闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.2075~79
1)園子温監督の「新宿スワンⅡ」
舞台を横浜に移した続編であるが、正編ほどのインパクトはない。綾野剛がボコボコにされてぐあんばっているのに、伊勢谷友介はいったい何をしているのか不明ずら。
2)若松孝二監督の「11.25自決の日三島由紀夫と若者たち」
2012年になって若松が製作した三島映画。事実に拠ってむしろ淡々と物語が展開するが、なんで自衛隊に蜂起させて改憲させねば死ぬとまで思いつめたのかは分からない。むしろもう書けなくなったことが原因ではなかろうか。それにしてもなんで三島役が似ても似つかない井浦新なのか理解に苦しむ。
3)浦山桐郎監督の「不良少女」
和泉雅子が力演しているが空振り。この頃はどんな映画にも出ていた浜田光夫は健在のようだ。
4)崔洋一監督の「血と骨」
2度にわたって鈴木京香を犯すビートたけしの暴力が凄い。
5)西川美和・原作・脚本・監督の「永い言い訳」
突然の交通事故が2回も繰り返されるという安易なプロットは、あまりにもダサイ題名、モックンに犯される黒木華の右脚のパンテイともども勘弁してほしいと思った。
それにしても「万引き家族」もそうであったが、家族と子供の危機を描く映画が多いのは、いまの日本社会を象徴しているのだろうか。
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中曽根も石橋も死んで残されし「非武装中立論」なお非現実的か 蝶人