kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

T走と自分の中での葛藤

2024-01-21 | 陸上競技
適度に。金曜日のことを。

天気が不安定。雨が降るかどうかも分からない状況。練習計画が難しくなります。翌日の土曜日は「雨予報」になっていました。それもかなりの雨。木曜日の段階でどうするかを考えた結果、日程を変更して金曜日にある程度の走練習をしておいて土曜日は「雨が降っても大丈夫」にするために「ひたすら補強」かなと。本来であれば金曜日、土曜日とある程度走りたいという部分はあります。あくまで「スプリント」で勝負したいと思っているので「走練習」ができないと難しい部分があると思っています。とはいえ、天候はどうにもなりません。雨が降る中で坂道で走ってもいいなと思っていたのですが何となく避けようかなと。

その流れもあって金曜は短い距離を中心とした走練習に。私はT走が好きです。選手はそうでもないかもしれませんが。近くにちょうどいい坂道がない。学校で「接地場所」「切替」「膝と腰の移動」の練習をするためにはT走が一番いいと思っています。「後ろに負荷がかかる」というのは面白くないかもしれません。それでもT走のあとのスプリントがどれくらいできるかというのは重要なことだと思っています。

本当は最初からグランドに行きたかったのですが、色々とやることがあって。それにより様々なことに嫌気がさしてきました。本当に嫌。理解の限界を越えています。なぜこんな「無駄なこと」「非効率的なこと」がずっと許されているのか。このようなことをするのは本当に苦痛です。この状況下で自分自身が「時間」を切り売りして生きていくのは苦痛以外の何物でもない。本当に。結局は「許される」のです。だから何も変わらない。それが自分の中でこれ以上ないくらいのストレス。本当に。

グランドに行ったときにはある程度練習が進んでいました。「スプリント練習」と「「片足スキップ&連続引き出し」を交互にやろうと思っています。意味があると思うから導入する。この日はT走をやろうと思っていたので意識的に「片足スキップ&連続引き出し」を最優先することに。これも考え方だと思っています。T走は「パワー系」の練習だと思う人がいると思います。力で無理やり前に運んでいくための練習だと。私は「技術練習」だと思っています。だからそれをプラスに運ぶために事前に「膝の引き出しと腰の移動」を作り出すための準備を。練習は「狙い」があって行うものだと思っています。「目的」を達成するための「手段」でしかない。そこに関して「やればいい」という気は一切ありません。積み重ねながらやっていくことで「習得できること」があると思うからです。

T走とB走を組み合わせながら。正直、T走はパワーで走っても走れます。筋力や体重があれば「押し切れる」部分があります。T走が速いからスプリントが速いのかはちょっと異なる部分があると思っています。ウエイトなどもそうですが「体重」がある程度あるほうがT走は強いと思っています相対的な比率になるからです。体重が軽い選手と体重がある程度ある選手が「同じタイヤ」を使ってT走をすると間違いなく軽い選手は進みません。狙いがあるのであれば体重別に重さを変えた道具を準備する必要がある。それは現状難しい。「良い練習」になるかどうかは微妙かもしれないなと。それでもT走の後のスプリントが最大の動きができればいいと思っています。筋力やタイヤの重さだけではない「感覚の差」を感じられるかどうかですから。

TBーBーTーSで行いました。50m程度の距離を使ってです。長い距離でやるつもりはもともとありません。本当は150mや120mを使いながらやるほうが良いのだと思っていますが。時と場合によって。本当に「走練習」をするときにはここも考えたいと思っています。この日は短い距離で。

終了後に補強系をやってから再びT走を。前にも書きましたが今は「2セット」みたいな形で途中休みを挟んで練習をするのは辞めています。時間を効率的に使うためです。休みの間に補強をしっかりやるほうが効果が高いというのもあります。こういう考え方は田舎では受け入れられないでしょうね。「他とは違うことをやっている」というのがあるから。逆に「200m×5本」を2セットやる理由を教えて欲しい。中距離や長距離ならありなのかもしれません。スプリントで200mを9割くらいで走る。間は200m歩く。それを何本も走る。「足づくり」だったり「距離を稼ぐ」という考え方かもしれません。長距離的な考え方なのか。私はその必要性が分からないので「やらない」という選択をしています。それで「強くなった」というのもあると思います。これは「対象実験」を行ったわけではないので「本当にこちらの練習が効果的だったか」という照明にはならない。逆もしかりですが。

短い距離のT走を行ったあとにヨンパは150m、短短は120m。人数がそれほど多くないので前回と同じように「合流走」の形で。ショートハードルの選手はかなり走れるようになっています。もちろん、この時期に走れるからといってシーズンがどうなのかというのはありますが。これまでの経験からいってこの時期に「手ごたえ」がある選手はそのままシーズンも走れます。逆に1月くらいになって「変化がないな」と感じる選手はシーズン中もそれほどではありません。「時間をかけて変えていく」というのがテーマですから。元々それほど走力がない選手であっても冬季練習で大化けすることがあると思っています。力がある選手でも「変わらない」のであれば間違いなく逆転されます。逆転までは行かなくても「差が詰まる」ことは間違いなくあります。そこに対しでどのように対応するかだとは思いますが。

本当に指導者側が引き上げるのか。そこに楽しさがあるのか。今の私には分かりません。本気になれなければ何をやっても変わらないと思いますし、間違いなく真面目にやっていると思います。必死にやっているかどうかといわれると分かりません。自分自身の基準でしかないからです。多分、今のままでも「ある程度」の水準までは間違いなくいくと思います。県内では圧倒的になるかなと。が、本当にそれでいいのか。もっと上を目指せるのではないか。以前のように「厳しい話」をしながら引き上げるという感じは全くありません。時代なのかもしれません。今の時代に自分自身が適応するためには何が必要なのか。

うーん。上手くまとまりませんが。記録しておきます。記録。
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軽くやる

2024-01-20 | 陸上競技
木曜日ことを少しだけ。

この日は本当に軽くやって終わるようにしました。疲労抜きというのもあったので。年が明けて合宿をやってそこから変則的な練習日程。ダメージは蓄積していたと思います。とはいえ全くやらないというのは違うかなと。

男子は他県に合宿に行っていました。かなりの量を走っていたようです。そのためこの週はほぼ休み。足のダメージを考慮してです。女子は合宿をしたわけではないですが詰めて練習をしました。限られた本数ですが常に最大スピードで。それに対して本当にケアができているか。それもあって木曜日はほぼ完全に休みという形に。

以前、週2回の休養日を設けるのはどうなのかというのをずっと考えていました。他県の先生に意見を聞きながら。ここでの前提は「きちんとやっているチーム」でなければいけません。それなりにやっていて休むというのであれば「単純に休む」だけですから。tokushoの時は「走らない日」を作っていましたがめちゃくちゃトレーニングをしていました。もうあの頃とは時代背景も選手の感じも違います。今はもうできないなと思っています。

これまではある程度やる必要があると思っていました。しかし、目の前の状況を考えると無理してやるのは意味がないなと。そうであればあえてやらずに回復に充てるほうがいいのかなと。とはいえ、全くやらないというのもどうかと思うので「ダンス教室」として20分くらいは踊る時間にしています。アクティブレストです。身体を動かして血流を良くするという狙いもあります。

どこの学校も同じかもしれませんが、この時期は持久走大会の練習が入ります。かなり練習するようです。普段の練習で走ってさらに持久走大会の練習で走る。どこかで抜かないと大きな怪我をしてしまうことになります。絶対に避けなければいけない。

40分くらいで終わりにしていました。私は課外があったので練習に行った時にはすでに終わっていました。何人かはやっていましたが。こういう時に故障して練習できない選手は残って補う必要があると思います。走練習などが多いので疲労を抜くために、身体のケアをするために練習量を落とす。逆にできていない選手がここで落とす必要はないと思います。こんなことは言われなくても気づくべきだと思いますが、今の情勢では全てを言わないと伝わらないかもしれません。いや、言っても気づかないかもしれません。そんな中で自分自身が何かを求めるというのは意味のないことなのかもしれません。

色々と思うことはあります。そこに対して自分がどうするか。時代が変わる。求められるモノも変わる。そこにどう対応するのか。政治家が不正を行っても結局また同じことを繰り返す。裸の王様のような感じになっていることに気づかない。周りがそのことをどう思っているのか。喉元過ぎれば熱さを忘れる。まさにその状態だと思います。どこに真実があって、どこに正義があるのか。もうそんなことはどうでも良くなっている気がします。結局はお金があればなんとでもなるみたいな雰囲気。

こちらが何かを提供したとしても今の段階では見返りはほぼありません。教員なんだからやるのが当たり前。我が子は最高に大切なので何かあれば提供する側を批判をする。それが当たり前のようにまかり通る。そんな世界の中で何をするのか。

まー自分自身も大きく変わっていると思います。昔の私はどこにもいないのかもしれません。それを受け入れていくしかないのかなと。
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なかなか思い通りにいかない

2024-01-19 | 陸上競技

水曜日のことを。一日経過するとすでに物事を忘れかけてしまうという問題点が。何をしていか・・・。色々とあった気がします。この状況下でどうするのか。

 

週末、天気が悪くなという予報になっていました。それにより練習計画の見直しが必要になります。雨が降ってグランドが使えないというのであればどこか坂道を走ればいいかなと思っていましたが、微妙な感じ。それならある程度金曜日に走るのか。元々ある程度の計画を立てていますがそれがどれだけできるのか難しい部分があります。全てが計画通りになる可能性は低い。それだけは確かです。私自身は「何が何でも」という気持ちはほぼ皆無。「最低限やる」という話をしていてそれを満たさない状況の選手には手を差し伸べる必要はないかなと思っています。以前なら「何が何でも」という気持ちで「引き上げる」という感じでしたが、そこまでしてやる必要性が著しくないと思っています。「結果を出せない」と言われても「では、グランドでその様子を見てください」というだけでいいのではないなと。もっといえば「自分で指導されたらどうですか?」という気持ちさえあります。こちらはかなり細かい部分を提示しています。それに対して「やらない」のであれば別に私の責任ではない。まーそういう意味では「陸上熱」が冷めているのかもしれないですね。

 

この日は課外があったので1時間程度遅れていくことに。走練習の予定としていました。が、何人かが「足が痛い」などの理由で参加できない。ここも仕方ないかなと。今週に関しては追い込む練習はしていません。先週の疲労があるのかもしれないといえばそれまでですが。前日に「専門練習」をしました。これに関してはほぼ全員ができた。が、翌日の走練習ができない。避けているとは思いません。もちろん、どちらの練習も大切ですから。しかし、これにより走練習が足りなくなる。元々少ないのに「走練習」ができないというのはトータルでの量が足りなくなる可能性があります。

 

そういう状況もあって意図的に声掛けをしませんでした。練習に参加している人数が少ないことで「雰囲気が重い」というのがあったからです。何度か話をしていますが結局は「自分たちでどうするか」だと思います。人数が少ない、私がいない。その状況だから「雰囲気が悪くなる」というのであればこれから先も同じことだと思います。自分田で切り開いていかないといけないのにそれが「人任せ」になるのであれば、本当の勝負になった時に「戦うことはできない」と思います。良い子たちだと思います。しかし、「いい子」だから勝てるのかといえば違う。結局は「絶対に勝ってやる」という強い意志がないければ「いい子」で終わってしまう。まー全ては自分のこと。無責任だと言われるかもしれません。しかし、言い続けてきたことです。

 

走練習。元々人数が少ないのにさらに減っています。ヨンパの選手のために「3年生」を投入しようと考えていました。3年生はまだリハビリのような感じなので長い距離は走れません。最大で90mくらいか。そうであればヨンパ組の先頭でスタートして90mまで逃げる。そうすることで下級生を引っ張ることができる。150mすべては無理かもしれないけど半分くらいなら。また別に他の3年生が途中で待っていて「合流走」でスタートする。後半の90mを引っ張るためです。きついところで一人になるのではなく「近くに人がいる」ことでやり切ることができる。当初から予定していました。

 

しかし、短短の参加者が少ないので短短の刺激がなくなる。ということでもう全体で一緒に走ることに。ヨンパ組の一番後ろからスタートする選手に合わせて短短が「合流」する。最後の直線はかなり熾烈な競争になります。今回はこれが上手くいきました。それぞれが最大スピードを維持しながら走れる。実際にすべてを走ったのは4人くらいかもしれませんン。それでも「質を上げる」ことができた。この部分は「工夫」だと思っています。どうすればその日選手が一番高い負荷をかけることができるのか。ここを考えてやっていく。単純に「練習計画」を立てればそれでいいとは思いません。

 

話がそれますが基本私は「エンドレスリレー」は絶対にやりません。面白くないからです。「走るだけ」の練習にするならそれもいいかもしれません。「満足感」や「達成感」はあるかもしれない。しかし、差がついてしまうと最大限の力で走るのは難しくなります。だから1本で区切ります。差を小さくしてやることで競争が激化するからです。1本走って次に走るまでの時間は同じように待つだけになる。それならフィニッシュしてから次に走るまでの時間を決める。それもリレー形式でやれば負荷はかけられる。「差」がついて諦めてしまうような練習をするのではなく「競争する」ことが必要になると思うからです。

 

走練習は補強をはさみながらこれを2サイクル。1サイクル目よりも2サイクル目のほうが元気が良かったですね。逆に言うと「最初からそういう練習をすればいい」のではないか。気持ちが乗ってきたらできるというのではなく最初からやるべきだと思います。この部分がまだ甘いなと。それにより「90%」の練習になったとすれば「10%」の積み残しが生まれる。その積み重ねが最後に取り返しのつかないことになる。結局は自分自身に返ってきます。「練習ができない」というのであればそれをどこかで補っていく必要性がある。「走れないから仕方ない」ではなく「空き時間移動するか」ではないか。これも感覚だと思います。表面的な「一生懸命」からは何も生み出さないかなと。

 

全てが上手くいくことはない。改めてそのことを感じました。まだまだやるべきことは山のようにあります。どう改善するか。

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冬季の専門練習の必要性は?2

2024-01-17 | 陸上競技

練習のことを書こうと思っていたのにいつの間に内容にが変わってしまいました。いつものことですが。

 

今は練習の流れとして大きく2つに分けています。火曜日、金曜日に「専門練習」を入れる。水曜日、土曜日に「走練習」を入れる。月曜日は「バトン」で木曜日は「ダンス」です。「専門」と「走練習」の2本軸。それに合わせて「やりたいこと」を変えていくことに。「走練習」の時には「スプリント練習」を入れて走るための準備をする。「専門」の時には「ドリル」などのプラスアルファのことをする。走練習の時に「ドリル」を入れると時間がかかります。そうなると「本当にやりたいこと」ができなくなる。だからやらない。単純な話です。

 

火曜日は「専門」の日。武道場で「コントロール系」を入れる。そこから屋外で「DM移動」を。そこからハードルドリル。割り切ることにしました。この日は通常のハードルを使ったドリルではなく「ハードルドリルver2」を。スプリントに直結するかどうかは別にして「重心移動」を作り出したいというドリルです。そのあとに「片足スキップ」と「連続引き出し」をやるのでそこにつながるような練習に。毎日毎日同じことをやっていたら「飽きる」と思います(笑)。それでも地道に練習をしていくというのが「冬季練習」かもしれません。「耐え忍ぶ」のが冬季練習のイメージです。そういうのも打破したいなと思っています。そうであれば「普段できないこと」をやりたいなと。割り切って「スプリントドリル」ではないことをしながら「走るために必要な要素」を習得させる。

 

「スプリント練習」はどちらかというと「切り替え」を意識するための練習です。私が一番重視するのは「スイッチング」というか「切り替え」の速さです。素早く足を入れ替えていくことで身体を前に進ませる。「降ろす」のではなく「前に出す」という感覚。これも賛否があると思いますが。降ろしていたら次の動きが遅くなるので。その場足踏みになると嫌なので「スティック」を使いながら前に進みながら「切り替え」を意識する。本当に進みながらという感じですね。

 

そこだけをやっていくとどうしても「重心の移動」が上手く作れなくなります。それを改善したいなとずっと思っていて。そこで「片足スキップ」と「連続引き出し」をやる。「膝」が出るタイミングで「腰」が進む。このタイミングです。さらに「連続引き出し」で空中で移動する感覚を作る。「タメ」というか空中でどれだけ前に進めるのか。これができないと「その場足踏み」になって全く進まなくなります。「切り替え」「ピッチ」だけを意識する走りは進まないので怖くない。それを改善するための動きを別日に入れる。そこを強調するために「ハードルドリルver2」にする。接地もですが「身体の軸を保って前に進む」ためです。これを組み合わせながら「片足スキップ」と「連続引き出し」をやるとさらに効果が高いのではないなと。いや、工夫のし甲斐がある。別に「部活動」だからやるわけではありません(笑)。私自身がこの繋がりを考えることが楽しいからです。

 

前回はかなり時間がかかっていました。私が課外が終わってからグランドに行ったときにはまだ「片足スキップ」を始めるくらいでした。この日はなぜか圧倒的に早い。もう少し工夫すればもっと早くなると思いますね。「早くやること」が目的ではありません。それでも先を見て行動すれば効率化できる。それにより様々な時間が生み出せます。

 

シャフトBをやってから股関節補強、ハードル軸ドリルを。これもいつも通りですね。ここまでで1時間半くらいだったでしょうか。あれ?早くない?って感じでした。この日は専門練習に時間をかけたいと思っていたので良いことではあるのですが。以前の私なら「時間があるからもっとやろう」という「貧乏性」のところがありました。今は「早く終わるならそれでいいや」という感じ。雑になったわけではないですが。「やりたいこと」ができたのであればその日はもういいかなと。

 

専門。前の記事に書きかけていましたが。この日からは「より専門的なこと」をやろうかなと。例えばスプリントであれば「加速段階練習」で終わっていたのをスタブロからの出まで行う。動画を撮りながら今の動きを修正していく。最初の1歩の動きを様々な形でやっていき、「タイヤ押し」をやって足運びの確認をする。その流れの中で「マーク5歩」をやって最初のリズムを作る。ここまでが「準備」です。そこからSD練習に入る。スタンディングでやっていたことを実際のスタートの動きに落とし込む。もちろん、できません。それでいいと思っています。本人たちは「2歩目が潰れた」とか「1歩目で止まった」という感想を言っています。それを次の1本で修正していく。2歩目ができたら3歩目ができるようにする。1歩目の構えから跳び出し、最初のリズムなどを徹底的にやる。これが「シーズンに向けての準備」だと。どうしても選手は「100%」を求めたくなります。当然です。だから「今は少しずつ完成度を上げていく時期」だと話しています。現時点でできなくても時間をかけながら「準備」をしていく。試合を重ねながらやってきたことを早い段階でやっていく。ひたすらですね。

ショートハードルもシーズン中と同じような練習にしました。最初は5歩ハードル。刻む感覚を作る。そこからスタンディングの1台目、スタブロからの1台目です。「ハードルの専門練習」で色々とやりますが、実際のレース感覚を磨いていく必要があると思っています。何本か確認して3台目まで。本人に動画を見せて自分の動きのイメージと実際の動きの感覚を確認。比較的暖かいというのもありますがタッチダウンが「1秒11」「1秒14」くらいで入れています。目標とするタイムを出すためにはまだまだ足りせんが、現時点でこれくらいのタイムで走れれば面白いかなと思っています。本人も「タッチダウン」が分かることで今のままでは少し足りないというのは分かってきます。それをこの時期から感じていく。一気に上げるのではなく少しずつ近づいていく感覚を持ちたいですね。

 

ヨンパはそれぞれのストライドに合わせてハードルの距離を変更して練習。17歩のためのストライド、18歩のためのストライドを準備。これは今までの経験からの練習です。シーズンが始まって「足が合わない」というのが出てきます。いきなり「35mを17歩で走る」となると微調整ができないからです。競技場練習などで時間を無駄にするパターン。そうであれば冬季練習の間に「走りの感覚」を作っていく必要がある。それも決められた距離ではなく「自分に必要なストライドパターン」でやることが重要だと思っています。「16m」でやると決めていたらある選手にとっては「良い距離」かもしれませんが、他の選手にとっては「狭い」「広い」が出てきます。ヨンパは走る選手によって「歩数」が異なる。つまり「ストライド」が違うのです。それなのに一律で「同じ距離」でやるのは愚かではないか。もちろん、その距離に合わせて走る能力も必要になるかもしれません。しかし、「実際の走りとは違う」という距離でどれだけ走っても効果的ではない。ショートハードルとは根本が違うのです。

 

今の時期から「シーズン」に必要な専門性を高めていきたい。特にヨンパは色々な要素が必要になります。マニアックさが全開になる部分。どうすれば「戦えるか」を考えることで可能性は大きく変わってきます。ストライドパターンを確立する練習と100mHの練習を組み合わせながらやっていくことで「専門性」が高まるかなと。

 

正直、この手の練習が「正しい」のかどうかの保証はありません。間違いなくこれまでの「王道」とされる練習とは全く違うからです。ちょっとだけ親しい先生に相談しました。自分が気になっている部分も含めて。お互いに模索しながら進んでいると思います。「絶対的に正しい」というモノは存在しないと思います。だからこそ「チャレンジ」のし甲斐がある。未知の世界へのチャレンジです。思い付きでやっているわけではなく「このほうが効率的だ」「実際に役立つ」と思ったものを選択しています。どこに向かうのかは分かりません。それでも「信じる道」を進んでいけたらと思っています。

 

きちんと選手には「なぜやるのか」を説明しながら。自分自身の「自己満足」にならないような取り組みをしていきたいと思っています。長くなりました(笑)。最近は見ている人も少ないのか「blogが長い」というクレームも少なくなっています。良いんです。ここに関しては「頭の整理」と「自己満足」なのですから(笑)。

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冬季の専門練習の必要性は?

2024-01-17 | 陸上競技

火曜日。この日は「専門練習」を行う予定としていました。若干自分自身の体調が気になる所もあって本当に放課後まで職場に残れるのか?!という疑問を持ちながら。とりあえずこの日は大丈夫そうでした。

 

模索しながら。絶対的正義なのかといわれると分かりません。それでもここ数年自分自身が思っていたことを実践してみることが必要だと考えています。「失敗したらどう責任を取るのか」という話もあると思います。これまでの「既成概念」の中で生きていくと様々なものを失う気がしています。本当にこれまでの「流れ」が正しいのかどうか。本当はもっとより良い方法があるのに「考える」ことを放棄してしまって「前例踏襲」ではなかったか。その部分は自分の中で大きな課題です。

 

曜日によって明確に「内容」を分けようと考えています。tokushoの時には「週2回は絶対に走らない」と決めていました。6回の練習の中で2回は走らない。ひたすら「身体作り」に特化した練習をする。これも「正しいかどうか」は分かりません。それでも当時は「走る量」も多かったので「足を休ませる」という意味で「走らない」という選択をしました。徹底的な身体作りでした。ウエイトもやっていた。筋力的には適度にやっている投擲選手よりは圧倒的に強かったと思います。この辺りで「ウエイトの必要性」についても考えるようになりました。

 

高校時代で競技を終えるのであれば「ウエイト」を導入するほうが手っ取り早い気がします。筋力が上がるのは早いですから。大半の選手が高校で引退するというのであればそれもアリかなと。skyの1年目に女子がウエイトをやってる。ベンチプレスも15㎏くらい。スクワットも20㎏くらい。それが「負荷が高い」と本人たちが言っていたのでこれは違うなと。ある程度方向性を明確にしないと「ウエイト」は絶対的な筋力アップの練習ではなく「休憩の場」になってしまう。tokushoの時のように「徹底的に筋力を上げる」といのが必要かどうかは分かりませんが、本人たちが納得してその練習をしない限りは「狙い」がぼやけてしまう気がしています。

 

tokushoの時もhoshoの時も「スタート」に関しては毎週1回は時間をかけて練習をしていました。「加速ドリル」という形で様々な道具を使いながら「足運び」と「重心移動」を作る。「色々と組み合わせる」ほうが感覚を作りやすいなと思っていたので。毎回スタブロからの出もやっていました。kanaはこれにより劇的にスタートが良くなって12秒17まで記録を伸ばしました。が、本当の意味で「改善」されたのかどうか。筋力が上がったことにより一歩目の飛び出しができるようになったのでそれがそのまま記録の短縮につながった可能性もあります。

 

ハードルに関しては冬季の間は「ハードル走」と「タイヤ走」の組合せでやるだけでした。ヨンパの選手も複数いましたが「跳んでおけば大丈夫」ということで適当にやっていただけというのもあります。もう15年くらい前ですね。一般的に冬季練習で「専門練習」をしっかりとやるというのは少ないと思います。冬季練習は「体力づくり」と「足づくり」というのが基本。技術練習はシーズンに入ってやっていけばいい。冬季練習のイメージ自体が「きつい練習をする」ことがメインだったりします。自分自身もずっとそのイメージを持ったままここまで来ていた気がします。それが正しいのかどうかの検証はせずに「常識」だから走る練習をしっかりとやるというのが大きかった。

 

「他の人と違うことをする」というのがいいわけではないと思います。しかしながら、「何も考えずに人がやっているからやる」というのは大きく違うのではないか。「ひたすら走る」という練習でも確実に強くなると思います。これまで多くの人たちはそれで「速くなっている」のだから間違いではない。その路線に乗って「走る練習をひたすらする」というのは一番の近道なのかもしれません。そこにある「弊害」や「非効率性」を度外視して。単純に走れば強くなるのか。実際に「150m×5本」を3セットやっていた時代もあります。かなり強くなりました。「量」に依存した練習だったかなと思っています。今ならもっと違うやり方があったかなと。

 

この時期に「専門練習」を入れたい。それも「明確な目的」を持ってやりたい。これがここ数年の「想い」でした。実現するかどうかは分からないままぼんやりと。12月までは「一般的な専門」(表現が正しいかどうか分かりませんが)。スプリント系は「加速段階練習」としてタイヤを使ってのバウンディングなどをしながら(10m程度)、一歩目の重心移動を作る。ハードルは1歩ハードルと3歩ハードルの組み合わせ、さらには5歩ハードル。ショートハードルもヨンパも同じで。「必要な動き」をやるだけでした。ハードルのドリルなどは各自が朝練で行っている状態。練習中にドリルだけをやるというのは時間がもったいないので。実践的な動きをしておきたいなと。本当に一般的な感じです。これを「専門練習」と呼ぶには心苦しい感じ。それでもいきなりではなく「段階的」にこの手の動きをすることは必要だと思っています。

 

理由はシンプル。「専門練習」のための準備段階だからです。やはり基礎的なことはやっておく必要があると思います。ここができないと「種目特性」を考えた練習になった時に困ります。「専門練習」でそれぞれの種目必要なことをやる。シーズンに入ってからでも十分に間に合うという感じがあるかもしれません。しかし、冬季練習の間に「スプリント能力」も「筋力」も大きく変わっていきます。その間に間違いなく「感覚」が変わる。10月から3月まで「必要な動き」をやらないまま過ごしてしまうと「1→10」のすり合わせをしないといけなくなります。段階的にやっておくと「7→10」くらいになるのでスムーズに進むと思っています。これまでは短距離に特化する感じがありましたが、今はハードルもいるのでその部分を考えていくと「専門練習」の在り方を考えるようになりました。大学では「シューズで走る」「ハードルは跳ばない」というのが大半なのかもしれません。ハードリングであまりにも細かいことをやるのも違うと思っています。最低限のロスがないハードリングをするだけですから。

 

1月に入り、「専門練習」の中身も種目特性に合わせたものに移行していきたいなと考えています。それが正しいのかどうかは今でも分かりません。なんせ「確証」が一つもないから(笑)。自分がこれまでの経験上「必要だな」と判断しただけ。繰り返しになりますがこれで選手が上手く走れなかったら「どう責任を取るのか」と言われても仕方ないと思います。実際、走り的にはかなり良くなってきている自負はあります。それが単純に「結果」として出るのかどうか。目の前の選手の動きが良くなっている。この時期にある程度の成果が出始めて「手ごたえ」を得られるかどうかは大きなことだと思っています。

 

また書きます。まとまらないですし、分かりにくい内容ですね。すみません。

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冬季のバトン練習

2024-01-16 | 陸上競技

月曜日。3年生は3時間授業となります。少ししは余裕ができるかなと思いながらもやることは変わらず。どうなんだろうか。「雑務」を減らすことができないというのは致命的だと思っています。仕事の精査はするべきだと思いますね。スクラップ&スクラップでもよいくらい。

 

練習に関しては先週の火曜日に行った練習とほぼ同じ。バトンメインの練習にしようと思っていました。前回は数名練習に参加できませんでした。今回はきちんとバトン練習ができるかなと思っていましたがまた体調不良者が。この時期は色々なものが影響してきます。コロナ、インフルエンザ、風邪など免疫が落ちている状況下では感染する可能性も高いと思います。練習強度が上がると体力的には一時的に激落ちします。最大の配慮をしながらかなと。

 

先週のダメージもあるかなと思っていたので様子を見ながらかなと。武道場で身体のコントロールをしておいてから屋外でDM∞。補助的なドリルはやらないようにしました。走る練習をメインにしておきたいので。台ドロップなどは火曜日にできればいいかなと思っています。ハードルドリルを少し変更しました。これまでワンステップハードルを最後に入れていたのですがこれを「ツースキップハードル」に。ワンステップハードルは同じ足で越えていきます。越えるときに一瞬で足を入れ替える。この練習をずっとやっていましたが「ツースキップハードル」へ。交互に越えていきます。リズム感も必要になるのでいいかなと。同じ足ばかりで越えていくのは意識しやすいですが「走り」は交互です。段階を追って「走りに近づける」というのが必要だと思って。それなりに。

 

ここから「スプリント練習」に入るのですが私は「カギ閉め当番」になっていたので練習から離れて校舎のカギ閉めに。本当に必要な仕事なのか。これも検討するべきだと思っています。何も考えずに「前例踏襲」では変わりません。減らせる仕事は減らす。20分以上はかかります。うーん。戻った時には「スプリント練習」が終わり「10バトン」「25並走」に入っていました。ここまでが終わったのが17時30分前。え??早くないですか?ここからシャフトAをやって股関節補強をして、ハードル股関節。2時間かからずに終わりそうな雰囲気でした。そのことについて確認すると「今日はほぼ休まずにやっています」とのこと。とにかく早い。雑にやっているというわけではなく練習の「流れ」を早くしていました。行為部分は重要だと思います。ダラダラやるのではない。効率よく練習を進めていく必要がある。

 

疲労を考慮して「合流走」を1本ずつにしていました。こんなことなら2本ずつでも行けたなと思いながら。「合流走」はバトンを渡しません。1人は60mを走る。もう一人は30m地点に立っていて「バトン合わせ」と同じようにマークを置いて立つ。前走者が走ってきたタイミングに合わせて「リレー」と同じように出ます。ここではバトンを渡しません。1本走った時に「距離感」を確認するのです。バトンを渡そうと思えば「出遅れる」「早出をする」という形も出てくるのでその1本が無駄になってしまう可能性がある。そうならないように事前に1本走っておいて「距離感」を確かめる。その足長で届きそうか、出のタイミングはどうかなどを確認させます。それによりバトンの1本が無駄にならない。かなりコミュニケーションを取らせるようにしています。

 

そこから「合わせ」を。今回は初めてやるパターンばかりでした。その時には「確認」がメインになるので「きれいに渡る」かどうかよりも「次につながる」練習になればいいと思っています。これをシーズンに入ってからやるのではなく「冬季」からやっていく。「失敗しないための練習」をひたすら繰り返します。練習で「たまたま上手く渡った」というのではなく「安定して渡る」ことが重要になる。何度も何度もやっていくことで精度が上がると思っています。冬季練習は「走り込みがメイン」という考え方もあると思います。しかし、この時期だからできることもある。冬の間からやっておくことでシーズンにスムーズに移行できると思っています。

 

今年は2-3走は固定。変更する予定はなし。この2人がどれだけ走ってくれるかでIHで勝負できるかが決まってくるからです。稼ぐのはここだと思っているので。先週少しやっているのもあってうまくコミュニケーションが取れていました。2本目は「合格点」でした。この時期にこれくらいのバトンができれば面白いなという印象。もっともっと精度を上げていきたい。「出の安定」も「加速に乗る」ことも今からやっておけば必ず上手くいくようになると思っています。

 

気が付けば練習終了が18時15分くらいでした。本当に2時間くらいで終わってしまいました。これまでは「3時間」ちかくやっていたことを考えると恐ろしいほどの短縮です。量的に少ないのかもしれません。今後はこの後に120mを1本走るくらいはしてもいいかもしれないなという気はしていますが。月曜日は筋肉がフレッシュな状態だと思います。その時に「最大スピードを出す」というのが必要かなと。量をこなすというよりは「質」を上げて一番良い動きをすることが必要だと考えています。

 

今後はどうするか考えていきますが。良い練習ができたと思います。

 

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第4回ハードル練習会

2024-01-15 | 陸上競技

急遽ですが土曜日にハードル練習会を行うことに。「やるのかどうか」という段階から自分の中で葛藤があったのですが、何人かの「強い要望」によって実施することに。この日は共通テストが実施されるので「模試」が行われる学校が多いと思って外そうと思っていたのですが「翌週が模試」という話があったので火曜日に連絡を回してもらっての土曜日実施となりました。色々と聞いてみるとこの日が模試という学校もあったようです。これはなかなか・・・。難しい部分です。

 

急遽なので人数が少ないだろうなと感じたのである程度細かい部分ができるのではないかというのもありました。前回のように40人を超えるくらいの人数が集まると「競技レベル」も異なってくるので様々なパターンへの対応が求められます。場所に限りもありますし、指導する側にも限界があります。このことも含めて少人数のほうがやりやすいかなと。結局20人近く集まってくれました。ハードルを4段階に設定すれば対応できるかなという部分だったので。中学生も5人くらいは来てくれていました。保護者引率で。ありがたいことです。

 

武道場で軽くアップをしてから屋外で練習を。うちの選手の疲労度も考えながら本数は少なめにしようかなと。まーうちの選手は勝手に本数を減らすように伝えていました。今回はあまりやらない「ハードルドリルver2」を。連続抜きとワンステップハードルの組み合わせ。やはり「連続抜き」をもう少しできるようになるといいなと思いますね。重心移動ができるようにするためには「連続抜き」ができるといいなと。やっていく中で「普段の練習」にも入れておきたいなと感じました。ということで、火曜日・金曜日の練習の「ドリル」の部分にこれを入れようと。股関節を大きく使うこと、膝と重心の移動を作ることを色々な形でやるといいなと。ローリングせずに股関節を大きく使いながら進む感覚を作りたい。

 

一歩ハードルをやる。ここも少人数(20人くらいいるので多いですが)だからできることかなと思ってしっかりと見ることができました。最初から「リード足」が伸びてしまう選手が複数。ドリルで意識するだけではなく実践的な動きの中でも意識させていくことが重要だと思っています。一歩ハードルではリード足が伸びなくてもいいと思っています。狙いが「高さを抑える」という部分でもないですし。しっかりと踏み切って前方向に進むだけ。その時に「リードを伸ばす」という無駄な動きを意識すると良いことはない。うちのkaさんがお手本を見せることに。疲労もかなりあったので7割くらいかなと思いますが、見ていると「別格」ですね。比較対象がどこなのかというのもありますが。

 あとは抜き足。ここは・・・ですね。どうしても抜き足が抜けない。先に倒す感じがあるのだと思います。個人的には一歩ハードルは縦抜きでもいいと思っています。「低く抑える」ことを狙っていないので。女子は膝の位置よりも足首が高くなっている選手が多数。これは「悪癖」だと思います。どこの段階でこの動きになるのか。股関節が使えない抜き足のイメージになるのでプラスにはならない。どこかで修正していきたい。ハードルが低ければ問題ない(ありますが)ですが、距離が伸びてハードルが高くなった時に対応できなくなります。もっと見ていきたいですね。

 

そこから3歩ハードル。準備に手間取りました。風が向かってきたので逆から接地としたのですが頭が働いていません。混乱しないようにマークに「女子1 3歩 〇m」とテープを貼らせていたのですが上手くできませんでした。臨機応変に対応できないといけません。最終的に確認すると1台目が置けていなかった。1台目はみんな同じ距離です。逆向きにした場合は5台目が同じ場所になります。あとは風でマークが飛んでしまったというのも影響しているようでした。△コーンは風を受けやすいので良くないですね。ずれる。

 

まずは3歩ハードルである程度走る。抜き足が遅くなる選手が多いのは気になります。また、抜き足が開いてしまって前接地になるので動きが止まってしまう。届かなくなります。少しお手本を見せてもらいないながら実施していく。中学生はかなり狭い距離設定をしていますから無難に行けます。やはり「できる範囲」から広げていくのが理想だと思っています。中学1年生に高いハードルを跳ばせるのはよくないですね。当然の話ですが。どこかで実際の高さに換えていく必要はあると思いますが、最初から高いハードルを正規の距離で行くと「取り返しのつかない動き」になってしまいますから。

 

ある程度やってから「5歩ハードル」へ。よりスプリントに近い形でハードルを越えていく。3歩ではスピードが上がりません。5歩にすると走る歩数が多くなるのでスピードが上げやすい。それを数本やってから再び3歩ハードルに戻す。ここは感覚的なものだと思います。「スプリントの延長線上」にハードルを越えていくという感覚。これを身に付けてもらいたい。そうであれば「スプリント」と「ハードル」を結びつけるための練習が必要になると思っています。そこがどこにあるのか。3歩ハードルだけをやればいいわけではない。同じく5歩ハードルだけをやればいいわけではない。「目的」がどこにあるのかを考えてその「手段」としての練習になります。「5歩ハードルがいい」というだけでやるのではない。これも見ていて気付くことです。

 

練習に対しては「責任」があると思っています。普段見ていない選手なのでどれだけ関わるかも含めて。「私は指導ができますよ」みたいな雰囲気を出す必要はないと思っています。周囲から認めてもらう多面い「こんな練習を知っている」とか紹介するだけで何かが変わるわけではないですから。見ていて必要だと思うから「動きを変える」のです。そのための手段は様々だと思っています。一律の練習方法で全員が変わるなんて魔法は使えません。だからこそ「現場で見る」ことの大切さを痛感しています。どうすれば「失敗するのか」というのもこの数年強く感じるようになりました。必要なことを必要なだけやる。過剰な情報提供はマイナスだと思っています。

 

参加する選手は「新しいことをやりたい」と思うのかもしれません。しかし、「ベース」になる部分を徹底することができなければ何をやっても無駄かなと。選手にはそのあたりが分からないかもしれないですね。やったことのない練習=いい練習となるかもしれません。私の練習はそれほど面白くない可能性はあります。それでも笑顔でできるようなメニュー提供を心掛けています。やるからには「責任」がある。何となく「練習させる」というのは自分の中で受け入れられないからです。

 

うちの選手は流石に疲労感が漂っていました。できるだけそれを出さないようにして欲しいですけどね。よくやったと思います。

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土曜日の走練習

2024-01-15 | 陸上競技

土曜日。この日は強行日程ながら「走練習」を実施することとしていました。これまでほとんど走っていない状況でしたから「走練習」やるだけで疲労の蓄積はあると思います。位置づけとしては「第3期」だと思っています。この時期にある程度の練習強度が必要になる。一気に負担を増やすというよりは少しずつになると思いますが。日程変更により「走練習」「専門練習」「走練習」という流れになります。ここが最初の正念場かなと。

 

練習としてはいつも通りの流れで。メニュー的には木曜日に行った「走練習」とほぼ同じ。武道場で身体のコントロールをしてから屋外でDM∞、ドリル、スプリント練習です。さすがに身体が重いと感じる選手もいたと思います。この中でテンションを上げながら取り組むことは難しいかもしれません。それでも「やることは変わらない」というのが重要。身体がきつくてもある程度の練習はしないといけない。妥協するのは簡単ですが「やる」と決めたことを最後までやり抜く。もちろん、体調や疲労度を見ながらの練習にはなりますが。

 

この時期、「走り込み」をする学校も多いのではないかと思います。ここはそれぞれの指導者の考え方もあるでしょう。大学などではスパイクを履かずにシューズで量をこなすという練習もあるようです。「足づくり」と言われるのかもしれません。個人的には「テンポ走」のような練習は好みません。何度も書いていますが「走るタイミング」が全く変わってくるからです。特に女子は「動きの遅れ」が出てくると修正すのに時間がかかる気がしています。だから「最大スピード」で走る練習以外は一切やりません。その分、本数が消化できなくなるというのは分かっています。たくさん本数を走ったほうが「充実感」はあると思います。練習の時間も長くなりますし。今はその手の練習スタイルは避けたいと思っています。できるだけショート中心で本数を抑え気味にする。それでも「疲労骨折」などの故障のリスクがあるのかもしれません。できるだけ「無駄なダメージ」を減らしていきたいなと。

 

スプリント練習の後に「10バトン」「25並走」を実施。そこから早速「走練習」へ。短短が120-120-90、短長が150-150-120です。これが冬季練習で今のところ最長&最大負荷。周りから見たら「それだけしか走っていないのか?」と言われると思います。確かに(笑)。以前の私であればこの5倍はやっていた気がします(ちょっと盛ってます)。しかし、この本数でも「力を出し切る」ことができれば十分な負荷になると思っています。たった3本ですし、練習としては10分足らずで終わる感じです。それでもこの限られた本数の中でどれだけ力を出せるか。3年生は短長と一緒に。これは「ラビット」の役割を担っています。90-90-60で「合流走」の形で走ってきた選手の前を走り続ける。距離が短いのでなんとか最後までスピードが保てます。逃げ切ることで短長に刺激を与える。「合流」するための距離設定が難しいですが何本かやる中で調整。

 

終わってからすぐに股関節補強と瞬発系シャフト。さすがに少し疲れていましたね。そのおかげで若干練習が遅れる。効率的に動きたい。とはいえ、疲労度もある。この中でどうするか。最後にDM投げをして「補強」が終わりです。そこからまた走る。今度は短短が120-90-60、短長が150-120-120です。最終的にはこれを150m3本くらいにしたいなと思っています。今でもできるかもしれませんが「スピードを出し続ける」ために徐々に負荷を増やしていきたい。短短も150mくらいは走れるようにしておきたい。マイルのことも視野に入れながら。短長はかなり勝負していました。勝てなくて涙を流している選手も。「勝つことにこだわる」というのは重要だと思います。これで感情的になって過呼吸気味になるというのがこれまでのパターンでしたがこの日は何とか持ちこたえました。「チーム内の勝負」でどれだけレベルを引き上げられるかだと思っています。

 

終了後、すぐに短短は往復走。往復するときにかなり向かい風が強くなってきていたので2往復→1.5往復に変更。ヨンパ組は3往復→2往復へ。シャトルハードルの形になるので疲労のある中での向風はきついかなと。甘いかもしれませんね。それでも3日間連続で走ることになっているのでここで故障したら嫌だなというのもありました。基礎筋力を上げながら走練習を積み重ねる。ここに関してはバランスを見ながらだと思っています。かなりの疲労感だと思いますが、やり切ってくれました。昨年は150m×4本?または5本を3セットくらいやっていたと思います。タイヤ引きの120mなどもやっていました。これも効果的な練習だと思いますし、以前は私もこのスタイルでやるほうが良いと思っていました。色々と考える中で「より良い」と判断した練習をすることにしました。時間の短縮にもなります。

 

やり切れたかなという感じです。しかし、この日はこれ終わりではなく「ハードル練習会」もやることにしていました。お手本を見せたりするのでうちの選手は負担が大きいかなと思っています。本数を抑えめにしてやるように指示を出しました。やりすぎて故障してしまったら意味がなくなるので。スプリント系もスタート練習をやりたいなと思っていたのでちょうどいいタイミングでした。疲労度はかなりだと思いますが。

 

また書きます。

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久々の専門練習

2024-01-14 | 陸上競技

金曜日。この日は予定通り専門練習をすることに。男子は広島に合宿に行きました。こちらは12月に倉敷に行っているので学校での練習としました。本来であれば前日に「走練習」を行っているので練習量を激減させて身体を休ませる必要性があります。練習の質を上げるためにも「回復させる」という時間が必要だからです。それでも「やっておかなければいけないこと」がいくつかあります。

 

アップはそれなりに。私は課外があったので少し遅れていきました。補強に入っているかなと思う時間帯でしたが、行ったときにはまだ「片足スキップ」をやっていました。遅い。話を聞くと「DM移動」に時間がかかったと。種目を覚えていないのも影響していたと。効率的に練習をするためにはこういう「当たり前」のことはできないと困ります。雰囲気はかなり良くなっているのですが、まだまだ甘い部分が多くあります。性格的に「全てのリスクを潰す」というのをやっておきたい。一部分が良くなったから他のことも大丈夫というのではない。ダメなものはだめだと思っています。

 

月曜日、水曜日、土曜日は「スプリント」を高めるための練習として位置づけているので「スプリント練習」を必ず入れます。しかし、これは負荷が高くなるので毎日やるのは避けたいなと思っています。また、今の動きの中に不足している「膝と腰の連動」の部分と「空中でのタメ」の部分が必要になってくると考えていました。火曜日、金曜日は「片足スキップ」と「シザース」を入れるようにしてそれを補いたいなと。hoshoの時には色々と組み合わせていましたが、今はもっとシンプルにやりたいなと思っています。多分、人生で一番「陸上競技」について考えていると思います。もちろん、他の仕事も多くなっているのでそれだけではないのですが。「学校での指導」について考えるというよりも「競技力向上のために何をするか」を考えるようになっています。ここはすごく楽しい時間です。移動時間が多いというのもあるのでそれを有効に使いたいなと。

 

補強を入れてから専門へ。スプリントは「加速段階」をメインに。冬季練習のスプリント系の練習のメインはここに置いています。1人は「爆発的に力が発揮できない」というのがあります。もう一人は「重心の移動が苦手」という部分がある。どちらにしても「最初の1歩」や「接地の角度」にこだわってやっていく必要性があるなと。加速段階T走としてタイヤを使った練習をしばらくやっていた(hosho時代に考えた)のですが、その前段階で「一歩目」「足運び」を徹底したいなと別の練習を入れました。これはかなり効果的だと感じています。「たった1歩」と思われるかもしれませんが、結局この「1歩」がきちんとできないとそれから以降の走りは崩れます。徹底的にやる。さらに「足運び」をやるために「タイヤ押し」をやる。これまでは「10m」としていましたが、先日から「8m」に変更。見ているとそんなに長くなくてもいいやという気がして「5m」に変更。結局、加速段階の足運び(接地角度)を意識する部分は最初の10mもありません。身体の角度を保てないので。そうであれば無駄に10mやらなくてもいいなと。走りの中で最初の5歩で走る距離は10mもないくらいですから。重心移動ができないタイヤ押しの中で10mもやらなくてもいいなと。

 

そのあと色々とやって前半マークに行くのですが見ていて「気持ちいい」感じがありました。これだけやりたい動きができるのかと。走っている選手たちも「今のはよかった」と口々に言います。結局は「選手がいい感じで走れるかどうか」だと思っています。毎日見る「部活動」であればその「感覚」はつかみやすいと思っています。じっくり時間をかけてみることもできますし、感覚を確認することもできる。3年生が練習を見ていて感嘆の声を上げていました。見てて「進むな」と感じれるのでしょう。いや、こういう練習をしたい。本当に。

 

ハードル陣はいつもの流れで。他の学校がどのような形で練習をしているのか分かりません。私自身、ハードルを専門にするという選手がいないときには何も考えませんが(笑)。tokushoの時には400mHの選手は冬季練習は走るのがメインでした。今考えると恥ずかしいですが。110mHの選手がいたときには冬季でもハードルをかなり跳ばせていました。hoshoでは「ハードルを跳びたい」とずっと言ってくる選手がいたので他の選手が走っているときに同じ距離でハードル走をひたすらやっていました「5歩ハードル」をずっと。タイプ的に「T走」をやったほうが走れるようになるだろうなと思っていたのですが、「強い押し」に負けてハードルを。その結果、シーズンに入ったら大幅自己ベスト更新。1年生の時に16秒5くらいだったのが気が付けば15秒0くらいまでいきました。やはりハードル練習は偉大だなと。

 

この2年間は全く練習計画を立てることがありませんでした。すっかり忘れていた部分もあります。競技指導しなくてもいいなという気持ちがありましたし。それでも今の形になったので「最善を尽くす」というのはやっておきたいなと。そこで思い出してきちんとハードル練習をするということに。指導者によっては「シーズンに入ってからでいい」という方もいると思います。バトンも技術(スタートやハードル)もずっとやり続けていく必要があると思っています。スプリント能力が上がっていくのであればそれによって「動き」も変わっていきます。それに応じて「技術的な要素」も間違いなく変わります。秋から春まで「技術的要素」をやらないということであれば「感覚の差」は著しくなると思っています。シーズン前にすり合わせるのはかなりの時間と労力を要します。そうであれば「継続的にやる」ほうが良い。表面的な技術ではなく「試合で必要とされる」ものをやっていくのがいい。そう考えて実施しています

 

ハードルに関してもかなり良くなってきています。まだまだ必要なことはありますが。遠くから踏み切るための練習をします。見ていてどうしても踏切が近くなってしまう選手もいる。この選手には別の距離で設定するほうが良いなと思っています。ショートハードルであれば「決められた距離」を「決められた歩数」で走ることになります。が、ヨンパは人によって歩数が異なる。そうであれば「その選手に合わせてやる」ほうが良い。同じ5歩でももっと広くなるからです。他の選手と比べて1足伸ばし位でもいいかなと。もう少し伸ばしたほうが良いかも。そのあたりの動きを見ながら修正していくのは面白いですね。ショートハードルでストライドを伸ばすというのはあまり好ましくないと考えています。特に今のうちの選手のように「ある程度のレベル」まできたら伸びていくストライドをどのように調整するかのほうが大きいので。誰でもストライドを伸ばしたらいいという話ではない。逆に届かない選手に「幅が広いインターバル」でやるのも非効率的。もちろん、「届かせないといけない」のはありますが、最初から「オーバーストライド」でやっていたら走れなくなるのは当然です。

 

考えて練習を見ていると楽しいですね。まずまずの練習ができたと思っています。十分です。少し時間がかかってしまったのが残念ですが。良い練習だったと思います。

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走練習を増やす(こちらは練習の中身で)

2024-01-12 | 陸上競技

前の記事があまりにも飛んでしました。タイトルを変える必要があったかなと思いますが、書いていたら関連する内容で変わっていったのでそれでいいかなと思っています。今の自分のスタンスを明確に示しておきたい。まーこのblogに書いたところでという話にはなるのですが。

 

12月から「短距離合宿」「krskc合宿」「中四国合宿」「新春合宿」と連続で合宿がありました。その中で選手自身も考える部分があったと思います。krskcと新春合宿は特に思うことがあったはずです。直接nonoさんから話を聞くこともありました。大きな刺激をもらっている。その中でどう行動に移すか。移せないようであればこれから先、何も変わらないと思っています。「変わる必要」がないのであればそれでいいですし。それなりに時間をかけて日誌にコメントを書き続けています。それだけでは不十分かなと思ったので、パソコンでかなりの文章を打ちました。それを読んでどう行動が変わるか。チャンスを生かせるか。

 

「勝負すること」が必要。同じ種目をやっている選手と競争する。勝つこともあれば負けることもある。その中で何を感じるか。「Good Loser」の話もしています。「負ける」ことで何を学ぶか。練習での負けは必ず次の何かを生み出します。「負ける」ことを避けてはいけない。試合で「勝つ」ためにはそれまでの「負け」は必要なことだと思っています。負けた言い訳をするのではなく「なぜ負けたか」を考える。どうすれば「勝てるか」を考える。「仲間」である共に一番近くにいる「ライバル」です。その「ライバル」に勝つことが強くなるための一番の近道。

 

こちらも「良い練習」をするために時間と労力をかけています。そのために事前に日誌に「コメント」を書きますし、ポイントになる部分を練習メニューに書いています。毎日かなり細かい部分の練習メニューを作っています。この日は特に「ポイント」になる部分を別紙で記している。これを見て「良い練習」ができないのであればそれはそこまでの選手ですし、そこまでのチームということになります。「見ていない」という者は練習に参加してもらう必要性はないと思っています。当然のこと。

 

私が練習に参加した時にはスプリント練習の終わりくらいでした。「走練習」をしっかりとやりたいと考えていたので必要最低限のアップにしているというのあります。スプリント練習からの10バトン、25並走。来年度のリレーを想定した練習がやっとできました。前回は諸事情により数名いませんでしたから。走練習のために「最大スピードを出す」ことは必須だと思っています。ゆっくり走ることはしません。

 

短短は「120-90-60」を。短長は「150-120-120」を。これだけを見ると本当に走っていませんね。今のスタンスでやっていると「〇本4セット」とかの練習をする学校には勝てないと思います。練習で。それほどの「本数」を走らないので「10分Rest」で4セットやるというのは確実に無理。そしてそこは求めない。何本も何本も走ることで得るモノもあると思います。しかし、実際のレースとは明らかに違う形での「力の発揮」に関してそれが「レース結果」に直結するかどうかは別物だと考えています。

 

私がやりたいのは「試合で最高の走りをすること」です。合同練習などで「1セット目は全然勝てなかったけど3セット目で勝てたから自信になる」みたいな話もあります。それって本当なのか?結局、1本目で力を発揮できなかったら「予選落ち」です。「持久力」で勝負して「3本目なら勝てる」という前にその舞台に立てないことのほうが多いのではないか。実際のレースが「Rest10分」で行われるのであればそれに合わせた練習が必要だと思います。しかし、そんなレースはほぼない。最低でも1時間は空きます。リレーと100mの兼ね合いで30分くらいのことがあるとしても「10分」で走ることはない。更には〇本みたいに複数本走る負荷はない。そうであれば「10分Rest」の「セット走」にこだわる必要はないのでは?と考えています。休んでいる「10分」がもったいない。時間がかかるだけです。

 

その考えのもと「連続して走る」という練習を辞めました。「走練習」で走った後は「股関節補強」を入れる。更に「瞬発系シャフト」と「DM投げ」をやる。前任校では「〇本3セット」のような形で組んでいました。この「Rest10分」の間に腹筋やDM投げをやる。これが「Rest」だと。が、これも中途半端だなと感じていたので思い切って「全く別のこと」を入れるようにしました。時間を効率的に使うためです。20分くらいは空いたと思います。その間も「Rest」ではなく走るために必要な筋群に負荷をかけています。「予備負荷」です。「〇本3セット」走らなくても同等かそれ以上の負荷をかけられるのではないかなと。

 

別に誰かの真似をしているというわけではありません。そんな話をする相手もいませんし(笑)。色々と考えていく中で「セット走」からの脱却が必要ではないかと思っただけです。これまで練習の風景を見ていて「Rest」の間に倒れこんで休んでいる姿を見ることが多かった。これって本当に「生産性のない時間だな」と感じていました。次に走るまでに「休む」ことが求められる。でもそれって「休む」だけでしかない。それなら「動ける場所を鍛える」ほうがよくないか?と。まーこれもあくまで私見なので。このスタイルにすると「練習時間の短縮」もできると思っています。

 

補強を挟んでもう1セット走る。メニュー的には補強の前と同じです。短短は「120-90-60」を。短長は「150-120-120」を。「予備負荷」もある程度かかっているので間違いなく効果は高い(と私は思っています。)。12月まではこれを1回走って終わりでしたから「走練習」としては倍の量になっています。これでも普通の学校の半分以下でしょうか。声がかなり出るようになっていました。自分たちで雰囲気を作る。これが最低条件でしたから。ある選手が「今日は練習が始まる前からかなり気合が入っていた」と言っていました。「走練習」に対する不安を打ち消すためのかもしれません。あまり「想い」が強くなりすぎるのはマイナスになる部分もあります。それでも「絶対にやってやる」という気持ちで練習に臨む姿勢は評価できます。

 

終了後、すぐに短短は「50m往復走」を。短短が終わってからハードルが「往復ハードル」を。スピーカーを購入しました。これで「TABATA」と同じ感じで「50秒に1本」走ることに。これまではこちらも甘さが出て微妙に伸ばすことがありました。しかし、それでは「やりたいこと」ではなくなる。スピーカーから「5・4・3・2」とカウントダウンしていくことで心の準備もできます。ハードル陣、これまで「過呼吸」気味になったり、走りが落ちていました。この日は最後まできちんと走れました。結局は「心」の部分だと。「気持ち」がきちんとしていれば「走り」も安定してきます。木津から気持ちが切れるというのは「本気」ではない証拠。厳しいようですがそれを乗り越えないと勝負はできないのです。

 

雰囲気的にも走り的にも「一皮むけた」という感じではあります。これがどれだけ「本物」になるかだと思います。一時的な変化は誰にでもできます。気持ちが乗っていれば前向きになれますから。これを安定してできるかどうか。より高い気持ちで取り組めるかどうか。ここで「結果」が大きく左右されるかなと。これから先、私が見守ることができれば見守りたいなと思います。私自身が「やりたくない」「見る意味がない」と感じればそこまでで終わりです。良い感じになってきているのだけは確かかなと。このまま春まで続けば別人のような形になると思いますね。続けば。

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