坂祝町の自然豊かな中にある蕎麦畑に囲まれた「そばの里 深萱ふーど」。頻繁にこの前の道は通るのに、夜の営業が予約だけなのでなかなか機会がなかった。今回は昼に近くにいたので初めて訪問。こんな辺鄙な場所なのに客は次から次へとやってきて人気の程がうかがえる。
案内してもらいメニューの説明を受ける。今回は「お昼のあれこれ膳」のなかからおろし蕎麦の組み合わせの「もりのおろし膳」¥1,680を注文。先につきだしが出て、もり蕎麦が出される。細めの蕎麦は艶々でのど越しが良く、この辺りでは珍しい、かえしの強いキリッとした辛めの味付けのつゆと相まってとても旨い。自分の好みだけれど、最近はどこでも出汁の風味の強いつゆが多いのでこれはとても気に入った。おろし蕎麦はおろした大根の絞り汁のみのもの。すっきりとしていてなかなか。「今の季節は辛い」との店側の説明通り辛い。通常おろし蕎麦というと、出汁と割ったり、醤油の風味を足してあることが多いのでこれも珍しい。最後は蕎麦の実のお茶漬け。クコの実(赤)、海苔(黒)、山葵(緑)が入っていて彩りもいい。プチプチとした食感が良く、海苔と一緒に口に入れると花巻そばを食べているようで旨い。
テーブルの上にはメニュー代わりのクリアファイルに店主からの様々な拘りのメッセージ(主張)がこれでもかと載っていて、団塊世代の脱サラ(多分)した人らしさがいっぱい(笑)。店主は店では姿が全く見えないけれど、蕎麦はとても旨いし、舞台(しつらえ、景色、環境)もこれ以上ないっていうくらいなんだから、もう少しさらっとスマートなアプローチの方がかっこいいのに。
この後の記事はこちら
そばの里 深萱(ふかがや)ふーど
岐阜県加茂郡坂祝町深萱482
( 坂祝町 坂祝 さかほぎ 深萱 ふかがや ふうど ふーど ふかがやふーど 蕎麦 蕎麦の里 手打 手打ち 蕎麦 そば )