The Madcap Laughs Again! (MOJO Magazine) / Various Artists (2010)
英洋音楽誌「MOJO」の2010年3月号付録はシド・バレット(Syd Barrett)の1970年の名盤「The Madcap Laughs(邦題:帽子が笑う…不気味に)」を様々なアーティストがカヴァーしたトリビュート盤。ラインナップは、「ほほぅ、なるほど」と言えるような面々で、ジャンルこそ違え、通して聴いてもバラバラに感じないのは基になったアルバムの強いオーラがあればこそか。7にはロンドン・パンクの雄ダムド(The Damned)のキャプテン(Captain Sensible)が。彼はラヴ(Love)をカヴァーしたり、こういうの好きなんだよね。
前回紹介した「Rebel Music」でもそうだったが、この頃のMOJO誌のアートワークは拘りまくっていて、そのセンスたるや数多の正規レコード会社が出す編集盤の安易なものとは一線を画す素晴しい出来。今回のこの盤は表ジャケこそやや地味だが、CDのレーベル面がいかしている。オリジナル・アルバムのレーベルはEMI傘下でもプログレ系に強い傾向があった「Harvest」。そのレコード・レーベル面はこちら↓
そして今回のコンピのCDレーベル面はこちら↓
知らない人には分からないが、知っている人がCDケースを開けると思わず「ニヤっ」としてしまうこの小さなこだわり。 いいねぇ。さすがです。
オークションにて購入(¥136)