Last Tour On Earth (Bonus Disc) / Marilyn Manson (1999)
当時マリリン・マンソン(Marilyn Manson)の絶頂期にあたり集大成ライヴとして発表されたアルバムのボーナスディスク付限定盤。「地球で最期のツアー」というマリリン・マンソンらしさいっぱいのタイトル。ヒット曲満載とあって乗りに乗っていて演奏内容も充実している。でも詳しい収録データなどはなし。
キワモノ中のキワモノの彼らだけれど、自分はナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Raznor)プロデュースという流れで聴くようになった。スタイル的にはゴシック、ヘヴィーなどいろいろな呼ばれ方をしたけれど、音楽的には新しいグラムロックとも言えるもので、そういう目で見るとアイコン的なキャラの作り方や、ポップな部分、ゴシップ的話題の作り方、意外とキャッチーなメロディー、と共通する部分が見えてくる。
名曲(というか自分のお気に入り)11も収録。もうあと1、2曲絞っていればもっと締まりのあるライヴアルバムになったんじゃないだろうか。ライヴの終わり方がもっとドラマチックで余韻のあるものだったらこのアルバムの評価ももっと上がっただろう。ただあのナイン・インチ・ネイルズでさえもライヴアルバムで成功しているとは言い難いので、こういったジャンルの音楽でライヴ1枚聴き通せる流れを作るのは難しいな。
故に最後のスタジオトラックは完全に蛇足。このボーナス仕様盤発売の際にボーナスディスクに入れてしまえばよかったのに…。
中古店にて購入(¥315)