照る日曇る日第1530 回
ブローティガンの詩というのは、例えばこういうやつだ。
「死につつあるきみが最後に思いうかべるのが溶けたアイスクリームだとしたら」
そうだな。
そういうのが人生かもな。
こおいうやつもある。
「はじまりは色」
愛がなんだ
わたしは死にたい
きみのあの黄色い
髪にくるまれて
「批評的な缶切り」
この詩には一箇所間違いがある
探しなさい
これも。
「1969年、4月7日」
今日はなんだか気分が悪いので
ひとつ詩でも書きたくなった
どんな詩でもいいんだ
この詩でもさ
詩句がなくて、タイトルだけの詩!?も4つあるぞ。
「サン・デイエゴから来た48歳のこそ泥」
「8ミリメーター」
「88個の詩」
「1891-1944」
何ひとつ悪いことなどしないのに殺されてゆく百万のニワトリ 蝶人