ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

自由軒 (2) @岐阜県養老郡養老町

2019年11月04日 | 岐阜県(西濃・老舗)

秋晴れの下、久しぶりに岐阜県養老町方面をドライブ。昼食は洋食屋「自由軒」へ。創業は戦後すぐの昭和23年(1948)。前回訪問時はバイクだったが今回は自動車。表の駐車場はいっぱいだったので、建物裏にある駐車場に車を停める。少し前に改装されたそうで建物も塗り替えられていて、以前あった”寿し”の看板も無くなっていた。中に入ると客席が広くなってちょっと綺麗になっているようだ。厨房側の様子は変わらず。ご高齢の先代夫婦(たぶん)ともう1人、それに現主人と若女将の5人が中に。テーブル席に座って注文を思案。洋食屋なので真っ先にデミグラスソースを使った料理を味わってみるべきかなと思っていたが、表のホワイトボードに書かれていた「サービス定食」に”海老フライ、かにクリームフライ、厚あげねぎバンバン(?)”と書かれていたのを見て、つい「サービス定食を。」と言ってしまった(前回も「サービス定食」だった・笑)。昼時とあって後から何人も客が入ってきたが、店の人との会話から地元の人が多そうだ。

しばらくして「サービス定食」が登場。平皿の上には海老フライ、かにクリームフライ、ウインナー(半分)フライがのっている。正体不明の”厚あげねぎバンバン”は弁当で使うようなホイルに入っている。他には切干し大根の煮物、生野菜のサラダ、パインが2切れ。これにやや多めのご飯と味噌汁の盛り沢山な布陣。”サービス”とあって海老フライやカニコロは小さめ。タルタルソースやウスターソースでいただく。気になっていた”厚あげねぎバンバン”は、厚揚げと刻みネギを一緒に炒めて醤油で味付けしたもの。何で”バンバン”なのかは不明(笑)。何しろ多彩なので食べ飽きない。美味しくいただいてお腹がいっぱいになった。でも次こそはこの入口のトラップに引っ掛からないようにしてデミグラスソースを使った料理を味わってみよう(でもきっとまた…)。(勘定は¥800)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 店の最寄りの養老鉄道「美濃高田駅」(大正2年・1913・建造)。鉄道には詳しくないが、合併や分離を経て、旧・養老鉄道~揖斐川電気~養老電気鉄道~伊勢電気鉄道~養老電鉄~参宮急行電鉄~関西急行鉄道~近畿日本鉄道~現・養老鉄道という複雑な歴史を辿っているのだとか。養老鉄道の駅舎はどこも味のある建物ばかりで見て回るのも楽しい。

 

 


 

お食事処 自由軒

岐阜県養老郡養老町高田967-1

 

( 養老 ようろう 養老町 美濃高田 みのたかだ 自由軒 じゆうけん 寿しと洋食の自由軒 洋食 食堂 近代建築 ミズノ ミズノテクニクス株式会社 プロ野球選手 )

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東京庵 (2) @岐阜県大垣市

2019年09月17日 | 岐阜県(西濃・老舗)

久しぶりに大垣市の麺類食堂「東京庵」へ。創業は大正12年(1923)。コメントで近い将来にはこの場所も駐車場になるらしいと教えてもらった(未確認)。この佇まいあっての「東京庵」なので胸がザワザワするが、この商店街も普段から人通りがまばらで、地元の百貨店「ヤナゲン」さえ先日閉店したので仕方がないことなのだろう。果たしてあと少しで100年になろうかという歴史あるこの店の行く末はどうなるのだろうか…。店に入ると先客は無し。入口近くにある日立の水冷式据置型エアコンが現役で働いているのがスゴイ。この日は表の看板にランチサービスとして「親子丼」が値引されているのを見ていたので「親子丼」を注文してみた。

しばらくして運ばれた「親子丼」には味噌汁と漬物も付いている。つゆの色は濃いめ。味付けはやや甘めな感じ。アタマの部分は鶏肉、玉ねぎ、そして溶かれた玉子が一体となっている。細かく刻んだ豆腐と揚げの入った味噌汁を挟みつつ、ガツガツと喰らっていく。旨い。その頃には何組も後客が入ってきたので、素早く勘定してもらった。(勘定は¥550 ※通常¥750)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3

 

 

東京庵

岐阜県大垣市郭町1-76

 

( 大垣 おおがき くるわ町 とうきょうあん 麺類食堂 大衆食堂 和食 洋食 老舗 うどん そば ラーメン 中華そば 親子丼 )

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すいぎょく園 @岐阜県大垣市

2019年03月01日 | 岐阜県(西濃・老舗)

ある雨の夕方、大垣市の桐ケ崎町にある銭湯「湯の花温泉」でひとっ風呂浴びた後に、道を挟んですぐにあるお茶の「すいぎょく園」へ。創業は大正2年頃(1913)だとか。熱く火照った体を本当はビールでクールダウンしたいが、運転があるのでこちらの「グリーンソフト」でクールダウンすることに。店舗の外にはソフトクリーム型の立体看板も出ている。ちなみに隣は喫茶「すいぎょく」となっていて、そちらにも同様のものが。喫茶に腰を落ち着ける時間は無かったのでお茶屋さんの方へ入ってみた。主人に「グリーンソフトを。」とお願いすると「奥のあちらで。」と言われ、ちょうど店内に居た喫茶の女性店員が案内してくれた。店は喫茶店と中で繋がっている。喫茶店の方の入口近くで作ってもらい勘定して店を出た。

外はまだしっかりと寒かったので、氷雨の下、オッサンがコーンのソフトクリームを食べながら歩いていると道行く人達にはアホに見られたかもしれないナ…。この「グリーンソフト」は商標登録もされていて昭和37年(1962)から発売されているのだとか。抹茶ブームの昨今なら誰でも思い付くだろうが、当時はまだ抹茶味の菓子なんてそうなかったはず。さっぱりとした口当たりで甘さも控えめ。脂肪分が少ないので自分の好みにピッタリ。旨い。もう一つくらい食べられそう。喫茶の方ではパフェなんかにもこの「グリーンソフト」を使ったものがあるらしいので、次は喫茶の方に寄ってみようかな。(勘定は¥250)

喫茶部「すいぎょく」の記事はこちら

 


 

 ↓ 店の前の道を挟んだ所にある「湯の花温泉」。浴場に窓が無いのでやや暗い感じだが熱めの湯が気持ちいい。こちらも浴槽は真ん中に配置。途中で貸切になったのでたっぷり汗を流した。

 

 


 

茶道具・茶器・抹茶 すいぎょく園

岐阜県大垣市桐ヶ崎町31

 

( 大垣 おおがき すいぎょくえん 翆玉園 お茶 抹茶 抹茶ソフト 喫茶すいぎょく 喫茶店 銭湯 湯の花湯 )

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御菓子つちや (2) @岐阜県大垣市

2018年11月17日 | 岐阜県(西濃・老舗)

今では本店に行かずとも色々な所で買える「つちや」(創業宝暦5年・1755)の和菓子だが、やはり美濃路沿いの俵町本店のこの佇まいは魅力的。久々に寄ってみた。相変わらず店頭の木製看板の造作は迫力が凄い。こんな古体なのに”KAKIYOKAN”とローマ字が入っているのがハイカラだ。木戸を開けて中に入ると様々な菓子が並んでいるが、こちらも他の和菓子屋と同様に洋菓子も置いてある。予約のみの人気商品「みずのいろ」を取りに来ている客も。あれ今度頼んでみようかな。

和菓子の店でいつも困るのは大きな包みの菓子が買えないこと。家に持って帰っても、娘は外に出ているので食べるのは自分と嫁だけ。そうすると、例えば羊羹一棹なんていうのは持て余してしまう。こちらの銘菓も柿羊羹なので、食べたくはあっても見送って本意でない菓子を選んでしまうことも多い。ガラスショーケースを見ていて振り返ると机の上に小さな菓子が並べてあった。そこに「柿銘菓詰め合わせ」なるぴったりの商品を発見。もちろん買い求めた。

「柿銘菓詰め合わせ」には「すらいす柿羊羹」「柿サブレー」「延寿柿」「柿こころ」「のし柿」の5種類が入っていた。そのうち「延寿柿」は干し柿の形を模した粉吹いた羊羹。ねっとりとした食感で見た目ほど甘くない。有名な蜂屋柿(美濃加茂市)を使用しているのだとか。「柿こころ」は紅茶味のクッキー。中に餡が入っていて、ここにも蜂屋柿が使われている。クッキーといってもくにゃっと軟らかい。どれも美味しくいただいた。(勘定は¥540)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 店のはす向かいにある古い建物(建築詳細不明)。日本家屋の1階部分が商店として使われていたようだ。かなり広いが何の店だったんだろう。

 


 

 

御菓子つちや

岐阜県大垣市俵町39

 

( 大垣 おおがき つちや 槌谷 御菓子槌屋 つちや柿羊羹本舗 ようかん 和菓子 洋菓子 美濃路 脇街道 大垣宿 近代建築 )

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酒井亭 @岐阜県大垣市

2018年11月11日 | 岐阜県(西濃・老舗)

ずっと前から一度入ってみたいと思っていた大垣市の蕎麦屋「酒井亭」。こちら日曜休み、昼営業のみの店とのことでなかなか機会が無かった。ある祝日に店が開いていると知って何年か越しのやっとの訪問。古体な店構えで雰囲気がある。創業は昭和28年(1953)と思ったより古くないが先代が京都で修業し、しばらくは京都で店を開いていたのだとか。暖簾をくぐって中に入ると思ったよりこじんまりとした店内はテーブル席と小さな小上がり席のみ。ただ人気店なので給仕の女性は3~4人も立ち働いている。この日もほぼ満席の盛況だ。一番奥の小上がり席に案内された。銘の入った湯呑みが置かれたが、達磨大師がざるそばのせいろを重ねた風流な図柄。品書きを眺めて、そうだ、車じゃなかったと「御酒」と「板わさ」をお願いした。給仕の女性が猪口を選ばせてくれる。

酒はぬるめに燗をつけてもらった。「板わさ」はピンク色の縁の蒲鉾。さすがに東京の老舗蕎麦屋で出るような小田原の蒲鉾という訳にはいかないが、その辺のスーパーで売っているようなものよりは歯応えがある(気がする)。醤油は”さしみ醤油”。このあたりでさしみ醤油というと大抵たまり醤油がスタンダード。正直自分は家ではほとんど刺身にたまり醤油は使わないが、たまにはいい。ゆっくりと蒲鉾をつまみつつ酒をやる。いい気分だなァ。

もちろんこちらの名物「にしんそば」を頼まない訳にはいかない。後から運ばれた「にしんそば」はにしんの姿が見えなかったので間違えられたかなと思ったらつゆの中に沈んでいた。にしんの加減は自分で調節したいので沈めて欲しくない…。まずは甘辛く味付けされたにしんをそばの上に避難させ、つまみとしていただく。思ったよりも甘さは控えめ。いいタイミングで酒を呑み干し、そばに移行する。刻みネギは別添え。つゆがにしんの甘味で侵食されないうちにつゆもいただく。京都由来だというすっきりとしたタイプ(って京都で蕎麦を喰ったことはないが)。その頃にはにしんが軟らかくなってきてつゆと馴染み始めた。味の強いにしんの棒煮だと蕎麦と合わないとずっと思ってきたが、こうやって馴染んでくるとなかなかいいものだ。手繰り終わった後にはつゆも多めにいただき、勘定してもらった。(勘定は¥1,800程)

 

 


 

↓ 高屋町の水路沿いにあった「旧・平和パーマ」(建築詳細不明)。よく見ると大きい広間のある和風建築が基になっている。2階が広そうなのでお座敷があった建物のような気がするが…。

 


 

蕎麦舗 酒井亭

岐阜県大垣市御殿町1-52

 

( 大垣 おおがき さかいてい 酒井亭老舗 鰊蕎麦 にしん蕎麦 にしんそば 京風 蕎麦前 ともゑ 身欠き鰊 京都 近代建築 城下町 三業  )

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鶴丸 (2) @岐阜県大垣市 (※閉店)

2018年11月02日 | 岐阜県(西濃・老舗)

祝日に時間が空いたので、折角だから普段日曜休みで祝日は営業している店に行こうと大垣の麺類食堂「鶴丸」へ。こちらも通いたくてもなかなか通えない店だ。昼一番で暖簾をくぐると、まだ主人がテーブル席で新聞を読んでいらっしゃった。「どうぞどうぞ」と導かれ腰を下ろす。以前は気付かなかったが、壁に”長寿ボウラー番付”なるものが貼ってあり、そこには主人の名も。現在御年87でボウリングの方も現役のようだ。凄いなァ。それはさておき注文したのは「きしめん定食」。こちらの定食は柳ヶ瀬の「武蔵野本店」のように段重ねの器でやってくるのだ。ご飯の量は分からなかったので「半分で」お願いした。給仕を主人がやっていたので調理は女将さんか、もう1人声が聞こえた女性が担当しているのかな。

しばらくしてダルマ型の容器が運ばれた(ダルマではなく提灯かな)。勇んで蓋を取る。そこには千切りキャベツにのった豚の生姜焼き、昆布の佃煮、たくあん、そしてご飯が盛られている。その段を持ち上げると、一番下には揚げと花鰹のみのシンプルなきしめんが。さっそくきしめんから手繰ってみる。茹で加減はゆるゆる。今までで一番軟らかいきしめんかも。つゆは甘さ控えめ。すっきりして旨い。そしておかずの方にも手を付ける。生姜焼きは濃い味付け。ご飯は一人前に見えたが薄く盛ってあり濃い生姜焼きの味にはもちろん足りないが、自分の腹具合にはちょうどいい量になった。主人に勘定してもらうと「ご飯少なかったで50円引いとくわ。」との有難いお言葉。次はいつ来れるかなァ…。(勘定は¥800 -¥50)

以前の記事はこちら

※残念ながら令和2年5月末を以って閉店されました

 

 


 

↓ 日没前に揖斐川町方面へ足を延ばす。「イビデン(株)川上発電所」(昭和10年・1935・建造 ・写真下左)と、「イビデン(株)広瀬発電所」(大正14年・1925・建造 ・写真下右)。どちらも古い建物のはずだが、川上発電所は塗り替えられたのかそんな感じには見えない。

 

↓ 東横山の「cafe notari」(建築詳細不明)。築80年の郵便局舎だったという建物を主人が改造したのだとか。電気が灯っていたので入ってみようと入口まで行くと…消灯。残念ながらちょうど閉店時間になってしまった。次はぜひ。

 

↓ 以前にも訪れた道の駅「星のふるさと・ふじはし」横の「イビデン(株)東横山発電所(旧・揖斐川電力東横山発電所)」(大正10年・1921・建造)。夕方に見るとまた違った雰囲気。古い建物は見るたびに表情が違って面白い。

 

 


 

 

鶴丸

岐阜県大垣市林町2-30-4

 

( 大垣 おおがき つるまる 鶴丸食堂 麺類食堂 大衆食堂 中華そば うどん きしめん 丼物 近代建築 発電所 揖斐川電力 藤橋郵便局 閉店 廃業 )

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吉田ハム @岐阜県大垣市 (※閉店)

2018年03月03日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県大垣市の駅前の通りにある「吉田ハム本店」。吉田ハムの創業は昭和10年(1935)。内外に知られた精肉、卸の店で、自分もここのトラックや、王様のキャラクターに馴染みがある。自分の住んでいた地域のスーパーに卸していたんだろう。(岐阜ローカルだろうが)テレビCMを見た覚えもあるなァ。今ではブランドとして全国的に知名度のある”飛騨牛”という名称は、実はこちらが中心となって名付けられたのだとか。昨年辺りから経営難でJAが関わって新会社になったと聞く。郭町の対面販売の店舗は以前と変わらずそのままなので覗いてみた。

ずらっと並んだ精肉の他に、加工した製品やその場で揚げてくれるカツの販売もある。「ひとつからでも全然構いませんよ。」とのことだったのでいくつか頼んで揚げてもらった。購入したのは「飛騨牛入りコロッケ」「ハムカツ」「ミートコロッケ」の3種。さっそく油の中に投入され、少しの間店の中の椅子に座って待つ。そして揚げたての熱々を袋に入れてもらった。そのまま大垣城の公園まで行き、日向ぼっこをしながらベンチでいただく。

まずは「飛騨牛入りコロッケ」。ミンチたっぷりで中のジャガイモはしっとりとした好みのタイプ。何も付けないでも旨い。しっかりと肉の風味。「ハムカツ」はもちろん薄いのだが、熱々なので中がふわっとして衣はザクザクの食感。チープなハムカツも揚げたてって旨いなァ(ビールが欲しい…)。メンチカツを買おうと思って何を間違ったか「ミートコロッケ」を買ってしまったのだが(笑)、さすがに”飛騨牛入り”と比べると旨味が全然違い、ポテト中心のチープな味わい。こっちを先に食べていたら充分旨かったと思うけれど…。少しだけ味見して持って帰ろうと思っていたのに、結局全部その場で食べてしまった。(勘定は¥500程)

 

 


 

↓ 「大垣城」横の公園広場の木陰にひっそりと建つ「大垣消防組員頌徳碑」(昭和7年・1932・建造)。小さい碑なのだがイオニア式の12本の柱が立ち並ぶ素敵なデザイン。

 

↓ 大垣城の東側にある店舗が密集した「お城街」(建築詳細不明)。現在営業しているのは質屋1軒だけのようで、南東側は解体され始めているので存続はそう長くないかも。

 

 

 

↓ 来るとなぜかいつも写真を撮ってしまうビリヤードの「エグロ(エグロ会館)」(建築詳細不明)。”玉突”の丸い看板がイイ。大垣市民はここで遊んでいるのかな。

 

 

 


 

 

吉田ハム 本店

岐阜県大垣市郭町1-79

 

( 大垣 おおがき 吉田ハム ヨシダハム 吉田ハム本店 JA 飛騨牛 ひだぎゅう 名付け親 コロッケ ミンチカツ 倒産 事業継承 農協 近代建築 )

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鶴岡屋本店 (2) @岐阜県大垣市

2018年02月28日 | 岐阜県(西濃・老舗)

何年振りかで大垣市の「鶴岡屋」(創業明治35年・1902)年へ。ここではかつ丼しか食べたことがないが、”上”にすると玉子がのるっていうのをゲンゴロウさんのブログで見て、そういえば自分は今まで”並”しか食べたことがないかも、とすぐに訪問を決めた。建物が新しいので風情は全然無いが、表の看板には貫禄がある。店に入るとほぼ満席の盛況。混んでいるので注文は迅速に。もちろん「かつ丼」の”上”。小上がりが空いたので案内されたが、すぐに大きいテーブル席への移動と相席をお願いされる。その後も続々と客が入ってきた。

しばらくして運ばれた「かつ丼・上」には漬物、ひと口サラダ、それに薄切りの大根と葱の味噌汁が付いている。かつ丼のかつは細かいパン粉で揚げられていて、たっぷりとソースをくぐっている。こちらはソースかつと説明されることが多いが普通のウスターソースなんかではなく、うどんつゆをベースにソース、ケチャップ、醤油、みりんなどをブレンドした特製のものだそうだ。濃くて甘酸っぱくて、かつの油とも重なって旨いのなんの。途中で玉子の黄身を潰して風味を際立たせる。合わない訳がないよなァ。かつに包丁が入れてあったりして丼物としても食べ易く、ご飯の量もしっかりとあるが、丼ぶりを置く間も無く、あっという間に平らげた。(勘定は¥920)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 「大垣城ホール(旧・大垣市スポーツセンター)」(昭和28年・1953・建造)。何と元は飛行機の格納庫を移築改造したものなのだとか。建物に付随して商店のテナントが並んでいるのも面白い(空きがほとんどのようだが…)

 

↓ あまり馴染みの無い大垣駅西側の住宅街で”近代建築”の痕跡を探す。民家(建築詳細不明・場所失念)の玄関上に控えめな紋様が。

 

↓ 駅の西側、御殿町にあるカフェ「SUGO(旧・大垣ドレスメーカー学院)」(建築詳細不明)。木枠窓の昭和な建物を改造して洒落たカフェとして営業している。

 

 


 

鶴岡屋本店

岐阜県大垣市久瀬川町2-42

 

( 大垣 おおがき 鶴岡屋 つるおか屋 つるおかや 麺類食堂 大衆食堂 かつ丼 カツ丼 ソースカツ丼 ソースかつ丼 亜種 老舗 )

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東京庵 @岐阜県大垣市

2018年02月24日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県大垣市の駅前通りを南下したアーケードのある商店街の食堂「東京庵」。創業は大正12年(1923)と言うからもう少しで100年になろうかという老舗だ。以前から何度か訪れようとしていたがタイミングが合わず先延ばしにしていたので、今回は満を持して休日の昼前に訪問。ところがなかなか店が開かず(←ちゃんと調べろ)、また諦めて他所に行こうとウロウロした頃に開店。無事に入ることが出来た。

ガラガラッと音がする木戸を開けて中へ。こういう店の常で奥に長く、壁にはこれまた古い食堂でよく見る鏡が一面に貼られている。現在は3代目だといい、夫婦で商っているようだ。見るからに年季が入ったテーブルや棚。女将さんによると60年も前のテーブルをそのまま使っていて、あまり色が変わっているので主人が磨こうとして常連客に止められたらしい(笑)。椅子は3代目とのこと。すごい歴史だ。

暖簾の掛かった配膳窓横には若かりし頃のアントニオ猪木の写真が飾ってある(一緒に写っているのは息子さんだとか)。プロレスが盛んに地方興行していた頃によく店に来たそうだ。自分も小、中学生の頃は大のプロレス・ファンで、駅で毎週「週刊ファイト」を買ったりしていたぐらいなので、あの頃の精悍な顔つきの猪木にはグッとくる。まだガキだったけれど、呼び屋の力だったのか興業カードがいつも素晴らしい昔の岐阜市民センター(現・岐阜市文化センター)とか、愛知県体育館によく行ったなァ。そこでバスから降りてきたスタン・ハンセンに握手してもらおうと駆け寄って、持っていたロープで殴られたことも(笑)。

それはさておき、注文したのは名物だという「中華そば」。麺は自家製麺なのだとか。注文して待っている頃には年輩の常連客や、近辺で仕事をしていたらしき労働者が入ってきた。しばらくして配膳された「中華そば」は多めの刻みネギとチャーシュー1枚、カマボコが2枚、そしてメンマという布陣。縮れの少ない麺は麺肌がプリッとしていて、茹で加減はもちろん軟らかめだがとてもいい食感。旨い麺だ。鶏ガラ系のスープは淡い色のわりには塩分がやや高め。チャーシュ―の風味は好みでなかったが、スルスルっといただいて勘定してもらった。次はカツ丼にしてみようかな。(勘定は¥550)

この後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ 「守屋多々志美術館(旧・大垣貯蓄銀行)」(昭和2年・1927・建造)。シンプルな外観だが、よく観察するととても凝った壁面デザインだということが分かる。

 

 

↓ 向かいの「大垣市多目的交流イベントハウス(旧・十六銀行郭町支店)」(建築詳細不明)。以前あったアーケードが撤去され、隣の土地も更地になり全容が露わに。あまり”らしさ”が感じられないが古い建物なのだろうか?。

 

 ↓ 郭町のスナックが入っている建物。あまり古くはないかもしれないが、よく見ると屋根部分や隣の和洋折衷の細い建物に年季の入った意匠が見て取れる。三業に関わる建物だったかも。

 


 

 

東京庵

岐阜県大垣市郭町1-76

 

( 大垣 おおがき くるわ町 とうきょうあん 麺類食堂 大衆食堂 和食 洋食 うどん そば ラーメン 中華そば 親子丼 近代建築 銀行建築 戦前 )

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盛田屋 @岐阜県大垣市

2018年01月10日 | 岐阜県(西濃・老舗)

大垣市の駅前通りを南下する。この日は平日だったので、以前から入ってみようと思っていた麺類洋食の古い食堂「ひさご」まで行ってみると、屋号は変わっていないものの、知らないうちに真新しい店に改装されてしまっていて呆然。一応中を覗いてみるものの、若者が集うような雰囲気に変わっていて、地元らしき人も「えー!これがひさご?」っと驚いている様子。しかも満員だったので断念。少し離れた創業昭和9年(1934)の「盛田屋」に行先を変更した。風情ある店先の暖簾をくぐって店の中へ。テーブル席が並んでいて、奥には渋い小上がり席も。品書きを眺めとセット物が多く、酒肴もいくつか用意してある。豪華な「おかめ定食」も気になったが、店に入ったのが遅い時間だったし、外が寒かったので、さっと口に入れて暖まろうと「たぬきそば」を注文した。

老齢なご夫婦だけでやっていらしゃるのかと思いきや、息子だろうか若いのも居て頼もしい。女将さんが賄いで食べている中華そばが殊のほか旨そうだ(笑)。ここにも岐阜市の製麺屋「桔梗屋」のカレンダーがあったが、”手打”としている店なので粉の仕入れだろうか。しばらくして運ばれた「たぬきうどん」は揚げ玉、刻みねぎ、赤い縁の蒲鉾(朱板)がのっていて、たぬきではあったが”揚げ”も2枚のっていた。つゆは意外にも色淡くすっきりとしたもの。せっかくの旨いつゆの風味が座った席に漂う石鹸のような匂いにかき消されて閉口したが、ささっと手繰り終わり暖まった。次は「おかめ定食」か「中華そば」でいってみよう。(勘定は¥550)

 

 

手打うどん・そば 盛田屋

岐阜県大垣市東外側町1-24

 

( 大垣 おおがき もりたや もりた屋 手打ちうどん 手打うどんの店 手打うどん ラーメン 生そば そば 蕎麦 食堂 麺類食堂 老舗 あかいた 大矢蒲鉾 )

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