そうであれば尚更「速く処理する」という練習が必要だと思います。単純に走れるかどうかではなくハードルインターバルをきちんと刻むという練習が必要です。


もちろんこれは「選手レベル」にあったものにしなければいけません。まだ力がない選手にこの手の練習を入れてもあまり効果はないと思います。狙うところが明確な選手に対しての練習です。この辺りは区別しながらやらないといけないと思います。


終わってからも練習について相談を受けました。土の上での5歩ハードルをどう考えるか。パワータイプだから刻まなくて良いというのは違うと思います。ある程度スピードがついているからこそ刻む感じは必要。事前に伝えていたものよりも10センチ伸ばしても良いかなという話はしましたが。先に行って刻まないというのは避けたいなと思います。


まとまりませんが。ショートハードルはこんな感じでした。これに関してはなかなか分かりにくい内容だとは思いますが。これも感覚の問題。選手に上手く伝えていければと思いますね。


また書きます。ヨンパも同時展開でやりました。nsy先生にかなり助けられてこちらの練習に集中できました。なんとか中国大会で結果を残してもらいたいなと思います。

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負荷のかけ方

2022-06-05 | 陸上競技
思うことを。相変わらず正解かどうかはわかりませんが。

試合が終わってからの優先順位としては…

1.疲労回復
2.筋力回復
3.ショートスプリント

だと考えています。これはこれまでの経験上という感じなので正解かどうかはわかりません。県総体などの大会の後にどれくらい疲労が抜けるか。多くのレースに出た選手は負荷も高く身体にダメージが残ってしまう部分もあると思います。だからこそその辺りの疲労抜きは非常に大切なのかなと。が、ほとんど出ていないのに周りに合わせて休む必要はないと思っています。この辺りのバランスは難しいところですが。

個人的には1日か2日休んでから間髪いれずに全身筋肉痛になるくらいのトレーニングを入れておく必要があると思います。調整期間は間違いなく筋力に刺激を入れることができていません。そうであればここは絶対的に負荷をかけておく必要があります。ヘロヘロになるくらいかなと。指導者によって考え方は違うでしょうから正解かどうかはわかりませんが。

筋肉痛になるでしょうがやはり翌日にはスピード刺激を入れておきたい。動かないというのもあると思いますが、それでも神経系に刺激を入れておく。回復期間というのもありますが。今回メニューがある程度提示されていましたが、この日は短長も短い距離を中心に走っておきたいという感じにさせてもらいました。この日に有酸素系の刺激を入れるという考え方もあるのかもしれません。が、優先順位としてはスピード刺激だと思います。筋肉痛で動かないというのがあるのかもしれませんが、陸上競技はスピードを争う種目です。持久力で勝負するのではなくまずはスピード。ここは感覚的なものですが。

で、土曜日にスピード刺激を入れながらも高負荷をかけました。これもどうかな?と思われるかもしれませんが。有酸素系の練習が足りるか足りないかは分かりません。この日は中距離選手と一緒に走るという流れに。そうなるとグルグル150の方がいいのかもしれません。耐乳酸系の練習というよりは有酸素系に寄った練習。ある程度今なら出来るかなというのもありますが、乳酸を溜めながら練習することを考えるともう少し別のパターンがあるかなと。

この日は150mを5本。5分レスト。全て全力ということで。中距離選手を数秒前に出してそれを女子が追いかける。その数秒後に男子が出て更に追いかける。追いかけ走はかなりの負荷になります。遅い者から出てそれを抜く。差が詰まらないというのは後ろからの選手が出しきれていない。この部分はすごく大切なのかなと。同時スタートにしても置いて行かれてしまうので最後まで力を出しきれない気がします。力の差があるからついていかなくても仕方ないなと。そういうマイナス面を潰すためにも追いかけ走の形かなと。距離設定が重要になりますが。

中距離選手は前回グルグル150を7本やりましたが追い込み切りませんでした。色々と話を聞いていく中で「駅伝チーム」の中距離選手なので「出し切らない」ことを身体が覚えているのではないかなという感じがありました。ペースを守って走るというのが長距離では必要。オーバーペースにならずにきちんと刻んでいく。その部分とこうやって乳酸をためようという流れとは逆行する部分もあります。だからこそ意図的に普段とは異なる負荷をかけたい。

乳酸を溜め切らないので150を走った後にすぐに100を折り返す。21秒台で150を走って折り返す時の100が17秒近くかかっていたようです。ここですね。この部分の克服ができたらかなりの力が出せるようになってくるのかなと感じています。それでもレストが4分くらいあるので休めている感じがありますが。

150を5本。ある程度の負荷をかけることができました。が、この日はこれでは終わらない。かなり乳酸が溜まっているとは思います。この冬にそれほど練習が積めていません。それを取り戻したい。が、時間はそれほどない。負荷も半数で追うことはできない。そうであればこういう時に一気に体に負荷をかけておきたい。歩いて100mを戻って250mを全力で走るようにしました。ここで40秒走でも良いと思います。イーブンで走る40秒走ではなく「動かないけど恐れずに最初から行けるところまで行く」という40秒走です。かなりきつい。それでもここではやっておきたい。

中距離の選手と同時スタート。男子は間を空けてスタート。最初はある程度行けましたが最後は足が動かなくなっていました。これで良いと思います。走り切ることが目的ではなく「乳酸を溜めた中で動く」ことが狙いですから。40秒以内にはフィニッシュできませんでした。この辺りにまだ足りないことがあるのだと思います。なんとしてでもベストを更新させてあげたい。60秒を切ってラウンドを進ませてあげたい。そう考えています。キツイですが。

これでも終わりません。追い込むと決めていたのでスパイクを土用に履き替えて往復走を。40秒に1本のペースで50mを3往復。走る量としてはそれほどでもありません。乳酸が蓄積してから更に有酸素系の負荷を。順番的にはこのパターンが一番かなと思っています。動かなくなっていますがなんとか心肺機能には負荷をかけることができます。初任校で400系を中心にやっていた時のことが活かされます。もちろんあの当時はもっとやっていましたが、現場にあった練習としてはこの形が良いかなと思っています。

3往復やってからへたり込んでいましたがまだ休ませずにその場でも腿上げを40秒くらい。様子を見て動かなくなったら終わりという感じです。常に叱咤激励しながら追い込ませます。自分達で追い込めるという選手もいるのかもしれませんが、このままではそこまで行きませんから。意図的にこちらから声かけをして負荷をかけていく感じです。「自主性」とは真反対かもしれませんが、今は「強くなれるかどうか」を考える時期だと思っています。

やりたいなと思うことは8割くらいできたかなと。もう少し走る時間が欲しいなとは思いますが。私にできることは限られています。その中でやれることをしっかりとやっていきたいと考えています。

また書きます。
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エビについて

2022-06-04 | 陸上競技
競技の話から離れて。
 
エビを飼い始めて2か月近く経過。少し前に抱卵してからどうなるかなと思っていました。これまでは1か月近くするとポツポツと☆になるエビが出ていました。今回はそれもなく。理由は明確ではありません。が、とにかく順調に育っているのかなと。
 
県総体が終わってから水槽を眺めてみると先日抱卵していたエビとは異なる個体が抱卵していました。これまでは抱卵個体が出ても途中で☆になるというのが多くありました。今回はなぜか順調。卵が分かりにくいとは思いますが抱卵個体の様子。
 
 
 
で、さらに見てみると別のショップで購入した「ライトグレード」の個体も抱卵していました。こちらは身体が半透明なので卵の様子も分かります。お腹のところにある黒い物が卵です。これが段々と赤みを帯びてくると孵化するのです。抱卵すると4週間くらいはかかると思うのです。

 
水槽の観察をするとまた別の個体が抱卵しています。何が起きたのか。これにより水槽内に5匹の抱卵個体がいます。20匹の中でこれだけの数が抱卵するというのは奇跡的なのかもしれません。これまでの常用から考えると想定外。観察するのが楽しくなります。

 
で、以前抱卵していたエビの様子を探る。が、なかなかお腹の下を見ることができません。そろそろ「ハッチアウト」といって親のお腹から離れてもいいころかなと思っていました。でも、お腹にエビの姿は見つかりません。脱卵してしまったのか・・・。こればっかりは全く分からない。ひょっとしてもう「ハッチアウト」したのかなと思ってひたすら水槽内を探す。目で見るのは難しい部分もあるのでスマホのカメラで拡大しながら水槽内を見てみます。
 
すると・・・。ウイローモスの上に「小さな物体」を発見。

 
ついに稚エビをみつけました。本当に小さくて探すのは困難。稚エビから大きくなる確率は30%くらいのようです。全てが順調に育つとは限りませんが、こうやって稚エビが水槽内にいる姿を見ることができるというのは本当に大きなことです。1mmくらいの大きさですが立派にエビなのです。
 
翌日からも探しましたが発見できません。ひょっとして☆になっているのか・・・。諦めずに探していくと・・・。
 
 
 
小さいですが無事にいます。これを見つけるのに30分くらいかかりました。他のエビの大きさと比べてもらうとわかると思うのですが、本当に小さいのです。1mmから2mmかなという感じです。発見するというだけで時間が。



 
とにかく水槽内が賑やかになります。こうなると全部孵化してほしい。が、そうなると水槽が小さくて対応できなくなります。もう一つ大きな水槽を準備する必要があるのか。が、そうなるとまた水づくりから始めなければいけない。また☆になるリスクが大きくなります。順調だからこそ生まれる問題点。これからどうするか。考えていきたいと思います。
 
とはいえ、初めて順調にエビの繁殖が進んでいます。とにかく油断せずに。そして手をかけすぎずに。様子を見ていきたいと思います。


 
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何ができるか

2022-06-03 | 陸上競技

県総体。やり切れたかというと分かりません。「勝ち」「負け」が伴う部分なので厳しいですが、総合的には「負けた」という感じがあります。男子のトラックで中国大会に進めるのは110mHのみ。あとは高跳びと投擲。女子は複数種目にはなっていますが、「やりきった」と言える部分が足りない気はします。

 

今回の県総体で一番最初に指導をしていたtokushoの陸上競技部が「廃部」という形になります。これはかなり辛いですね。私が転勤してから「短距離はやらない」という形になりました。その後、投擲のesk先生が定年で退官されてからは投擲もやらなくなっていました。少し部員が残っていましたが、今の3年生が1年生の時に「部員は入れない」ということになったようです。それにより今回の県総体で本当に「廃部」です。当時、IHに何年も連続で出場していました。短距離もリレーでインターハイに進んだり、国体のリレーに女子が2人選ばれたりと県内では「強豪校」と言われてもおかしくないレベルになっていました。それが形がなくなります。しんどいですね。

 

前任校。1年次に指導してきたことを中心選手がずっと継続してくれていました。特別に教えに行くというのもうやってはいませんでした。一緒に練習をする機会は設けていましたが。1年次に「基礎基本」を徹底していた。それをベースにきちんと練習を積んでくれたのだと思います。女子の4継で中国大会出場。女子100mと100mHでも個人で中国大会です。12秒6と14秒5まできています。これは本当にすごいことだと思います。

 

新しい顧問の先生も「これまでの流れ」を大切にしてくれているのだと思います。本当に良い練習であればそれを継続していくことで選手は強くなります。指導も必要ですが「良い練習」をすることで選手は伸びます。一定水準以上の練習スタイルは作っていました。それを真面目に続けてくれる。これも大きな能力だと思います。やはり選手自身が「強くなりたい」と思って必死にやっていくことで大きく変わるのだと思っています。誇らしいですね。

 

その反面、今関わっている選手が「力を出せたか」「大きく伸びたか」と言われると難しい部分があります。昨年の冬と比べて大きく記録が伸びたというのが感じられない。一生懸命にやってはいたかもしれません。それが「本当に必要なレベル」でやっていたかどうかは別問題です。もっとやらなければいけなったのかなという気もします。強い選手はリレー2種目と個人種目2種目で活躍をします。400mを走るからリレーが走れないという感じはない。総じて「タフさ」も違う気がしています。筋力的な部分も走力的な部分も、そしてそれを支える「心」の部分も十分な成長ができていなかったのかもしれません。

 

「指導があるから大きく変わる」ということもあると思います。きっかけやヒントは与えます。ヒントどころか「答え」に近い形で示すこともあります。それでも「変わり切れなかった」のは事実。もっというと「変えきれなかった」というのは我々の責任かもしれません。

 

自分の立ち位置。自分のやり方。色々と考えさせられる部分はあります。中国大会までの期間、あがいてみてもいいのかなと。こちらが10段くらい降りて行って「競技をさせる」という段階から再スタートしなければ2週間でなんとかできることはない。ひとまず中国大会。できる限りのことをしてみようかなとは思っています。できる限りのことを・・・。

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