ある晴れた日にある晴れた日に 第412回
ロンダリングはよく分からないがリンダ・ロンシュタットなら知っている
10月2日午前9時いまだ秋にあらずとミンミンは鳴く
こんな歌のどこがいいんだという歌を歌壇の大家がこぞりて選ぶ
死なずともいい人が死にさにあらざる人が生きてるようだおいらはどっち
無くしたと思いし携帯が出てきたがうれしいよりは耄碌に衝撃
四段目の幕切れで由良之助の幸四郎が陰に籠った腹芸をみせる外国人には分かんないだろうな
お父さんが死ぬ時君も一緒に死にますかと問えばいやですおと言下に答えたり
君知るや稀代の名曲大木敦夫作詞矢代秋夫作曲鎌倉市市歌
菊竹清訓が設計せし「江戸東京博物館」は史上最悪最低の建築物なり
ノーベル賞なんかおいらには似合わないと四畳半に閉じこもってノーベル飴をなめてるボブ・ディラン
Go ahead, Make my day!ドラ猫が見毛猫にいきまく昼下がり
キャンパスの四つ葉のクローバーを探しつつ大隅博士ノーベル賞得たり
ネアンネアンネアン空無空無空無と悲しみは疾走するなり
どれもみなおんなじように聴こえます中学生の合唱コンクール
文庫を持つ右の手首の血管がどきりどきりと動く不気味さ
先生が調整しても調整しても奥歯は劇痛僕は激痛
世界中の良いニュースだけが載っているそんな新聞どこかにないか
アーノルド・パーマーの傘のマークのポロシャツが飛ぶように売れしあの頃
アーノルド・パーマー氏が原宿に植えし桜の木今いずこいまはどうなったか
らりらりらららららららららりらりらんらりらりらりりらりらりららん
らあらあらあ ららららららら らりららん らりらりらりり ららららりらん
のびのびと6本の手足を動かしてセクスしているゴマダラカミキリ
我にのみコバルト色の羽根見せて木下闇に飛び去る翡翠
渡来して帰化せる人は帰化人で帰化せぬ人は渡来人のまま
生きていれば年金がもらえるもらえれば息子の年金がはらえる生きている
チエ・ゲバラがあまりに早く死んだのでその身代わりでカストロ生きてる
鏡の中でぐちゃぐちゃの顔がこっちを見ている昔の僕はこうではなかった若かった
血が湧きて肉が踊るや血圧はつねに百七十の大台を越ゆ
どうすればこの血圧を下げられるかと何度も何度も深呼吸する
安倍蚤糞がテレビに映れば血圧が上がるさっさと消えろ安倍蚤糞 蝶人