あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2017年葉月蝶人花鳥風月狂歌三昧 補遺その4

2017-09-14 14:41:29 | Weblog


ある晴れた日に 第478回


立冬や高速走る駝鳥かな

翡翠一羽天啓の如く閃きぬ

幼児語の介護に耐える老婆かな

ジョーカーが行きつ戻りつ終盤戦

その柿をもごうとせしがためらいぬ

帰化人は我田引水渡来人と呼ぶべし

つつがなく一生を終えるは大事業

○○宮の葬儀代のおよそ二円が私の負担

またしてもパスワードを忘れてしまい自分のアクセス侵犯を試みる電脳スパイ

人間も生きているうちは資源だけれど死ねばやっぱりゴミになるんだ

「耕君って自閉症なの」と尋ねたら「分かりませんお」と答えし長男

生きてれば年金もらえるもらえれば息子の年金がはらえるだから生きてる

19人を殺し26人を傷つけし元職員は生活保護を受く

包丁で何度も首や胸を刺すあに安楽死というべけんや

金輪際虫も殺せぬ19人をウエマツサトシは刺し殺したり

はじめこそ大衝撃なりしがいつの間にかトランプ大統領にも慣れていく

七十歳の大統領が説く未来七十二の我は冷やかに聞く

沖縄よヤマトンチューより離脱せよかのセボルガ公国のごとく

弘明寺の観音通りの坂道の袂にありしレコードショップ

かたばみの花に憩えるヤマトシジミ私の好きな日本はここ

「しっかり乾燥させなさいよ」と洗濯機に言い聞かせている私の奥さん


  不惑過ぎなお無垢にして幼児なり障ぐあい者こそ天の賜物 蝶人

コメント
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