神奈川県秦野市の旅館「陣屋」で打たれていた第35期囲碁名人戦七番勝負の第4局は10月6、7日、井山裕太名人が挑戦者の高尾紳路九段に黒番中押し勝ちし、4連勝で名人位を初防衛した。
昨年、史上最年少の20歳で名人位を奪取した囲碁界の新星は、強豪ひしめく挑戦者決定リーグ戦を勝ち抜いてきた高尾九段を圧倒。名人戦では10年ぶりとなるストレート決着だった。
(朝日新聞より抜粋)
「井山連覇、高尾に4タテで初防衛!」
<井山名人の話>
シリーズを通して自分が思ったとおりに打つことが出来ました。現時点の力を出し切れたと思います。
<高尾挑戦者の話>
一生懸命打ち、自分の力は出し尽くしたつもりです。4局で終わってしまい、囲碁ファンや関係者に申し訳ないです。
(週刊碁より抜粋)
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井山名人、4連勝のストレートは若武者の勢いを感じます。鉄壁のディフェンスから繰り出す、重いパンチが相手を追い詰めたようです。
4連敗の苦渋を味わった高尾挑戦者、井山名人との対戦成績は開くばかりで情け無い思いをしているでしょう。一世代若い名人の勢いに、挑戦者の迷いがあったように思われます。
7番勝負が4局で終わってしまうのは残念な気がしますね。
この両者は棋聖戦A、Bリーグでそれぞれ優勝し、11月上旬に挑戦者決定戦を行います。高尾九段がどんな心境で盤上に向かうか、注目の決戦ですね。
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今回の対局地は神奈川県秦野市の鶴巻温泉、旅館「陣屋」。囲碁・将棋のタイトル戦の宿として有名です。和風旅館には「本陣」や「陣屋」と名のつく宿が多いですね。
秦野というと丹沢山塊を思い出します。20代の頃、塔ノ岳、丹沢山、蛭ケ岳などに登りました。
ガイドブックでは相模湾が一望の景色とありますが、あまりその景色が浮かんできません。天気が悪かったのか、景色より登ること自体に満足していたのか。
機会あればもう一度登ってみたいと思いますが、群馬県からだと不便ですね。
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