天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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勝ち碁と負け碁、記憶に残るのは?

2024-08-20 21:00:00 | 囲碁

「NHKテキスト囲碁講座」に連載の「おしえて!先生たち~!(文:下島陽平八段)」、9月号は「最強のKOキング・山下敬吾②」。

下島:これまでに印象に残る、しびれた対局、もしくはタイトル戦があればベスト3を教えてください!
山下:
・3位:第67期本因坊戦第5局・井山戦、勝利目前で大石が死に逆転負け
・2位:第34期棋聖戦第3局・張栩戦、3手ヨセコウに負け
・1位:勝った碁で第27期棋聖戦第4局・王立誠戦、封じ手の鼻ヅケで初の棋聖獲得

プロ棋士は勝ってなんぼの世界、タイトル獲得が印象に残るのは当然でしょうね。
ただ技を競う世界でもあり、予期せぬ敗戦が記憶に残るのもナルホド・・・。

平均的な囲碁ファンの場合はどうでしょう?
ザル碁党の場合、勝ち碁も負け碁もほとんど記憶に残っていません。それだけ真剣に打っていないということか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-08-20):お盆休み-2023

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中根九段vs.AI、第9局6子で勝利

2024-08-18 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。

●9月号/第9局(6子局)中根黒番
【第1譜】
・すげ~~三連星が二本!!
・カカリにハサんでも手を抜いてくる
【第2譜】上下同型中央に手あり?
・出た!! 固過ぎ晋作
・何のための厚み? 利かされてしまった
・六子だとプロ同士で打てば70目勝つ感じかな~
【第3譜】まだまだ大優勢
・指導碁で下手の気持ちがよくわかる
・何故こんなにも守りに入る?
【第4譜】安全第一
・だいぶ差を縮められたもののまだ40目は勝っているはずだ
・目指すは安全、玉置浩二&安全地帯で
【第5譜】安全地帯へ突入
・あわてず騒がず冷静に、冷製スープで
・これでも勝ちなのよ、30目くらいかな
【第6譜】カチカチで勝ち
・盤面20目程度の差で黒中押し勝ち
・上手相手にコウをやってはいけない
・ラストまでもう一局も負けない!!(つもりなんだけどな~)

     ○ ● ○

下手の気持ちわかる、ナルホド・・・
AIに常識は通じない?

本局での学んだこと
・厚みの活かし方
・守りと固過ぎのバランス
・変化球ははホドホドに・・・

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-08-18):夏休み・こども囲碁塾2023

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石の呼吸??

2024-08-14 21:00:00 | 囲碁

日本棋院『棋道web』の連載に、「石の呼吸」というコーナーがあります。

「このコーナーは最新形の活用や主流の打ち方を紹介します。」
とありますが「石の呼吸」の意味がドーモ・・・。

パソコンで「石の呼吸」を検索すると
①岩の呼吸(いわのこきゅう)
岩の呼吸とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する全集中の呼吸と戦闘技法の一種。 

②石の呼吸点
ある石に隣接した空点のこと。この点(呼吸点)が全て埋まると石は取られる(囲碁のルール)。
等々・・・。

呼吸というと『鬼滅の刃』関連が多いんですね。流行りか・・・。

囲碁雑誌の講座名を眺めると色々ですね。
●月刊「碁ワールド」
 ・詰碁ノック
 ・置き去りの傷を探せ!
 ・ベスポジを探せ
 ・感覚一新
 ・現代碁の片鱗
●NHKテキスト「囲碁講座」
 ・サトちゃんのアマ・ミスぜみな~る
 ・一力遼の勝利は細部に宿る

雑誌編集者もタイトルの付け方に苦労があるようで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-08-14):どうする家康/史実乖離

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日本棋院創立100周年

2024-07-25 21:00:00 | 囲碁

日本棋院のホームページや月刊・碁ワールドなどで「日本棋院創立100周年」の記事が多く載っており、記念イベントもいろいろあるようです。

私が囲碁と関わるようになって50年ほどでしょうか、囲碁界の衰退を認めざるを得ませんね。
「社会の変化に追随できなかった」ということでしょうが、「これからどうするか」ムズなところで・・・。
「Make History ~さらなる100年に向けて~」(月刊・碁ワールドより)

大正13年(1924年)、現代の日本に比べると生活は質素でしょうが、精神的な疲労感は少なかったように想像します。「豊かさとは?」・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-07-25):サマー囲碁カーニバル-2023

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中根九段vs.AI、十二番碁(第8局)

2024-07-19 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。

●8月号/第8局(5子局)中根黒番
【第1譜】
・指導碁で置いて打つ人の気持ちがわかる
・強い人が言う「優雅に打つのが良い」
・セキでも良いというスタンス
【第2譜】にくい様子見
・セキ → コウの問題が深刻に
【第3譜】盲点だった石の下
・コウ材で誤算
【第4譜】沢山取ったけど・・・
・フリカワリ「不利か?悪(わり)い?」と思った
・カッコつけずに普通でよかった
【第5譜】また負けた
・勝負手を放ち潰れた
・AIに勝負手など通用しないって!

     ○ ● ○

まさかの5子局敗退、持ち時間一手20秒はプロでも厳しそうです。
メンタル面でAIには敵わない・・・。

プロにとって「簡明に打てば」というのが足かせか?

次は6子局ですか、置碁の見本を見せてほしいですね。
勝利に直行!!

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-07-19):プロ棋士/勝ち星ランキング(2023/7/14現在)

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囲碁用語/肩ツキ

2024-06-26 21:00:00 | 囲碁

肩ツキ」は囲碁用語の一つで、相手の石の斜め上に打つ手を指す。

6/23放送の「NHK囲碁フォーカス/サトちゃんのアマ・ミスぜみな~る」では「肩ツキ」の場面がありました。
この「肩ツキ」のイメージが普段の対局でスッと浮かぶようになれば、一人前でしょうね。
ザル碁党もこの「肩ツキ」のチャンスを逸して負けることも少なくありません。反省・・・。

こども囲碁教室でも2桁級の生徒は、大模様に対処できず敗退するケースがよくあります。
「肩ツキ」を覚えておけばいい勝負になるのですが、ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2023-06-26):第10期女流立葵杯【第3局】/上野が初防衛

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中根九段vs.AI、十二番碁(第6局)

2024-06-08 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。

●6月号/第6局(3子局)中根黒番
【第1譜】
・まあよくある立ち上がり
【第2譜】
・出た~~~堅すぎ!!! このクセ直したい・・・
・堅いけど不満なし
【第3譜】
・今回は分かりやすくいけるぞ!!
・ついに狙い決行!
・踵(かかと)でシノがれる
【第4譜】
・狙いが幻に
・ポカが敗着
・もう駄目だと思っていたのが一番の敗因
・気分転換に腹筋運動でもするか、気持ちへこまず、お腹がへこむように
・白(AI)中押し勝ち

     ○ ● ○

3子に打ち込まれた第6局、棋譜を並べたのですが(AI)の着手は、想定外が多く大変。
ただ、ザル碁党には複雑すぎて参考にならないかも・・・。

プライドを気にせず奮闘する中根九段、次回は4子局。これを落とすことはないと思いますが・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2023-06-08):プロ棋士・四字熟語/関達也、向井千瑛

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取ろう取ろうは取られのもと

2024-06-06 21:00:00 | 囲碁

すでに一力本因坊の防衛が決まっている本因坊戦、毎日新聞・囲碁欄は「本因坊戦トーナメント準決勝/余正麒八段-井山裕太王座」。
昨日の表題は「取ろう取ろうは取られのもと」。

黒(余)の反撃もうまくいく保証は全くない。格言にある「取ろう取ろうは取られのもと」の典型的な悲劇の結末になりそうだ。
魅力的な白(井山)の大石をこれ以上深追いせずに、中央の白二子で手を打とうとの決断が勝利の決め手となった。

余八段はこの準決勝で井山王座を破り、決勝戦でも芝野名人を降して挑戦者に勝ち上がりました。
一力本因坊との五番勝負は残念ながら3連敗、苦いタイトル戦となりました。

ザル碁党もこの「取ろう取ろうは取られのもと」で何度痛い目にあっていることか。
苑田勇一九段の格言に「美人は追わず」というのがあります。
何事も「欲に目が眩むのは失敗のもと」・・・。

 

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1年前の記事(2023-06-06):少年少女囲碁大会(群馬県)/2023

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布石の点数

2024-05-27 21:00:00 | 囲碁

NHK囲碁講座の「サトちゃんのアマ・ミスぜみな~る」ではミスの点数を表示しています。



確かに布石の段階でミスの評価はムズなところがありますね。
サトちゃん(柳澤理志六段)の採点を見ると、ナルホドと納得します。

こども囲碁教室でも対局の内容を解説することがあります。
2桁級の生徒にダメ出しは控え、100点とか50点とか点数で良し悪しを伝えるようにしています。
ただ点数の評価・判断は、指導者の棋風・棋力によるところが悩ましい・・・。

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1年前の記事(2023-05-27):文春新書/徳川家康 弱者の戦略

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ちょいテク/碁ワールド付録

2024-05-17 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドの最新6月号が届きました。
別冊付録は「実戦で使える! ちょいテク総集編」。

「ちょいテク」は知らないと中々打てない仕掛け技。しかし一度覚えた手でも時間が経つと忘れてしまうもの。付け焼き刃にならないように繰り返し読み返して、しっかり自分のものにしましょう。

ザル碁党にとって「一度覚えた手でも時間が経つと忘れてしまう。繰り返してもまた忘れる」何とも歯がゆいですね。
解決策はと言うと「地道な努力」、これしかないのか・・・。
プロはこれらのテクが、子どもの頃から体に染み込んでいるんでしょうね。

「ちょいテク」とはシャレたネーミングですね。
テレビのニュース解説で「テクい」と言った人がいました。若者言葉のようですがドーモ・・・。

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1年前の記事(2023-05-17):我慢を知らずに碁は勝てない

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