こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

私は人生から何を学び、何を成してきただろう

2021年01月21日 | 生き方について考える
なんとなく穏やかに感じる夜明け。曙という日の出る一歩手前の時に空を見渡したからかもしれない。茜色の空に淡墨を点々と落としたような雲がいいアクセントになっている。今朝もまだまだ寒かったが、日中は10度を越えるとか。寒さも底で、これからは暖かくなる一方ならば、それが春ということかと気がつく。静かな気持ちで今日1日を過ごしたい、そんなことを思いながら仕事に出た。

ここ数日、政治家の悪口を書き連ねてきたが、人間50歩100歩、誰しもたいしてかわらない。それこそそんな程度の人をあげつらうのは簡単だが、そんなことをしたところでそこから何を学び取るのは難しい。20や30の若者だったらまだしも、50も半ば過ぎた人間がただただ悪口、讒言を列び立てているだけでは意味がないどころか、これまで一体何をやってきたのかと誹りを受けてもおかしくない。道化のような政治家、役に立たない役人、そんな人たちだって、それぞれその能力の限りを使ってきたのかもしれない。年末年始、連日顔を見せた知事がいた一方で、首相の顔は一度も見なかったけど、それはそれぞれの人の総合的な能力の結果であって、いちいちあげつらう事ではないかもしれない。私だって、年末年始は家でじっとしていただけで何もしなかった。降って湧いたようなワクチン担当大臣に戸惑いを隠せない厚労官僚がいるらしいが、彼らだって今日まで”何かを一生懸命”やってきたのだ。大臣に指示されたことだけしかやっていなかったとしても、それはそれでしょうがない。でもその結果として、政治からの信頼すら得ることなく政治家を上に据えられることになった。あなたが悪いわけではない、でも自分はそれぐらいしかできない人間だったということを想像する力がないから困惑するのだ。私だって、力不足という言い訳を何度してきたことか。

ぼんやり過ごした10代、イキがって見栄を張っていた20代、なにかできるようになったと勘違いしていた30代、思い通りにならないことに不満を募らせた40代、そんな時を経て今に至っているというのに、その人生から私は何を学んできただろう。こんなに長い時間生かしてもらって、その結果が今の自分のいるところとしたら、まだまだ足りないことばかりだ。未だ日々後悔することばかり、誰かの役に立てたと思えるようなことはほとんどない(医者としての仕事は仕事)。

そんな人生を振り返り、謝りたい、消し去りたいというあまたのこと、それらをしてしまった時の自分よりはほんの少しではあるけれど進歩したのではないかと最近思うようになった。ほんの1ミリぐらいの、端から見ればなにも変わらない程度のことだけど、自分にとっては多少なりともの進歩。この感覚をもっと確実なものとしていくことが人間としての向上につながるのではないか、そんなことに挑戦していきたいと思う。
だからいつも謙虚に

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