あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2021年睦月蝶人映画劇場その2

2021-01-17 11:33:25 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2463~72


1)ポール・バーホーベン監督の「トータル・リコール」
シュワちゃんとシャロン・ストーンの競演で何回見ても楽しめる1990年の奇つ怪SF映画ずら。
2)ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の「昔々、アナトリアで」
2011年の素晴らしいトルコ映画。冒頭の夜の情景の美しさに見惚れてしまうが、後半の医師と検事の心理ドラマの展開が見る者を釘づずけにする。
3)トッド・ダグラス・ミラー監督の「アポロ11{完全版}」
月に初めて着陸した「アポロ11号」打ち上げの顛末を新たな映像を元に再構成した2019年のドキュメンタリー映画である。
4)フランク・ロイド監督の「戦艦バウンティ号の叛乱」
チャールズ・ロートンとクラーク・ゲーブルが競演する1935年の海洋冒険映画。
「風と共に去りぬ」などという下らない作品の下らない演技とは違って、ここではゲーブルもまともな演技をしている。
5)ソフィー・バルテス監督の「ボヴァリー夫人」
2014年の映画だが、原作にもっと忠実に映像化してほしかった。例えばヒソの粉末をを食べたエンマの最後は野原ではない。ベッドの上に起き直って「残忍に、狂暴に、絶望的に笑い出す」のである。
6)ピーター・ウィアー監督の「グリーン・カード」
1990年製作の典型的なハリウッド映画。グリーンカード欲しさに偽装結婚した大きな鼻のジェラール・ドパルデューとアンディ・マクダウェルの予定調和な恋物語ずら。
7)ジョン・ウェルズ監督の「カンパニー・メン」
リストラされた人の気持ちは、その当人でないと分からない。2009年にこの映画を作った人もその経験があるのだろう。しかしいまどきアメリカで造船業なんかやって大丈夫かいな。
8)ヘンリー・ハサウェイ監督の「新・ガンヒルの決斗」
グレゴリー・ペック主演の1971年の西部劇。女の子連れの悪者追跡行、ウイリアテルまがいの頭打ちんなどが多少新鮮だが、どってことない。
9)ジョン・カーペンター監督の「エスエープ・フロム・L.A」
カート・ラッセル主演の1996年のSFサスペンス。映画での未来時制は2013年だがもは今では古ぼけた過去となっているので感情移入できないずら。
10)マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」
米国の銃規制をめぐる2002年のドキュメンタリー映画。Kマートへの抗議や最後のチャールトン。ヘストン会長とのインタビューが興味深い。ムーアはアポなしで突撃する勇気がある。
しかし国も法も信じないで、自分の身は自分で守るという建国以来のアメリカ人根性が叩き直されない限り、彼らは永久に銃で武装し続けるだろう。

 ●をヘイト用語とし「●はけしからん」と余が書けばヘイト支持者とfbは言う 蝶人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする