Dirty Mind / Prince (1980)
プリンス(Prince)の1980年発売の3枚目のスタジオ・アルバム。自分がプリンスを聴き始めたのは1983年の「1999」からだったので、その前に発売された3枚は持っていない。このアルバムに収録されている曲も後に色々なコンピなどで聴いてはいるが、アルバムとして通して聴くのは初めて(のはず)。当時はまだプリンスの情報は自分には届いておらず、PVもほとんど観た記憶が無いし(「1999」からの曲でさえ)、どんなアーティストであるかは知らなかった。ストーンズ(The Rolling Stones)の81年の全米ツアーで前座に抜擢されたが、(どう考えても客層が合わない)客から大ブーイングを喰らってしまった、なんていうニュースもきっと後から知ったはず。ミック(Mick Jagger)は当時から彼の凄さを認めていたらしいが…。
アルバムは後にシンディ・ローパー(Cyndi Lauper)にカヴァーされる02を初め、ファンキーな曲が彼特有のファルセットで歌われていて、演奏ももちろんほとんど全てプリンス自身(のはず)。今からだとこの意外とシンプルなサウンドは”プリンス節”とでも言えるだろうが、当時は時期的に”ディスコ”で括られたろうことは想像に難くない。にしても同時代の他のファンクと比べてもロック寄りの独特の雰囲気がある。英語の比喩とかは直感的には分かり辛いが、ジャケットのイメージからも分かるようにかなりセックスについて踏み込んだ描写が見られる。よくこの内容で大手レコード会社がOKを出したものだ。30分という短い尺で音もスカスカだけれど、このアルバムすごくイイ。
中古店にて購入(¥650)
- Label : WEA
- ASIN : B000002KLP
- Disc : 1