「蓬莱」と言えば、”551”のネーミングで有名な創業昭和20年(1945)という肉まんの老舗。全国的に有名なのはこちらで、大阪のお土産としても定番で、買って帰ったことも、貰ったこともある。そんな蓬莱に「蓬莱本館」という別会社があるのを知ったのはまだ最近のこと。どちらも出自は同じで、特にトラブった過去があるふうではなく、創業者3人が円満に分社した様子。551の方のHPによると、地方のスーパーで見かける「蓬莱」の商品は蓬莱本店の方だとのこと。大阪での知名度というか、認識度がどれほどのものなのか全く知らないが、今まで「蓬莱本館」の肉まんを買ったことは無かったはずなので、この機会にと購入してみた。
人通りの多い戎橋筋を歩き、店の前へ。看板が”豚まん”のではなく「蓬莱」の発祥の店と読めるのが興味深い。中で食事も出来るようだが、店頭で販売している肉まん(豚まん)のみ購入し、行儀が悪いが近くで場所を探して立ち喰いした。皮はふわっとした感じで(皮自体の)味もあっさりしており、551ほどしっかりした重量感はない。餡の肉は多いが肉らしい食感は少なく、ペースト状というか、とろっとした感じの食感。全体的に薄味でやさしい味。うちの母親(大阪出身)なら少しウスターソースをたらすかもしれない。出自が同じなのにここまで違うとは思わなかった。面白い。持った時の重量感も、味も、551の方がインパクトがあるが、自分は時々持て余すこともあるので、どちらが好みとは言えないかな、今のところ。(勘定は¥160/個)
大阪近代建築散歩その9 (その1、その2、その3、その4、その5、その6、その7、その8)。
↓ ドア・ボーイが建物にマッチしてお洒落な「新井ビル(旧・報徳銀行大阪支店)」(大正11年・1922・建造)※登録有形文化財。現在は菓子店の本社ビルになっている。
↓ なんと村野藤吾初期の作品であるという「中村健法律事務所」(昭和11年・1936・建造)。意外なほど小さく地味な外観の建物だが、鉄製の格子や玄関飾りがかっこいい。
↓ 「大阪取引所(旧・大阪証券ビル市場館)」(昭和10年・1935・建造 ※一部外観保存)。エントランス前に建つ銅像は大阪経済の立役者「五大友厚」。
↓ 両脇を高いビルに挟まれた「北浜レトロビルヂング(旧・桂隆産業ビル)」(明治45年・1912・建造)。現在は英国茶の喫茶店として営業。
大阪府大阪市中央区難波3-6-1
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