あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

フィリップ・ロス著・中川五郎訳「グッバイ、コロンバス」を読んで

2021-04-13 18:04:27 | Weblog

照る日曇る日 第1563回

2018年に85歳で帰らぬ人となったロス選手の処女いな童貞作であるラヴストーリーを中川選手の新訳で読む。
ユダヤ人の2人の若者、ニールとブレンダがお互いに好きになって、ガンガンやりまくるという大変結構なおはなしだが、ニール選手が「避妊のため」にブレンダ嬢に強いるペッサリーの装着が大問題だい。
結局はこれが家族に見つかって、結婚寸前まで行っていた2人は袂を分かつ訳だが、いやがる女に無理矢理それを強要する男のエゴイズムは、小説のエピソードのひとつと思って読んでいてもひどく不愉快で、「こんな男となんか早く別れろよ」といいたくなってしまう。
ま、そういうチョンボがなくても、いずれ2人は別れることになったんだろうが。

  マスターズで優勝するは至難の業19番ホールがなくて良かった 蝶人
コメント
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