Chaosmosis / Primal Scream (2016)
2016年に発売されたプライマル・スクリーム(Primal Scream)の11枚目のオリジナル・アルバム。8月に来日公演があって参戦したが、購入した音源のレビューはもう1年分ぐらい滞っているのでもちろん購入したのはずっと前。それでもリアル・タイムで購入しなくなって久しい。もちろん全部ではないがアルバム収録曲は発売当時に何らかの形では聴いていたので、全く初めて聴くという訳ではない。80年代からアルバム毎にガラっとスタイルを変えてきた彼らも、だんだんやり尽した感が出てきて新鮮さに欠けてしまうのは仕方のないところ。このアルバムはどうだろう。
いきなり飛び込んでくるピアノの音色が「セカンド・サマー・オブ・ラヴ」と呼ばれたレイヴ全盛の90年代初め頃を思わせる。次はクールなデジタル・ビート。相変わらず音楽スタイルを次々と変える彼らの面目躍如(節操が無いとも言う・笑)。まったく、あっちへこっちへと忙しいバンドだ。最初にPVもカットされた女性ヴォーカルを迎えた「Where The Light Gets In」は、当時”昭和歌謡”なんて揶揄されていたが、ヘナヘナのシンセをバックに交互にヴォーカルをとってサビで一緒に歌い上げるなんてまさにそんな感じ(笑)。でもクセになるなァ、コレ。全体的には”シンセ・エレクトロ・ポップ”と呼んでいい内容。内省的に感じられる曲調が多く、いわゆるロック・ギター炸裂という彼らのもう一面は引っ込み気味。でもこういうのが意外と長い年月の視聴に耐えたりして。
ネット・ショップにて購入(¥510)
- Label : IGNTI
- ASIN : B01947MMM8
- Disc : 1
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