ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

さんみ @名古屋市中川区・下之一色町

2017年11月01日 | 名古屋(熱田区・中川区)

現役銭湯の近代建築を眺めようと中川区の下之一色町へ。新川と庄内川に挟まれた地域で、その流れが名古屋港に注ぎ込む中州のような場所にある漁師町。国道1号線(東海道)が通っているので幹線道路の交通量は多いが、この町に入るとそんなの関係なしとばかりに静かな通りが目に入る。ひとつ路地に入るとバイクでも通るのに躊躇してしまうほど道幅が細く入り組んでいる。休日の午後ということもあるだろうが、商店はシャッターが降りた店がほとんどで、人通りも少ない。飲物を買おうと思ったがコンビニも見当たらず、目当ての銭湯も1軒(新元湯・写真下)は見ることが出来たが、もう1軒(エビス湯・廃業)はすでに取り壊されてしまっていた。

のどの渇きと少々の空腹を満たすために、通りで営業していたお好み焼の店「さんみ」に入ってみる。中に入ると鉄板前のカウンターに椅子があったので座ると、女性主人が「そこ暑いから奥へどうぞ」とテーブル席に誘導してくれた。まだけっこう暑い時期だったがおでん鍋もかかっていた。さすがにおでんの気分ではなかったので「お好み焼」の玉子を注文。冷蔵庫の中にペットボトルが並んでいたので、主人に告げて自分でウーロン茶を取り出して喉を潤す。キンキンに冷えていて嬉しい。

テレビドラマをBGMにして待っていると「お好み焼」が登場。平皿に盛られたお好み焼は厚焼きタイプ。刻み紅生姜が添えられていた。ふわっとした生地で10切れにカットされていて、玉子は最初から潰して焼かれている。塗られたソースはサラッとしたウスターソースで量も控えめ。年季の入った店ではソースを溜まるほど塗ったり、マヨネーズで味をごまかす店が少ないので助かる。箸で一切れづつつまみながら出来立ての熱々を口の中に放り込んだ。家で作る時は中濃ソースを使うが、こういうウスターソースで食べるお好み焼もなかなか旨い。(勘定は¥460)

 


 

↓ 「新元湯」(大正13年・1924・建造、昭和27改装)。なんとも堂々とした佇まい。取り壊された「エビス湯」もかなり大きな建物だったらしいので、この辺りではこういう建物が流行ったのかも。入ってみたかったが営業時間外。残念。銭湯の前の土手の盛土には場所柄貝殻が沢山。

 

 

 

↓ 本町通りの商店街にある公設市場「正色市場」(大正10年・1921・建造)。少しだけ見える屋根の壁面に、そこはかとない近代建築の香りが残る。

 

 


 

お好み焼 焼そば さんみ

愛知県名古屋市中川区下之一色町北起133-3

 

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