照る日曇る日 第2140回
なかなかの才人の手になる2009年の作品である。
「ないてたおくつが」「わーらった」というように左ページに泣いてるなにか、が登場し、右ページでは、それが笑っている、という単純明快な対比だけで一気通貫させてしまう絵本なり。
シンプルながら含蓄のある楽しい絵本は、ほんのちょっとした思い付きから生まれるのだが、それがなかなか思いつけないことを我々はよく知っているのである。
あの、あの、あの あの、あの、あの、の連発で、あの、あの、あのしか覚えていない人 蝶人