久屋大通にあるまだ新しい蕎麦屋「大石」。店が入っているビルに近付くと道路端に4つの白い提灯が出ていて、その奥に入口がある。モダンで洒落た店内では夜遅い時間にも関わらず結構な客の入り。たまたまだろうが女性客が圧倒的に多い。奥のカウンターのスツールに着席して、基本のせいろを注文する。すると給仕の女性から、玄挽きの蕎麦と相盛りに出来るがとの申し出。もちろん是非にとお願いした。記憶が若干曖昧だけれど、通常の蕎麦はブレンドに二八、その玄挽きは秋田産と伺ったような。いつもの癖で、注文した後にゆっくりと品書きを眺める。蕎麦前の品々の他、一品料理もあるので、蕎麦だけじゃなく居酒屋使いしている人達も多そうだ。日本酒で合いそうな酒肴が並んでいて旨そう。酒の銘柄は呑んでみたくなるようなそそられるものは無かったが、なかなか使い勝手が良さそうだ。
しばらくしてざるに盛られた蕎麦が運ばれた。つゆに口をつけてみる。ほんの少しだけ甘味が感じられて、辛いとまでは言わないが、なかなかいい塩梅のつゆ。最近は中部地方の蕎麦屋でも辛汁を出すところが多くなって、古い店は別として昔ながらのたまり醤油由来の甘くて濃いつゆを出すところは少なくなった。蕎麦は細切り。しっかり角が立ってプリッとした食感も良く、なかなか旨い。通常の蕎麦と玄挽きの蕎麦の違いはあまり印象に残らなかったが、呑んだあとの締めでこのくらいの蕎麦が出てきたら感動しちゃうだろうナ。蕎麦湯をもらって了。値付けも高くないし、品がある。またいろいろ食べてみないと。次は誰かと一緒に来て「呑み」から始めてみようか。(勘定は¥730)
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手打ちそば 大石
愛知県名古屋市東区泉1-22-26 成田久屋ビル 1F
( 久屋大通 泉 おおいし そば 蕎麦 手打ち蕎麦 二八 )