8年前、一緒に仕事をしたことのある(今より8歳若かった)病理の先生と、また一緒に仕事をしている(スイカの切り方 2011/7/30)。同僚になってくれたきっかけは偶然が重なったからだけど、一緒に働けることになってよかった。もう、立派な中堅病理医で、実力もあり、頼りにしている。
それはさておき、先日科内のミーティングで職員用の休憩室が作られたという話があった。
そこで、隣に座っていた彼に、「こういうところって、掃除の人とかがすぐ占領しちゃうんだよね」、と囁いたら、彼は、「そうですね、あの人たちは座って休めるところが無いですからね。」と応えた。
なんて優しいのだろうと、思わず「先生は優しいんだね」、と、肩をたたいてほめてしまった。まあ、そんないい人だから、同僚に迎えたわけなのだけど、それに対して私の底意地の悪さは一体なんなのだろう?また、例によって自己嫌悪に陥った。
たしかに、落ち着いて考えたら私にだってわかることだ。自分自身若かった頃、自分の場所など無くて、職員談話室という大学病院の休憩室に入りびたっていた(30年近く前は喫煙もできた!)。その時の光景が頭をよぎったのかもしれない。でも、あそこは、職種ごとに住み(座り)分けていた。そもそも、意地悪く考える必要などなかった。
だけど、私はそこに至る前に浅はかな考えを口にしてしまった。彼のような想像力の豊かな人のことを見習い、人に優しい人間に私もなりたい。
毎日、少しずつでも