ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

金万 @長野県飯田市

2023年07月26日 | 長野県

長野県飯田市散策。市街地や郊外の古い建物を探訪した後、飯田市を離れる前に夕飯代わりの食事を済ませて発とうと寄ったのは創業が慶応元年(1868)という150年以上の歴史がある天ぷらの店「金万」。現在6代目だとか。店を目指して商店街に戻って来た。店は昼に立ち寄った和菓子の「和泉庄」や郷土料理の「満津田」にほど近い路地にある。暖簾をくぐると落ち着いた雰囲気で、手前がテーブル席になっている。奥はどうなっているのか分からないが座敷でもあるのかな。1人なので一番手前のテーブル席に案内された。お願いしたのは「天丼」。天丼にも色々な種類があるようだったが一番シンプルなものを。

しばらくして盆にのった「天丼」が運ばれた。塗りの鉢に盛られていて蓋は最初から外して伏せてある。これに吸物と漬物が付く。「天丼」の天ぷらは薄衣。まだ衣は張りを残しているが、たれにさっとくぐらせてあるんじゃないかな(自分は天丼の時はくぐらせてある方が好み)。たれは甘辛く、鰻丼のたれのような味の組立。タネは海老が1本に白身魚が2つ。この3つっていう組み合わせは珍しいかも。海老は少し開いてあって平らな断面をしているのが面白い。もちろんこの組立てのたれには抗えない旨さがある。ただご飯にかかったたれはちょっと多いかな。濃いめの味付けではあるが、七味などの薬味は何も置いていない。綺麗に平らげ、吸物も飲み干して箸を置いた。古い店ではあるが持ち帰りの「金むすび(天むす)」や「天ぷら万十」などもやるようになったのだとか。機会があったら次は買って帰りたいな。(勘定は¥1,600)

 

 


 

↓ 市街地から10分程離れた座光寺地区にある「旧・座光寺麻績(おみ)学校校舎」(明治6年・1873・建造)。小学校の校舎でありながら、歌舞伎の舞台が設けられているという珍しい建物。中は2階建てで広い板間になっており(←ここに机を並べたのかな)、地下の展示と物置になっているスペースには、どこに使われていたのか立派な彫り物のある扉(写真下8、9枚目)がいくつか横倒しになって無造作に置かれていた。

 

 

 

 

↓ 高森町にある「旧・下市田学校校舎」(明治21年・1888・建造、移築)。何といっても正面2階バルコニーの唐破風の屋根が特徴。1階奥の部屋に灯りが点いていたので何かに使われているのだと思うが、見学が出来るかどうかは不明(時間の都合で訊けなかった)。

 

 

↓ 喬木村「縄文の丘フルーツパーク」辺りからの眺め。丘から市街地を挟んで遠くに山々が見渡せる広大な素晴らしい景色。

↓ 川下りでも有名な景勝地、天竜峡を通ってみた。さすがに夕方近くになって人がまばらでひっそりとしていたが、こちらも景色は素晴らしい。

↓ 天竜峡駅の駅舎(建築詳細不明)は形からひょっとして古いのかなと写真を撮ってみたが、後で調べてみるとかつての面影を残して改築された建物のよう。古い写真と見比べてみても屋根の形を似せている程度。

 


 

 

天ぷら 金万

長野県飯田市主税町27

 

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