More Light (Special Edition) / Primal Scream (2013)
プライマル・スクリーム(Primal Scream)通算11枚目のオリジナル・アルバム。そんなに経っていないように思っていたが前作からはや5年。その間には「スクリーマデリカ(Screamadelica)」再現ライヴなどの活動があった。この新作のスペシャル・エディションはボーナスCD付き。通常盤と値段が変わらなかったのでこちらを購入。
彼ららしさは残しつつ、いわゆる弾けたようなロックンロール・チューンは見当たらず、どちらかと言うとダーク・サイドといった風情。前作からの繋がりも残っている。音楽的にはとても充実していて、それぞれの曲のクオリティは高く力作です。いいよ、このアルバム。最初に聴いたときに思い浮かべたキーワードは「トム・ウエイツ(Tom Waits)」。あそこまで泥臭くないにせよ、曲調や一種の気だるさにトム・ウエイツのような独特の雰囲気が感じられた。
マニ(Mani)がストーン・ローゼズ(The Stone Roses)に復帰で脱退したため、ベースはマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)のデビー(Debbie Googe)に交代。
アルバム毎に音楽スタイルを大きく変えるのが彼らの専売特許のようになったが、今から思うと91年の「Screamadelica」と97年の「Vanishing Point」から02年の「Evil Heat」までの3枚のアルバムが大きく舵をエレクトリックな方向に持って行った時期だと言える。この時期の評価がかなり高かったので特にその印象が特に強いが、個人的には特にその2000年頃の彼らにあまりのめり込めなかった。ベタかもしれないがロック・チューンが好きなんだな、自分は。今でも「Movin' On Up」、「Rocks」、「Jailbird」、「Country Girl」なんかが好きです。
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