今朝、起きて新聞を取りに外へ出たところ、雪が舞っていました。
雪はすぐに止んでしまいましたが、一週間ほど前の桜便りはどこへいったのでしょうか。
この季節の雪は「なごり雪」というのでしょうね。
この気候変化の影響か、私自身も10日ほど前から風邪気味で静かに潜行しています。
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「なごり雪」といえば「イルカ」が唄う「なごり雪」が思い起こされます。
早春のテーマソングとして、誰もが口ずさむ名曲になっていますね。
音楽のジャンルではフォークソングの部類に入るのでしょうか。
作詞・作曲はフォーク・グループ「かぐや姫」のメンバーだった伊勢正三。1974年の作品だそうです。
早春の情景が目に浮かぶような、センチメンタルな歌詞とメロディーは日本的だなと思います。
冒頭の「字あまり」風の歌詞や、個人のささやかな日常を表現するのが、当時のフォークソングの特長だったように思います。
唄っているのは「イルカ」、1975年にシングル発売ですから、もう30年以上になるんですね。
TVの歌番組で時々拝見しますが、容姿や声もほとんど変わっていませんし、独特の語り口もそのままという感じです。
現実は変化しているのでしょうが、変わってほしくないという声が届いているのでしょうか。
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「なごり雪」
伊勢正三作詞・作曲
汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしてる
季節はずれの 雪が降ってる
東京で見る雪は これが最後ねと
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
動き始めた汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君のくちびるが さようならと動くことが
こわくて 下をむいてた
時がゆけば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
君が去った ホームにのこり
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった