こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

深まる秋を楽しみながら

2014年10月16日 | 通勤・交通・旅行

この前の台風で、サルスベリの花はすっかり落ちてしまった。夏の気配はこれであらかた消えた。

キンモクセイも鎌倉はもう終わってしまっている。東京は今が満開、あとどのくらい香りを楽しむことができるだろう。

 街路に植わるハナミズキには真っ赤な実がついた。

街角には秋があふれている。

 

朝晩はすっかり肌寒くなり、今朝はこの秋一番の冷え込みとのこと(今朝の鎌倉の気温は12度)。

出勤前の犬の散歩、薄着で失敗した。

つい一昨日まで黒かった富士山は雪化粧。この雪は来年の夏まで消えることはあるまい。

季節はあっという間に移ろっていく。

 

今日日中は気温が上がるらしい。朝晩の寒暖の差が大きいと紅葉はより鮮やかで美しくなる。

そうであれば、朝の寒さもまた仕方ないとあきらめるか。

朝晩の通勤、満員電車や混雑するコンコースでしんどいことも多いが、駅を降りてから、深まっていく秋を楽しめると思えば、これもがまんできるというものだ。

 

小さい秋を探してみよう
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売れる文、売れない文

2014年10月15日 | 日々思うこと、考えること

先日、不肖コロ健に原稿の依頼があった。こんな私に仕事を下さった方に感謝しつつ、あることを考えた。

依頼された原稿はもちろん、病理に関連した内容である。私の専門領域のことを書くように依頼されている。まだ構想を練っているところだが、無事脱稿までたどりつけば(の話だが)、いくばくかの原稿料をいただけるだろう。即ち、売れる文ということだ。

一方、同じコロ健が書いているのに、このブログ(こんきも)の文章は売れない。というか、お金を出してまで読んでいただく文章ではない。

では、売れる文と売れない文、いったいどこが違うのだろう。

 

改めて考えてみるとその違いを私の口から言葉にするのは意外に難しい。

なぜなら、どちらも私の乏しい時間を費やして生み出したものであり、自分の時間をお金に換算するとこれらは等価である。

そうすると、一つ一つの文章にいかに労力をかけているかで、差が生じる。

 

学術雑誌に書く文章は、私のそれまでの医者人生で培ってきたものをもととし、さらにいろいろ資料を集めて、作り上げるものである。ずいぶんな時間をかけて完成させることになる。

 

一方のブログ。

テーマはその日その日、自分で思いついたことを書く訳で、誰かからのリクエストに応じたものではない。完成にそれほど時間をかける訳でもない。

なによりも、ネタは私自身であり、資料といってもネットからググってくる程度である。労力はそれほどかけていない。

時間×労力=生産されたものの価値、とすれば、いくら時間をかけても、労力が限りなくゼロに近くては価値は少ない。ブログの文章とは、よほどの名文家が書いたものでない限りは、そのようなものがほとんどだろう。

 

まあ、私の場合、お金を儲けようと思って書き始めた訳ではないので、こんな比較をすること自体、馬鹿げたことではある。アフェリエイトというのもしていない。

その日その日の文章を読んでもらって、「なるほど」などと、共感してもらえるようなことがあれば、それが最大の価値である。

 

人目を引く文章である必要はない 
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自然災害の多い国に生きる

2014年10月14日 | 日々思うこと、考えること

昨日、病院から帰ってからというもの、一時間おきにテレビの台風情報をみていた。そこにはこの細長い国土を縦断する台風の進路が映っていた。不安のうちとはいえ、日付の変わる前には寝床に入り、轟々という暴風の音を聞きながら寝入った。

起きてみれば、台風一過、今朝の鎌倉は穏やかな南風が吹いていた。家の周りを一通り見た。先週の台風(18号)では屋根の一部が破損したが、今回はそのようなことも無いようだ。

 

日本という国ほど自然災害の多いところがほかにあるのだろうか。国土の面積は世界で60位とのことで、狭いとはいえないが、単位面積あたりの風水害地震など、バラエティーに富み、その頻度はずば抜けて高そうだ。

そういうところで私たち日本人はよく頑張っていると思う。狭くないといっても平地は少なく、地下資源もない。この先、海洋資源をめぐる争いが起こるかもしれないが、あまりにも深くて、いつになったら使えるようになるのかわからない。考えてみれば貧しい国土で、身を寄せ合って生きているのが私たち日本人である。

だからこそ、日本人の勤勉で真面目な国民性が培われたのだろう。譲り合いの気持ちがあるし、おしなべておだやかで優しい。

ここ数十年、暴動もない。

 

自然災害の度に悲しいことが起こるが、この日本では誰もがその危険に直面しながら暮らしている。台風にしても、地震にしても、私たち日本人は自然災害が死に結びつくものであるということを、体の奥深くで理解している。方丈記の精神世界だ。

 

そうすると、一切合切が神様の配剤と思い、みんな仲良く暮らしていくことが大切なこととなる。

 

 

和を以て尊しとなす
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それにしても頭がいいなあ

2014年10月13日 | 日々思うこと、考えること

これまで私が出会った中でも、5本の指に入るであろうと思われる優秀な先生が研究所にいる。頭脳明晰で、事務処理能力も高い。礼儀正しさも折り紙付きである。

そんな彼と、先週話をする機会があり、そのとき今度の台風19号の話が出た。

不肖コロ健が、「今度の台風、一日ずれて火曜の朝(関東地方)にくるんだよな。困ったな。また、(先週の台風18号の時のように)前の晩から(病院に)泊まろうかな。」とこぼしたら。その先生、「いや、今度のはたいしたこと無いでしょう」という。

「え、だって、(中心の気圧)900ヘクトパスカルだぜ、少しあがって910(ヘクトパスカル)になったけど。すごいよ。」

「まあ、近くにきたら弱くなりますよ。もう、(秋で)寒いし。」とのこと。

うーん、そうなのかな。と思いつつ、こういう論理で話を展開する人というのは、ホント、頭がいいと思う。おそらく、こういう人は、すべての情報を自分なりに解釈して、自分なりの対応をしていくのだろうと思った。ときどき、人の言っていることが理解できないことがあるようだが、それは言っていることのレベルが低すぎるからである。そういうことに対して少々、小馬鹿にしたような態度を取ってしまうことがあるのが、玉にキズではある。

 

ところで、コロ健、連休中に片付けておきたい仕事があった。だが、一昨日はだめだったし、昨日もいろいろやることがあって病院に行けず困っていた。今日行って、そのまま泊まろうかと思っていたのだが、医局の狭いソファーで一晩過ごすのもつらい。今日は朝から肌寒い。これなら彼のいう通り、台風は急速に弱まるだろうし、天気予報では明日の朝には台風は関東地方を通り過ぎているらしい。明日の朝、電車が動いているようならば病院に泊まり込む必要は無い。

結局、朝一番で仕事に出かけて、昼過ぎには終わらせて鎌倉に帰って来た。

台風の低気圧のせいだろう、朝から頭が痛い。午後(といってももう夕方だが)は犬達と一緒にゆっくりして、台風一過を待とうと思う。

いくら弱まりそうだからといって、馬鹿にはできない。ふらふら外に出たりはしない。

 

こういう頭の良さはうらやましい 
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私には私なりの限界がある

2014年10月12日 | 日々思うこと、考えること

昨日一日、ぼーっとしていてほとんど何もできなかった(メール1本出しただけ)。

Facebookを読むと、スーパーマンのように活躍している友人の書き込みがある。そういったものを読むたびに、不肖コロ健も頑張らねばと思うが、なかなかそういかない。先週の講演と一昨日の小さな研究会での発表とでもう、ヘトヘトとなってしまったようだ。

それぞれ頑張った実感はないのに、頭だけが重くて働かない。

専門外の人への講演だろうが、小さな研究会での発表だろうが、私なりにそれぞれ全力で行っている。終わってみて、振り返るとき、良くて70点。一昨日の発表は、65点。減点が多いとそれらが心のダメージとなって積み重なる。

ここのところ日常の診断業務でも、なかなか難しい症例が多くてしんどい。そんなことが続いたりすると余計に落ち込む。だけど、仕事は続く。私の診断を待っている患者さんがいる。私が世に問うていかなくてはいけない疾患はまだまだ多い。

人と比べるとドンドン落ち込むのは、大学入試のときの模試の結果が帰って来たときの気持ちに似ている。ああ、ずいぶんできる人というのがいるものだと自分の偏差値を確認するたびに思っていたが、そんな感じだ。世界に目を向けるようになって、ライバルの多さに気が遠くなる。若いうちに頑張らなかったツケがきているといえばそれまでだが、人生が続く限りは逃げられない。

どこかに落としどころをみつけないといけない。 

無理はできない。私には私なりの限界があると思って、あきらめるしか無い。

 

 これではだめか 

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四半世紀、半世紀、1世紀

2014年10月11日 | 日々思うこと、考えること

今年のノーベル物理学賞を受賞した青色LEDの研究が行われたのが25年前とのこと。四半世紀だ。

先日、昼食中に同僚とその話をしていたとき、不肖コロ健、「四半世紀か。俺は半世紀生きて来たけど、世の中変わったよな。(50年前には)東京オリンピック(が開催されたり)とか(50年前に)新幹線(が開通したん)だもんね。」といった。

同僚のスタッフが、「そうすると1世紀前、ってどうなんでしょうね。」

コロ健が「1世紀の間の発明か。やっぱり、抗生物質じゃない?だって、第一次世界大戦のベルサイユ条約が1919年だからね。第一次世界大戦はまだ抗生物質が無い時代の戦争だったんだよ。(ペニシリンの発見は1928年)」といったら、同僚は「僕はレントゲンだと思いますね(X線の発見は1895年)。すごくありません?」とのこと。X線は130年前なので、少々古いように思うが、まあ誤差の範囲といっておこう。ほかにもいろんな、発見、発明があった。1世紀はやはり長い。

今年97歳の私の祖母、最近床に伏せがちだが、ほぼ、1世紀を生きて来た。祖母が生まれた頃、まだ抗生物質は無かった。だけど、祖母はその後子供3人を育て、戦争を経験し、高度成長を経験し、祖父を見送ってきた。そんな祖母をみていると、科学の進歩、時代の変遷があっても人間は本質的に変わらないものだと思える。

人生に長短はあるけれど 
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今年も10月10日は晴れ

2014年10月10日 | スポーツ・健康・ダイエット

村上春樹は今年もノーベル文学賞を逃して、ハルキストの涙雨が降るかと思ったが、やっぱり10月10日は晴れる。

仕事に出る前、フラットコーテッドレトリバーのナイトの散歩に家の周りを歩きながらそう思った。

10月10日は晴れの特異日で、50年前のこの日東京オリンピックの開会式が行われ、その後この日は長い間体育の日であった。私の高校時代の友人もこの日に結婚式を挙げ、晴天のもと都内の式場の庭園を散歩したのを昨日のように思い出す。

体育の日は現代日本の歴史において象徴的な出来事の一つであり、この日をずらしたのは失敗だったのではないかと今でも思っている。この日が、ウィークデイで、その日に運動会を含めた各種スポーツ大会が予定されていても、やっぱりこの日に行うことは、次の日の仕事、学校に差し支えるという以上に重要なことではなかったのだろうか。

次の2020年東京オリンピックは真夏に予定されているけど、まだ、6年ある。今から世界中に頭を下げて謝って10月10日開始にはできないのだろうか。季節的にもスポーツには最高だし。

そして、日本の歴史を振り返るという意味で、ハッピーマンデーからはずして、再来年辺りから体育の日は10月10日にもどしたらどうだろう。

 

なんといっても平和の祭典
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自分の人生と向き合って生きる

2014年10月09日 | 生き方について考える

昨晩の皆既月食は私の人生で何回目のものだったのだろう。理科年表でもみて調べたらいいのだろうけど、そういう意味ではなく、月食を見たという記憶そのものがない。

ブログを書くときに、昔のことを思い出そうとしても、いろんなことが忘却の彼方へと消え去っていて、多くのことは思い出せなくなっている。生きた記憶を残すのは、日記やブログやFacebookに写真や文章を残すのとは違う。なぜなら、自分の人生すべてをまるごとどこかに保存しておくことなどできないからだ。

今、この瞬間、生きていることそのこと自体が幸せだとすれば、ここに至った日々も、幸せへのプロセスとしては必要だったことになる。そして、そのことは記憶にとどめておくべきことだった。

 

私が生きてきたことを忘れてしまった理由の一つに、自分自身が人生と向き合ってこなかったということがあると思う。

あるときから、私は自分の人生から、少し身を引いて生きてきた。人生ということに深入りするのが嫌だったのだ。だから、私は私自身に対して傍観者であり続けてきた。だが、こうして生きてきた記憶が失われてしまっていることを自覚するとそれは私自身にとって、大きな損失だったのだと、やっと気がついた。

自分から逃げず、自分と真剣に向き合い、しっかりと生きていけば、この先の人生を思い出深い豊かなものにすることができるかもしれない。

このことが、生への執着の始まりであったとしても、今の私の思いなのだから、それは仕方あるまい。

 

もう、逃げない
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信じたことを諦めず頑張る

2014年10月08日 | 日々思うこと、考えること

昨晩のノーベル物理学賞を日本人三氏が受賞したとの報、たいへんうれしかった。

 

そのとき、以前、知り合いの先生に「なぜ、お医者さんになったの?」と尋ねた時のことを思い出した。ちなみに、その先生はある名門大学の理科系学部で修士号までとった後、その大学の医学部に入り直して医者になった。

「なぜって、ノーベル賞が取れないと思ったからですよ。まあ、負けですね。」と苦笑しながら返された。その先生は真面目に人生を考えている、大変気のいい人物で、冗談でそんなことを言うタイプではなかった。

それを聞いて、優秀な基礎研究者という人たちがいかにしのぎを削って、日々研究に取り組んでいるのだろうと実感した。ちなみに、その先生は医学部に入り直すのにさほどの苦労はしなかったそうだ。彼で負けとなると、私はどうなるのだろうと思ったが、そんなことはどうでもいい。

 

だから、発表された日本人三人のノーベル物理学賞受賞の報を聞いて、彼のことが真っ先に頭に浮かんだのだった。受賞を祝福する気持ちとともに、後悔の気持ちもあるのではないか、そんなことを思った。温厚で人間的に素晴らしい人で、受験とかそういうことで悩んだりしたことがなくても、それなりの悩みがあるのではなかろうかと。

その先生が、石にかじりついてでも、何か一つのテーマに取り組んで研究をしていたら、もしかしたら今頃モノになっていたかもしれない。だが、人生は立ち止まってはくれない。たら、ればは無いのだ。

でも、もし今なにか取り組んでいることがあれば、それを成し遂げてほしい。

不肖コロ健にしても、思い描く夢が少しずつみえてきた。私のスケール相当の夢だが、それでも私が取り組むには大きな山だ。コツコツと一つ一つクリアして、成し遂げたい。

頑張ろう。

 

結果はあとからついてくる
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私には友達が少ない

2014年10月07日 | 生き方について考える

私には友達、友人、というものが多いのか少ないのか、それともいるのかいないのか。若い頃、そんなことをよく考えた。そういった時の結論として私には友達が少ないが、数人の親友ならいる、と考えた。だが、その親友たちともここ数年会っていない。

友達が少ない、というけれど、では友達は多ければいいのか。そういう風にはあまり考えてこなかった。友達とは一体なんなのだろう、と考えると、多ければいいというわけではないとも思う。

人間は所詮一人であり、誰も“私”の代わりにはなってくれない。友達、というものは自分の代わりになってくれるような存在では、当然ない。メロスにしても親友セルニンティウスの身代わりになることはできない。

 

どうも若い頃、私は、友達が多い=人気者のように考えていた。人気とは何か。幼い頃は親から受け継いだ天賦の才だけで人気者にもなれるが、大人になってからはそうもいかない。努力にしか、人気はついてこない。若い頃はそのことがわかっていなかった。努力しない人間には誰も寄ってこない。すなわち、必要とはされないのだ。

さらに、ある程度努力している人間はいくらでもいる。だから少しぐらい人気があるからといって、誰かに必要とされるほどではない。人気タレントの一人や二人、いてもいなくても私自身の人生に関係ない。

友達が多いとか少ないということは主観的な評価にしかすぎず、人それぞれは意識して相手を友達と思って接するわけではない。

 

年を取るに従って、友達はドンドン減る。亡くなったり、別れたり。でも、自分のことを必要としてくれる人が何人かでもいたら、それだけで人生はすばらしいものになるだろう。私にとっては家族、仕事仲間。さらには、顔は見えないが、私のブログを読んで下さる人。

そんな、私を必要としてくれる人がいるのだと思うと、友達が多いとか少ないとかいうことはどうでもいいことなのだ。

 

ペットは友達か 
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台風直撃で奇しくもわかったこと

2014年10月06日 | 通勤・交通・旅行

10月6日午前、台風18号が関東地方を直撃するということで、昨日の晩から病院に泊まった。家のことも心配だが、妻も息子も娘もいるので、大丈夫だろう。

  

迅速診断も病理解剖の依頼も入っていないので、病理医が半日くらいいなくても患者さんへの直接の影響は出ないが、それでも院内に病理医がいない状態というのはなるべくならつくりたくない。もちろん、病院のそばに住んでいるスタッフドクターもいるので完全にそのような状態になることは無いのだが。最終的には仕事が溜まってしまって臨床各科に迷惑をかけることとなる。

朝のうちはたいへんな状況だったが、昼には台風一過、素晴らしい青空が広がった。

電車通勤の技師さんやレジデントの先生に聞いたら、早めに出たけど意外に電車は普通だったとのこと。まあ、私の場合は歩きがあるからやっぱり泊まってよかっただろう。

ところで、スマホの歩数計をみたら驚いた。

帰るまで病院内で三千歩。有効歩数はゼロ。臨床医なら、この3倍歩いているはずだ。

 

吹き返しの残る夜道、大きな月を見ながら帰ったら駅までで五千歩。普段は一日一万三千歩なのでちょうど合う。

基礎代謝が落ちてくると、そのかわりに体を動かさないといけない。病理医は特に歩かないし。台風のせいで奇しくもそんなことがわかった。

 

鎌倉駅前では冠水被害が出たとのこと 
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バリアフリーは子育てママの目線で

2014年10月05日 | 愛と女性とジェンダーと

不肖コロ健、今から20年ほど昔、そこそこのイクメンだったと思っている。イクメンだったからといって、それがいいことなのかわるいことなのか、結果としてよかったのかなどわからない。よかったとすれば、子供がどう育ったかというよりも、いまだに私が妻に愛想を尽かされていないということかもしれない。そもそも子育ては夫婦のみならず、関わった人たち全ての結果なのでなんともいえない。

その頃、すなわち30歳で長男を授かったころのことを思い出すと、子育てには体力が要るものだとつくづく思う。まずは、子どもは抱かなくてはいけない。さもなくば、乳母車。大人の男が、4、5キロの赤ん坊を片手で抱えるのは簡単だが、それでももう片方の手で荷物をもつとなると、少々注意が必要になる。

だから、この間まで箸より重いものを持ったことの無いようなか弱き女性(これは言い過ぎだが)に対して、電車に乗ったら、乳母車は畳め、なんてそんな曲芸のようなことを要求していいのだろうか。

 

 東京オリンピックの招致をはじめとして、日本は観光産業に力を入れていくわけだが、これに際して街なかのバリアフリー化を進める必要がある。そのとき、健常者の目線でダメなのは当たり前だが、これを子育て世代の人、とくにお母さん目線でしてもらったらどうだろうか。

子育てママがどこにでも行けるような環境ができたら、おそらくそれはお年寄りにも、体の不自由な人にも最低限生活できるものだろうし、それでも足りないところがあったらまたあとから追加すればいい。

昨日も、エスカレーターに乳母車で乗っている人がいた。危険だからダメ、というのは簡単だけど、ではその人がほかの方法で楽に上下階を移動する方法を考えてあげる必要があるのではないか、と思う。

 

 

自動改札は健常者でも大きな荷物の時にはつらい
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あれから34時間・・・今回のプレゼン自己採点

2014年10月04日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

あれから昨日の朝、切羽詰まって大騒ぎして記事をアップしてから34時間。一部、時間に錯誤があったので、昨日の記事のタイトルを書き換えた。

今はもう、帰りの新幹線。のんびりしたもの。 

某臨床系学会のシンポジウムでの発表にあたり、いくつかのことを自己評価してみた。

(1) まずは、発表そのものの自己評価。

  これが最も大事なのだが、例によって70点ぐらいか。フロアからの質問がけっこうあったのが救いだったが、質問を受けて気がついた点が多かった。今回の発表、病気の病理診断のことばかりに頭がいっていて、発症機序をふまえた解説になっていなかった。これは大失敗。入試で途中経過を書かないで、結果だけを書いたような発表だった。

さらに悪かったのは、質問を受けて気がついたの通り、病気の発症機序を勉強しないままでいた。写真はきれいだったし、質問を受けない一方通行の発表だったら良かったのだけど、今日のはダメだった。まだまだ勉強が足りないと痛感。

(2) 発表するときに緊張していた方がいいか、それともリラックスしていた方がいいか。

最近、発表前の緊張感が足りないような気がしていたので、今日は意識的にいれんこんでいった。だが、これもちょっと失敗。図を示すレーザーポインターが揺れている。

「あ、俺、緊張している」と気がついたのだが、なかなか手の震えは止まらない。画像スライドになってから、とんちんかんなところをさすようになったら大変だ、文字スライドのうちに修正しなくてはと、かつて、鬼師匠に教えられた通り、久しぶりにポインターを両手で握ってなんとか震えを治まらせた。参った。

やっぱり、発表はリラックスして入る方が良さそうだ。今度はバスケットボールのフリースローの時のまじないをすることにした。

(3)  発表直前まで、スライド原稿をみて粘るかどうか。

さすがに発表原稿を用意することは無くなったが、発表までにパワーポイントを2回ぐらいはプリントアウトする。これを読み込んで、全体の時間(今日の場合は30分)を調整してみるのもいいのだが、それほど簡単なことではない。それにスライドは提出済みなので、間違いが見つかっても訂正はできないので、やっぱりあまり粘るのはよくない。あと、発表スライドはいつまでに完成させるかということも問題だ。今日の場合は、発表1時間前にスライドショーの形式を変えた。発表が始まると、「あれ?こんなとこ変えてたっけ?」とか「こんなスライドいれていたっけ?」となる。当日は変えない方がいいのだが、パワーポイントになって、変更が簡単になってしまって、ついついやってしまう。

(4)  謝辞のスライドの説明をする。

これまでの仕事は、当然のことながら自分だけの力ではなし得ないこと。だから、謝辞を最後に入れる。とくに、臨床系の学会だと、なぜ、病理医である私がここで話しているのか、ということを説明しなければいけない。幸い、発表時間に余裕があったので、謝辞でその学会に所属している先生にお世話になったことを述べることができた。これから、またこのような機会があったら、また、そうしよう。

(5)  ディスカッションでの回答に当たり「それは重要なポイントです」とか質問に対してコメントしてから答える。

これは、どうだろう。今日あった質問はどれも私にとって「難しい」質問ばかりだった。おもわず、「それは難しい質問ですね」と言いかけたが、冒頭でも書いた通り、私の勉強不足、考察不足で難しいだけ。こういうことを言うのは、まだ百年早かった。

帰りがけにも質問をしてくる先生がいたりして、まあまあの発表だったのだろう。

あまり、くだらないことは考えずに一回一回の発表を大事にしていこう。

あと、前の日は飲み過ぎないように
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あと、26時間

2014年10月03日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

半年前から頼まれていたシンポジウムでの講演、気がついたらもう明日のことになってしまった。

招待される学会は初めて参加するところで、テーマは臓器は専門だけど、疾患はこれまで扱ったことが無い新ネタ。この間の学会から帰ってからというもの、この講演の準備に身も心もかかりきりである。

今日はさすがにブログの更新をしている場合ではなさそう。数日前には準備は新幹線でできるなんて言っていたが、その時間が以外と短くてあまり使えそうにない。

今日は術中迅速診断の予約も数件あるし。

時間は待ってはくれないので、やるしかない。

 

28時間後は楽になっている?
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もう終わってしまうの?・・・2014年9月の読書記録

2014年10月02日 | 読書、映画、音楽、美術

朝日新聞の夕刊で連載されていた、精鋭、おとといであっけなく終わってしまった。朝日新聞の購読をやめたら、医局でとっているのを読むしかないと思っていたのだが、その心配は、これまたあっけなくなくなってしまった。いつ、大活劇が始まるのかと毎回わくわくしながら読んでいたのだが、あまりにも尻切れトンボの結末だった。たしかに彼らが活躍するような世の中では困る。まあ、早々に終わってくれたおかげで朝日新聞を取り続ける理由はなくなった。

 

学会でパリに行くのに、ガイドブックを数冊買って読んだ。

 

 

2014年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:456ページ
ナイス数:34ナイス

パリの歩き方 2014-15 (地球の歩き方ムック 海外 1)パリの歩き方 2014-15 (地球の歩き方ムック 海外 1)感想
妻が買ってきた本。かさばって仕方なかったが、写真付きの記事は読みやすかった。
読了日:9月11日 著者:ダイヤモンド・ビッグ社
旅の指さし会話帳 miniフランス[フランス語]旅の指さし会話帳 miniフランス[フランス語]感想
パリから少し離れたところにあった、パン屋さんのPAUL。お店のオバサンは英語が全く話せなかった。思い切り、指差し会話をしました。
読了日:9月10日 著者:大峡晶子
パリ・近郊の町 (空旅Style)パリ・近郊の町 (空旅Style)感想
この本は秀逸。とくに、別冊の地図の使い勝手はすばらしかった。パリに行く人は必携。でも、地図が苦手な人にはつらいかも。
読了日:9月9日 著者:

読書メーター

 

今月は何冊か読めるだろうか
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