離れた土地に遊びに行った際は、そこに酒造があれば出来るだけ直接酒造に赴いて1本買って帰ることにしている。福井県大野市へドライブした際、立ち寄ったのは本町にある「宇野酒造場」。創業は元和5年(1620)とのこと。明治以前は「麦屋」という屋号だったのだとか。代表銘柄は「一乃谷」。店舗横の駐車場に車を停め中へ。黒くてどデカい金庫が置いてあったりして時代を感じさせる。奥から奥様が出ていらした。冷蔵の生酒等もあったが、この日はクーラーボックスも用意していなかったので火入れしてある普通酒を購入することに。選んだのは「一乃谷・上撰」の900ml瓶。
家に持ち帰ってグラスに注いでみる。かなりしっかりとした色付き。味わいはどっしりとしていかにも昔の酒といった感じ。結構しっかりと特有のひね香も感じられる。本当は燗をつけた方が良さそうなのだが、この連日の酷暑(訪問8月)でそんな気が全然起こらない。かといって冷やして呑むタイプの酒という訳でもなく、結局ずっと”ひや”でいただいた。次に機会があったら同じ「一乃谷」のもう少し洗練されたタイプを買ってみよう。(勘定は¥1,160)
↓ 「武家屋敷旧内山家」(明治15年・1882)◇。幕末に大野藩の財政再建に功績を残した内山家の屋敷。建物は公開されている。現在は瓦葺きだが、元は板葺きだったとのこと。離れは大正時代の建物だそう。明治に入ってからの建物がどうして武家の様式を備えたのか知らないが、やはり武家の家系としての矜持があったのかな。国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 同じく武家屋敷の「旧田村家」の向かいに建っていた住宅(建築詳細不明)◇。あまり古い建物ではなさそうだが、よく見ると面白くて軒下はスムーズにひと続きになっているし、壁材が屋根瓦のような素材と形で造られている。他で見たことが無いタイプ。何か屋号のようなものが書かれた木板もあったが意図があってこうなったのかな。
↓ 城町にある現役の銭湯「亀山湯」(建築詳細不明)◇。総二階のような瓦屋根の日本建築で、大野市の銭湯の多くはこの様式の建物だった。残念ながら開くまでに時間があったので入浴は別の銭湯にすることに。こちらも入ってみたかったなァ。
福井県大野市本町3-4
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