天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

サマー囲碁カーニバル/2009(4)

2009-07-21 23:19:51 | プロ棋士

◎7/17(金)
3日目午前中のイベントは「新鋭棋士10面打ちレッスン」。勝てば賞品がもらえます。
9名のプロ棋士の中から希望の棋士を選んで指導を受けるもので、わたしは中根八段のグループを選びました。(人気が高いのはやはり井澤秋乃四段でしたね。)
結果は終盤のヨセで逆転されてしまいました。中盤で消極的な着手を指摘されましたが、形にとらわれて自分の思った通りの手が打てなかったことが悔やまれます。
指導碁では、こういうパターンが多いような気がします。

午後のイベントは「有段者上達講座」と「プロ・アマ公開対局」。
「有段者上達講座」は加藤祐輝五段の自戦解説で、最近流行の手法の説明や自身の着手の問題点などの解説でした。
布石段階ではまじめに聞いていたのですが、中盤で石が混み合ってくるとついていけない状態でした。

「プロ・アマ公開対局」は前日の「カップ争奪戦」最上位クラスの優勝者と井口豊秀七段の三子局。
アマ側は公開対局というハンディもあり、中盤で形勢を損ね、以降はプロの思うように打たれてしまいました。
解説は吉岡薫七段でしたが、丁寧で分かり易い内容に感心しました。

夕食は「お別れパーテー」ということで、ビンゴゲームや参加者のカラオケ、プロの余興などを楽しみました。

Izawa3 圧巻は下島七段と大澤初段の生ギターを従えて、井澤秋乃四段が唄う一青窈の「ハナミズキ」。澄んだ声で朗々と歌い上げるシーンは喝采の嵐でした。

プロ棋士の色紙も賞品などで配られましたが、私は棋士全員のものと加藤五段の色紙を頂きました。

夕食碁の特別企画は井口七段と柳澤三段の「目かくし碁」。これは本当に目かくしをするのではなく、対局者が大盤を背に白紙の碁罫紙を持って交互に着手点を読み上げ、
それを解説者が大盤に並べていくものです。
対局は柳澤三段の黒模様に井口七段が単騎突入し必死に生きを図りますが、柳澤三段の正確なヨミにあえなく頓死となりました。
それにしても白紙の碁罫紙だけで、百手以上も打ち進めるプロのヨミと記憶力に脱帽です。

    ◇  ◇  ◇

◎7/18(木)
長野駅までの送迎バスは10時と12時半の2便ありましたが、午後に用事もあり10時の便で帰途につきました。

3泊4日の本企画、初参加でとまどいもありましたが、それなりに有意義な4日間でした。

囲碁愛好者の目的としては「学ぶ(棋力向上)」と「楽しさ(囲碁仲間との親睦など)」の2面があるように思います。
今回の企画、学ぶと楽しさの比重が3:7くらいでしょうか。
私的にはもう少し棋力向上に力点を移してもよいかと思いますが、それは各人の考え方で何とも云えませんね。

このイベントはもう26回を数えるそうですが、企画・運営などを担ってきた日本棋院・長野県本部の方々の精力的な取り組みには頭が下がります。
そして日本棋院中部総本部を中心に参加されたプロ棋士の方々、囲碁ファンへのサービス精神は並大抵ではないと思いました。
このようなイベントが、日本の囲碁界発展につながってくれることを願ってやみません。

コメント