第60期王座戦挑戦手合五番勝負第3局が11月22日に兵庫県でおこなわれた。結果は井山が張栩王座に白番中押し勝ちをおさめシリーズ成績3勝0敗で王座奪取となった。
井山は本因坊、天元、碁聖、十段とあわせて5冠を達成。張の王座5連覇は成らなかった。
5冠達成は張が2009年4月に達成したのに続き史上二人目。年齢は張の29歳2ヵ月を大幅に更新する23歳5ヵ月で達成した。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山5冠、戦機掴んで寄り切った」「張栩が初のストレート負け」
(週刊碁、見出しより)
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張栩王座のわずかのスキに最強手を繰り出す井山本因坊、中盤のコウ争いを打ち抜き勝勢になったようです。
勢いに乗る井山本因坊の迫力に押され気味の張栩棋聖、このところやや精彩を欠いているようです。
3-0のストレートで王座を奪取し5冠となった井山本因坊、この快進撃はどこまで続くのでしょう。
年明けの棋聖戦7番勝負も本シリーズと同一カードですが、張栩棋聖が踏ん張れるか・・・。
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今回の対局地は兵庫県「ホテルオークラ神戸」。
「ホテルオークラ」の創業者は大倉財閥二代目大倉喜七郎。
大倉喜七郎氏は戦前の日本棋院・副総裁、戦後の名誉総裁を歴任、第3回囲碁殿堂入り。
大倉喜七郎氏の名前は囲碁雑誌などで記憶に残っていましたが、「ホテルオークラ」の創業者だったとは・・・。
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