ジャック・ホワイト (3月13日 名古屋・ダイアモンド・ホール)
元ホワイト・ストライプス(The White Stripes)のジャック・ホワイト(Jack White)のソロ来日公演へ。自分がホワイト・ストライプスを最初に聴いたのは、もうすっかり評価が定まった3作目ぐらいから。そこから遡ってアルバムを揃えた。ブラック・キーズ(The Black Keys)が好きで、その括りで聴き始めたのだが、世間では後発のブラック・キーズの方がホワイト・ストライプスのスタイル(ギターとドラムスの2ピース・バンド)を真似たという声が多いのも後から知った。最近のインタビューでジャックは、全然ギタリストにはなりたくなかったと言っていたが、世間は彼を世代を代表するギタリストに奉り、2008年の映画「It Might Get Loud」ではジミー・ペイジ(Jimmy Page)とジ・エッジ(The Edge)と共に出演している。
「No Name Tour」と題された今回の来日公演。最初はどうしようか迷った。というのも彼のソロは最初の「Blunderbuss」までは聴いたけれど、その後は全く買っていなかった。でもやはり観たいギタリストではあったので遅ればせながらチケットを購入。予習の為に事前にセット・リストを調べたが、7割がホワイト・ストライプス時代の曲を含むカヴァーなので幅が広すぎて把握しづらい。そこで大体の予想を付けて曲をピックアップし、毎日聴いて備えた。
会場はソールド・アウトだったそう。の割りにスペースはいつも通りの感じだった(オッサンはもう前には行かない・笑)。自分が思っていたより年配客も多い。轟音のインプロヴィゼーションと共に登場したジャックはMCなしで次々と曲を繰り出してくる。彼のギターはリフやテクニックを見せつける感じではなく、あくまでギターの音を飛び道具として使っているような印象。それでもソロになると客が沸くのでそういう”新しいギターヒーロー”視点で観ている客も多いのだろう。予習の甲斐あって全く知らない曲は数曲で、もちろんCDと違ってワイルドで歪みっぱなしの爆音での演奏。ブルーズがベースになっているような曲が多いが、彼自身はその特異な風貌と声質で、ブルーズ定番のセックスやマニッシュな部分をほとんど感じさせないのが面白い。もちろんホワイト・ストライプスの曲では場内大盛り上がりだった。
<Setlist>
Intro Jam
Old Scratch Blues
That's How I'm Feeling
Dead Leaves and the Dirty Ground
Little Bird
Love Interruption
Heartbreak hotel
Why Walk a Dog?
It's Rough on Rats (If You're Asking)
Hotel Yorba
What's the Rumpus?
Bombing Out
I Cut Like a Buffalo
Broken Boy Soldier
Freedom at 21
Ball and Biscuit
(Encore)
The Hardest Button to Button
Archbishop Harold Holmes
Underground
Seven Nation Army
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