ある晴れた日に 第476回
凡庸な我にしあれば凡庸な詩を書き凡庸な歌詠む
即決せよ即決せよと迫りくるお前は何者ヤフーオークション
なんだよ結局降らないのか天気予報って当たらないな
下肢をピント空に立て雄を待受けている雌紋白蝶
テポドンが東京に落ちても人々は安倍蚤糞支持を止めないだろうな
故知らず電信柱傾きたればいつもの鳶頂きにとまらず
最後まで諦めなかった横綱を神も仏も見捨てなかった
食草を根絶やしにした人たちが蝶が減ったとみな寂しがる
現実に少しも向きあわぬあなたにははっきり言って失望したよと息子は嘆く
見る夢にだんだん粘りが無くなって来た寄る年並みのせいなのかどうか
困ったらとりあえず第3者委員会に丸投げてしばらく様子を見ることにする
できるだけ自我を離れて作歌するという君の主張は謎めいている
肝心の財布を忘れて街に出る我の阿呆よ阿呆の我よ
障がい児を持ちたることの喜びはどちらか死ぬまで一緒に暮らせる
猛烈な勢いで死に向かってるなぜだかそれをいつも忘れて 蝶人