あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.59」

2021-04-10 14:25:48 | Weblog

蝶人狂人綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第384回

○ 退職社員送別会/本人のあいさつ
本日はご多用中のところ私のためにこのような盛大な会を開いて頂きまして心より感謝いたしております。入社以来20年、吉野家ではありませんが営業ひとすじに誠心誠意取り組んでまいりました。*1
この間、中谷部長、今中課長はじめ諸先輩の方々からは販売技術のみならずビジネス全般、人間としての生き方に至るまでみっちりと叩き込んでいただきました。何ものにも替えがたい私のこれからの貴重な財産であります。
在職中もっともうれしかったことはたまたま日曜日に休日出勤していた私のところにお客様から電話がかかってきまして靴屋で買った当社製品のサイズが違っていたという。すぐに倉庫で商品をピックアップして1時間後にお客様のご自宅までお伺いしましたら大層喜んでいただきました。*2
小売りは小売屋に任せておけという意見もあるでしょうが、私はこれもメーカーとして当然のサービスであると考えております。
つい偉そうなことを申しあげてしまいました。最後に皆さまのご健勝とご活躍を心よりお祈りいたします。本日はまことにありがとうございました。

○アドバイス
*1 退職の経緯はなんであれ、お世話になった会社の上司には礼を尽くそう。プラスもマイナスも含めて、自分のプラスになっていると考えるポジティブ思考が望ましい。
*2 立つ鳥跡を濁さず。しかし、去ってゆく会社のために伝えたいラストメッセージはきちんと残したい。


 「折れた歯の右は残して左下を取り除きましょう」と軽く言われて 蝶人
コメント
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