あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ヒュー・ロフティング著・金原端人、藤嶋桂子訳「ドリトル先生アフリカへ行く」を読んで

2021-04-06 13:06:20 | Weblog

照る日曇る日 第1561回

ドリトル先生ときたら、たいしたもんだ。
どんな患者のどんな難病でも、ぴたりと座ればパラリと治すイギリス一のお医者さんだ。

ところがドリトル先生ときたら、人間よりも動物が好き。
庭の隅には金魚たち、食糧庫にはウサギたち、ピアノの中には白ネズミ
その他リス、ウシ、ウマ、ハト、ニワトリ、ヒツジのハリネズミまで飼っている。

ドリトル先生ときたら、たいしたもんだ。
なかでもイヌのジップ、コブタのガブガブ、オウムのポリネシア、フクロウのトートーと親友で、その証拠には名前がついている。

ドリトル先生ときたら、たいしたもんだ。
そのうち病院に人間が来なくなって、びた一文もお金が入らなくなっても、
その代わりに「動物語」をマスターして、動物たちの病気やけがを治してやり、
その動物たちが、病院に住み着いても、平気の平左でのんのん、のんのんやっている。

ドリトル先生ときたら、たいしたもんだ。
懐に一銭もお金がなくても、アフリカ通しとせず、遠路はるばる出かけて、その難儀を救ってしまう。
そう。古い言葉だが、医はお金儲けではなく仁術であることをドリトル先生は教えてくれるんだ。

「澪つくし」にサクラダジュンコが出ていたね」「桜田淳子どうしてるだろう?」
蝶人
コメント
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