天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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今日から「サマー囲碁カーニバル」

2009-07-15 08:56:18 | 囲碁

今日(7/15)から3泊4日の「サマー囲碁カーニバル in 志賀高原」」に参加してきます。
参加に当って、同行者を募ったのですが日程や費用の兼ね合いもあり、結局一人での参加となりました。
この種の囲碁イベントは初めてなので、期待と不安の出発前です。

当初は棋力向上が参加の目的でしたが、日程表を見ると囲碁大会と懇親会がメインで「囲碁まつり」のようなイメージになってきました。
確かに棋力は一朝一夕でアップするものではなく、日々研鑽の積み重ねでしょうね。

それでもこのイベントが、今まで自分がたどって来た「囲碁ワールド」以外の新境地を発見できるきっかけになればと思っています。

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第22回富士通杯/韓国・姜九段が初優勝

2009-07-13 14:36:58 | プロ棋戦

 囲碁の世界一を決める第22回世界囲碁選手権・富士通杯の決勝が7月6日、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。
 韓国同士の対戦は姜東潤(カン・ドンユン)九段(20)が李昌鎬(イ・チャンホ)九段(33)に白番2目半勝ちし、初優勝を飾った。
 3位決定戦も朴永訓(パク・ヨンフン)九段(24)が中国の常昊九段(32)に勝ち、韓国がベスト3を独占した。姜九段はソウル出身で、李九段に続く若手世代のホープ。

   (読売新聞より抜粋)

     ◇  ◇  ◇

週刊碁の見出し、「韓国20歳 初優勝、好漢 姜東潤」。
世界戦でトップを走り続けてきた李九段に対し、姜九段が若さに似合わない冷静さで逃げ切ったようです。

昨年の富士通杯は、優勝:古力(中国)、準優勝:李昌鎬(韓国)、3位:常昊(中国)、4位:劉星(中国)と中国勢の活躍が注目されました。
今回は韓国勢が上位を独占し、韓国健在を見せ付けた結果となりました。
国際棋戦は当分、韓国・中国の2強時代が続きそうですね。

日本主催の本棋戦、日本勢は山下、河野がベスト8止まりと残念な結果となりました。
スポンサーとしても日本勢の不振は苦しいところでしょうが、伝統ある棋戦をいつまでも残してほしいものです。

     ◇  ◇  ◇

先日、朝日新聞の「在日華人」という特集で「●囲碁界 台湾勢が躍進」という記事がありました。

-----以下、記事の抜粋-----

 6月中旬、東京都内のホテルであった囲碁のタイトル戦合同就位式。若い男女を台湾のメディアが取り囲んだ。張栩五冠(29)と謝依旻二冠(19)。
日本棋院が主催する男女の主な10タイトルのうち、台湾出身のこの2人が七つを持つ。
 張五冠は「台湾は生みの親、日本は育ての親だと思っている」。謝二冠は「日本でプロになった。今は日本の一員として世界戦で活躍したい」と話す。
 現在、台湾出身棋士は日本棋院、関西棋院合わせて21人。約450人のプロ棋士の中ではそう多くはないが、主要タイトル経験者は5人おり、獲得率は日本人棋士を上回る。

 台湾は囲碁が盛んだ。この10年ほど、プロ組織を整備してきたが、それでも若い人は日本へ向かう。
 実力で見れば、いまは韓国や中国が日本より優勢だといわれる。韓国や中国で修業する台湾の少年も多い。それでも日本に来るのはなぜなのか。

 3カ月ごとに日本と台湾を往来し、日本の院生になった少年を見守る母親は言う。「韓国や中国では、朝から晩まで囲碁をしている。機械みたいに思えた。日本の囲碁は文化、芸術の要素がある。棋士は品格があり、社会で尊敬されている」。子供には楽しんで碁を打ってほしい、とも思う。

 やはり中韓で計2年学んだ経験がある謝二冠は「日本には、プロで活躍する台湾の先輩たちがたくさんいる」と人のつながりを強調する。
 社会環境や囲碁に対する考え方の特別な近さが、日台囲碁界の融合を加速する。

囲碁は優勝劣敗の世界ですが、伝統・文化などの面で日本が世界をリードできればと思っています。

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RT囲碁部/2009/7月例会、及び藤沢秀行師

2009-07-11 22:32:37 | プロ棋士

Logo_rt_igo5 今日(7/11)は「RT高崎囲碁部」の月例会でした。参加者は6名とこじんまりとした碁会です。
メンバーは20年以上の囲碁仲間で、勝敗より近況報告など親睦が楽しみのような感じです。

    ◇   ◇   ◇

月例会の場所は勤務先近くのE碁会所ですが、その席主が二ヶ月ほど前に亡くなられた藤沢秀行師との記念写真を見せてくれました。
これは昭和36年(1961年)に高崎支部が招いたもので、<第1期旧・名人リーグ、坂田:藤沢戦>のようです。

Syuukou この時の内容は「週刊碁6/15号」の「秀行好局戦1、名人獲得の一里塚」」として載っていました。

秀行氏は人生後半から棋戦の活躍もさることながら、後進の指導にも情熱を捧げて名を上げてきました。

一方の坂田師は数々の大記録を立て、昭和の大棋士として一世を風靡しますが、現役引退後は潔く静かな生活を送られているようです。

どちらも戦後の囲碁界を牽引してきた名棋士として、後世に名を残すことでしょうね。

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映画「劔岳 点の記」

2009-07-09 16:37:16 | ハイキング

・作品名:劔岳 点の記
・監督:木村大作
・出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、他

先日、映画「劔岳 点の記」を見てきました。
剣岳は20代の頃に2度登ったこともあり、思い出の風景が映される度に懐かしさを感じていました。
音楽も「四季(作曲:ヴィヴァルディ)」などのバロック系で、物語もさることながら映像と音楽で満ち足りた印象です。

     ◇   ◇

映画の時代(明治末期)に比べれば、登山道も整備され登り易くなっているのでしょうが、よく登ったものだと思います。
今の体力では難しいでしょうね。それでも剣岳が眺められる地点までは行ってみたいものです。

Yatsumine 剣岳登山の一度目は単独行(だったと思う?)で、仙人池からの裏剣・八ツ峰の写真撮影がメインの目的だったような気がします。

二度目は現女房殿を含め男女4名での山行。女性軍に比べ荷物が多かったせいか男二人は疲労困憊の状態でしたが、女性軍は元気でしたね。
黒部渓谷沿いの「阿曽原温泉小屋」の露天風呂から眺める星空のキラメキに、はしゃいでいました。
あの頃から女房殿との力関係は片寄っていたようです。

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第64期本因坊戦第5局/高尾が逃げ切り2勝3敗に

2009-07-07 14:18:36 | プロ棋戦

 山形県米沢市で6月29日から行われた第64期本因坊決定戦七番勝負の第5局は挑戦者の高尾紳路九段が羽根直樹本因坊に黒番中押し勝ちし、対戦成績を2勝3敗とした。第6局は7月15、16の両日、千葉県銚子市のぎょうけい館で行われる。
 復位を目指す高尾が羽根の勝負手をかわし、カド番をしのいだ。

<高尾九段の話>
 2日目に(右辺を黒地にして)盛り返したかと。でも、よくわかりませんでした。最後はコウになれば行けると思っていました。一生懸命打てた碁です。

<羽根本因坊の話>
 下辺から右辺の戦いはフリカワリとは言えず、全然ダメ。最後は勝負形にしたかと思いましたが、そうではなかったですね。全体的にミスが多い碁でした。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

週刊碁の1面見出しは「高尾反攻」、「カド番シノぎ羽根に一撃」。
2面では「高尾、苦境から逆襲!」、「羽根、不本意な内容」。
「ウロ烏鷺戯評」では「秀紳復活に執心」

カド番の高尾挑戦者、じっくりと腰を落として一歩づつ優勢を築き上げた一局のようでした。
敗れた羽根本因坊、地合いで先行され挽回策を焦った感じがしました。

本局序盤では高尾九段の実利、羽根本因坊の厚味と二人の持ち味とは逆の展開でした。
自分の持ち味をいかに発揮できるかが、勝敗に影響するのでしょうね。 

      ◇   ◇   ◇

今回、対局地は山形県米沢市の中屋別館不動閣。
不動閣は昭和36年(1961年)第16期の第5局で、坂田栄男(栄寿)九段が9期防衛中の高川秀格本因坊を破り、坂田本因坊時代の始まりを告げた一戦が行われた地だそうです。

もう半世紀も前ということになりますが、対局風景もずいぶん変わったことでしょうね。それでも碁盤(裏面に高川、坂田の署名がある)・碁石は当時と同じものを使っているとのことです。

Kanetsugu 米沢市ではNHK大河ドラマ「天地人」にあやかって「愛と義のまち・天地人博2009」というイベントを開催しているとのこと。

大河ドラマ、先週放送の段階で主人公・直江兼続は、まだ春日山(上越市)に居を構えています。
この後、上杉家は豊臣秀吉の天下統一を支え会津120万石の有力大名となりますが、「関が原の戦い」で敗れた西軍と結んでいたため、米沢30万石へ減封されます。
直江兼続にとって米沢は上杉家、家臣団を維持していくための町づくりや経済政策の再スタートになった地のようです。

拡大路線から縮小基調への転換。政治や経済、囲碁もそうですが「潮目」を見抜く眼力が大切ですね。

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玉村町囲碁会/2009年7月、月例大会

2009-07-05 21:25:22 | 囲碁

Tama5 昨日(7/4)は町内の囲碁月例会、参加者は19名でした。
優勝(4連勝)は前会長のT橋さん。T橋はこの会で最高位のランク付けとなっており、星目+αのハンディ戦でも打ちこなす技は他の追随を許しません。

私の成績は○●○●の2勝2敗。意気込みだけでは、白星は舞い込んで来ませんね。

   ◇  ◇

先月、上位レベルの参加が少ないと書いたところ、今回は上位者が増え、逆に下位者が減ってしまいました。
こうなると、下位者が参加しづらい雰囲気となって困ります。
今回がたまたまかもしれませんが、広いレベルで囲碁を楽しめるよう工夫すべきと考えています。

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地元小学校で囲碁を紹介する

2009-07-03 21:49:25 | 囲碁

昨日(7/2)は地元の小学校から「子どもたちに囲碁を教えてほしい」との要請があり、「玉村町囲碁会」よりS田さんと2名で訪問してきました。
出席者は6名と少数でしたが普及活動の第一歩と考え、ルール説明から9路盤対局まで1時間ほど指導(紹介)してきました。

限られた時間内で生徒同士の対局(9路盤)まで、何とか終えることができホッとしているところです。
出席者の手ごたえまでは把握できませんが、ある程度の興味は持ってくれたように思っています。
これをきっかけに一人でも多く、囲碁に関心をもってもらえればと願っています。

夏休みにも二日ほど来てほしいとのことで、次回は教材など今回以上に準備を整えて、訪問したいと思っています。

    ◇   ◇

私的には「指導」とか「教える」という姿勢が、どうも合わないような気がしています。
今回の活動にあたって「上から目線」ではなく、「一緒に楽しむためのサポートをしたい」そんな気持ちで臨んでいるのですが・・・。まだまだですね。

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第34期碁聖戦第1局/張栩碁聖が先勝

2009-07-01 15:14:00 | プロ棋戦

 張栩碁聖(名人・十段・天元・王座)に関西棋院の結城聡九段が挑戦する第34期碁聖戦5番勝負の第1局は、6月26日、東京都千代田区の日本棋院会館で打たれ、張が黒番中押し勝ちし、4連覇へ向けて好スタートを切った。
 第2局は7月10日、石川県野々市町の文化会館フォルテで行われる。

<張栩碁聖の話>
 下辺が予想外の変化となり、そこから流れをつかめた。全体的に厚くなり、大ヨセで勝ちが見えた。

<結城九段の話>
 下辺の折衝で形勢を損ねてしまい、その後はずっと悪かった。全体的に薄くなってしまった。

    (共同通信HPより抜粋)

  ◇  ◇  ◇

週刊碁の1面見出しは「張栩好発進/結城破り防衛戦ロードへ」、2面では「第一人者の仕上げ」。

張碁聖(黒)は序盤から地合いで先行する得意のパターン、結城九段は厚味で攻め味をみる展開。
中盤、結城九段は下辺黒の一団を攻めるも誤算があったか、予定変更で遅れたようです。
後半は張碁聖が手堅い収束で白を仕留めました。

第1局を制した張碁聖、持ち味であるスピード力で先行逃げ切りの勝利と云えそうです。
着手も速く、消費時間は結城九段の半分程度、国際棋戦を意識しているのでしょうか。

一方の敗れた結城九段、張碁聖の地合い先行に迷いが出たのかもしれません。
碁聖位挑戦は四度目になるそうですが、奮起を期待しましょう。

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