朝から雨、昼過ぎには土砂降りとなり、とても外に出られるような状況ではなくなっている。静かな曲をBGMに流してキーボードを叩いている。講演のプレッシャーから解放され、やや高めになっていた血圧も差がって、心穏やかな週末を迎えることができた。
昨日、病院で退職する先生たちの壮行会(送別会)が開かれた。会場もしくは院内の自分のPCからの参加かのハイブリッド形式。私は病理診断科の部屋のPCからアクセスした。
専門病院とはいえ大きな施設なので、毎年30人ぐらい入れ替わる。研修に来る若い先生が多く、挨拶の締めくくりは「4月からは●●県の〇〇医療センターに行きます」とか、「〇〇大学で研究をします」とかそんなことを教えてくれる。
みなさんのその言葉のむこうには、輝かしい未来がみえ、頼もしくもあり、羨ましくもあった。
話を聞くうち、自分が辞めていく立場だったとしても、彼らのような輝かしい未来は待っていないと気がついた。
「私はもう終わりかけているのだなあ」
そう思って、ちょっと寂しくもなった。
だからといって私が社会的にやらなくてはいけないことはたくさんあるので、未来は少ないけれどまだ残っている人生では、それらをコツコツ片付けていかなくてはいけない。
向上しつつ