あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

夢枕獏原作・岡野玲子作「陰陽師7 天后 」を読んで

2019-12-12 10:37:01 | Weblog


照る日曇る日 第1321回


この巻きでは菅原道真が登場するが、これが完全な悪者として描かれていいるのでドタマにくる。

まあこの物語の主人公、安倍晴明が活躍するのは藤原時代であるから、仕方がないといえば仕方ないんだが、それでも藤原氏によって不当にも無実の罪で大宰府に流され、非業の死を遂げた道真が、いかにもな悪党面に描かれ、あまつさえ晴明ごときの小細工であっさり敗退してしまうのは史実にももとるし、実にけしからん話である。


   6時過ぎて起きてこぬ妻よもしかして一人寂しく死んでしまったか 蝶人
コメント
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