きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

タカの渡り①in白布峠’22.9/10

2022年09月13日 | タカの渡り観察
秋のタカの渡りシーズンとなった。一昨年からタカの渡りの観察撮影を始めた。一昨年は鳥海山、昨年は米沢の白布峠にいった。鳥海山までは車で片道3時間かかる。白布峠までは片道2時間。という事で、昨年の白布峠には3回通った。今年もできるだけ近い方でと、白布峠に行くことに。朝4時半に家を出発。峠には6時半頃到着。が、が、何と、辺り一面霧の中。何も見えない。全く見えない。これでは、鳥の観察は不可能。なんてこったぁ。(泣)
車の中で寝て過ごすこと2時間。少しずつ周囲の山並みが見えるようになったのは、8時半過ぎだった。そして、タカが現れたのは、9時5分ごろだった。それから、12時半過ぎまで観察した。結果は次の通り。

観察時間: 8:40~12:40  天候:晴れ  
出現した鳥: ハチクマ6、サシバ6、ツミ1、ノスリ1、チゴハヤブサ1、アオバト4、ホシガラス6、メボソムシクイ1、ウグイス1、ヒガラ1
備考:   
・ハチクマは、北側の山の稜線から現れたり、東の方から出てきたりして、そのまま一直線に西の方に飛び去って行った。旋回しないので、飛ぶ位置が遠く、米粒大にしか撮れず。
・サシバは、4羽同時に飛び、ちょっとしたサシバのタカ柱を疑似体験できた。4羽の柱でも初めての体験でうれしかった。昨年は3回ともサシバを確認することができなかったが、これで、サシバも白布峠を渡っていくことが確認できた。
・チゴハヤブサは、ハチクマにモビングしていた。
・ノスリは、地上のエサをねらってか、ホバリングしながら飛び回っていた。渡っては行かない様子だった。
<ホシガラス、チゴハヤブサ、ハチクマにモビング>

<サシバ>

<ハチクマ>

<ノスリ>

今回、霧がはれるのを待っている時、同じタカ見にいらしたTさんと一緒になった。初めてお会いした感じがしなかったが、全然思い出せずにいたところ、以前長井市での仕事で一緒になっていたことが判明。そして、鳥海山のタカ見の話になり、非常に参考になる情報をいただいた。Tさん、いろいろと貴重なお話を有難うございました。
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タカの渡り・白布峠Ⅲ’21.9/25

2021年10月01日 | タカの渡り観察
本日の天候(米沢市内) 晴れ時々曇り 気温:19度前後 風:北北東1~2m/s
観察時間:6:30~12:00
白布峠、3回目。天気は良いが、タカは出ない。機材の準備中、向こうの山からこちらに向かって飛んで来る鳥さん。杉の木にとまった。確認すると、ホシガラス。急いでカメラの準備をして、何とかシャッター1回だけ切ることができた。

3時間近く経って、やっとタカが出た。とにかく、写真を撮る。そして、画像を確認。ノスリだった。
ハチクマを期待したが、残念。このノスリは、北の方から出て、西の方に飛び去って行った。それからしばらくして、2羽目が出た。これもノスリ。この個体は、東の方から出て、西に飛び去った。
3羽目も2羽目と同じ。その後はタカの出が無く、近くに飛んできたヒガラを観察して時間をつぶした。最後の4羽目のタカ。これもノスリだった。ただ、どこから出てきたのか分からず、何気なく遠くの空を見たら飛んでいた・・・といった感じ。山の上は常にチェックしているので、山の方からではないようだ。このノスリは、南の方に飛び去って行った。

本日で、今年のタカの渡り観察は終了。今回、白布峠に3回通って分かったことをまとめておく。
(あくまで、個人的なものですので・・・。)
① ハチクマ、ノスリは、この白布峠を越えて西の方に飛んでいくようだ。
② ハチクマとノスリでは、ハチクマの方が渡りが早く、ハチクマの渡りが終わる頃にノスリが渡っていくように思われる。
③ サシバについては、3回とも1羽も観察・確認することができなかった。なので、サシバは白布峠を渡っていないと思われる。では、どこへ渡っていくのだろう??? 日本海側に・・・だろうか?

 【本日の結果】 ノスリ:4羽 
   小鳥類:カケス4羽、ホシガラス3羽、ヒガラ5羽、ウグイス2羽

「タカの渡り」3日間のまとめ
      9/14     9/20      9/25
    7:00~12:00  7:00~12:30   6:30~12:00
ハチクマ    9       3       0
ノスリ     2       2       4
サシバ     0       0       0
合 計     11       5       4
その他  ホシガラス2  イヌワシ1    ホシガラス3
           キクイタダキ2   ヒガラ5
                     

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タカの渡り・白布峠Ⅱ’21.9/20

2021年09月27日 | タカの渡り観察
前回の結果が当たりだったのか、ハズレだったのか、確かめるために2回目の白布峠。この日は、鳥友人と一緒に二人でタカの渡り観察。時間は、スタートが7時で、終了は12時半頃。
今日も晴天。風は1,2mといったところか。遠くには会津磐梯山、手前下にはその磐梯山の噴火でできた湖の一つ・桧原湖が見える。

15分ほどして、早速1羽飛んだ。ハチクマだ。北の方角の山の上に姿を現し、旋回しながら上昇して、西の方に流れて行った。そして、2回目の登場は、それから2,30分ほどして。双眼鏡で確認して写真を撮っていると、友人が「2羽いる!」との事。再度双眼鏡で確認すると、確かに2羽飛んでいる。同時に複数飛ぶのを見るのは今回が初めてだ。なんか、やっとタカの渡りを観察しているという実感が湧いた。2羽ともハチクマだった。これで、ハチクマが3羽だ。

その後、ノスリがチラッと姿を見せた後はパッタリと出なくなった。小鳥類では、駐車場脇の草藪にキクイタダキが2羽。時々「ギャー、ギャー。」とカケスが飛ぶ姿を観察。ヤマガラも複数観察できた。
そうこうしているうちに、10時過ぎ、山の上にタカが出現。何度か旋回しながら北西の方に消えて行った。双眼鏡で見た時はハチクマという意識で見ていたが、撮った画像をずっと見ているうちに違和感を感じてきた。飛翔時のハチクマの頭は細長い感じで見えるのだが、このタカの画像では、頭が太く短い感じに見える。結局、家に帰ってから画像と図鑑を見比べ、わかった。これは、タカではなく、ワシでした。「イヌワシ」でした。ワシ・タカ好きの自分には、天然記念物に指定され、かつ絶滅危惧種であるイヌワシを観察撮影できたことは、今回のタカの渡り観察で最高のプレゼントだった。


※ミニ情報として・・・
絶滅危惧種に指定されているイヌワシの生息数は、2006年時点で、全国でおよそ650羽ほどと推定されている。現在、山形県には約20つがいが生息すると推定され、つがいを形成していない個体や幼鳥、若鳥を含めるとおそらく50羽前後と思われる。この生息数は、岩手県に次いで東北では2番目の多さである。しかし、イヌワシの生息する環境が悪化したり、失われたりすることで、イヌワシの生息数は年ごとに減少していると言われ、絶滅が危惧される。

 【本日の結果】 ハチクマ:3羽 ノスリ:2羽 イヌワシ:1羽
小鳥類:カケス4羽、ホシガラス2羽、ヤマガラ2羽、キクイタダキ2羽
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タカの渡り・白布峠’21.9/14

2021年09月18日 | タカの渡り観察
 昨年から「タカの渡り」観察を始めた。昨年は、初めてという事で、とりあえず下見に・・・で、山形と秋田の県境にそびえる鳥海山に行った。自宅から3時間以上かかり、結構きつかった。もう少し近いところでタカの渡りを見られるところはないものかといろいろ調べていくうちに、米沢市の白布峠はどうかと思い至った。白布峠は、米沢市と福島県を結ぶ山岳道路「西吾妻スカイバレー」の峠である。自宅からは、途中での買い物時間を含めて2時間ちょっとだ。
という訳で、今年はとりあえずそこに行ってみようという事で、米沢市から福島県に通じる白布峠に行ってきた。
 当日の米沢市の気象状況:晴れ 降水確率0% 北北西の風1~2m 
             朝の最低気温:13度 最高気温:25度
 *白布峠の標高は1,404m 朝の気温は一桁かと思われる。
 *峠なので、風の強さが心配だった。吾妻山の1,500m付近、午前9時の予想風速は5~6m
という事で、一応覚悟だけはして行こうと・・・。

自宅を出たのは、夜明け前の4時半頃。途中、コンビニで朝食、昼食、おやつを買って、峠に到着したのが7時頃だった。心配した風はほとんどなく、半日風速1~2mといった感じだった。
まずは、観察場所の様子から・・・


今回は、7時から12時までの5時間観察した。
観察できたのは、ハチクマ9羽、ノスリ2羽の計11羽だった。
◇ハチクマ
 8:30~9:30の間に7羽飛んだ。そして、11:30~12:00の間に2羽飛んだ。朝の時間帯は、東の方から低く飛んできたハチクマが、峠を飛び出して次第に高度を上げて、旋回せず一直線に西の方に飛び去って行く個体がほとんどだった。お昼近くの2羽は、同じ東の方からだが、もっと高いところから出現し、上空で旋回しながら西の方に流れて行った。

◇ノスリ
 お昼前、南側の山の上空を飛んでいる2羽を発見。2羽は旋回しながら時折ディスプレーを見せる。
 その後、南西の方に飛び去って行った。渡りなのかどうかは分からなかった。


今回は、白布峠でのタカの渡り観察。ハチクマ9羽、ノスリ2羽だったが、これは大当たりなのか、それとも普通なのか、はたまたハズレだったのか。どうなのか確かめるためには、複数回行く必要がある。昨年の鳥海山と比べると、まずアクセス面で白布峠の方がずっと近い。また、鳥海山で見られたタカに比べ、白布峠のタカは距離が近いように思った。これからは、白布峠でのタカの渡り観察がメインとなるように思う。
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タカの渡り’20.9/29

2020年10月06日 | タカの渡り観察
全国的に有名なタカの渡り観察地としては、東北地方では青森県の竜飛岬がある。我が家からは6時間はかかり、なかなか行く気になれない。もっと近いところ、山形県内にないのか。いろいろ調べた結果が2か所。今までタカの渡りを見に行ったことがないので、今回、下見のつもりで、思い切って出かけることに。行ったのは、秋田県との境にある鳥海山。自宅から酒田市まで2時間。酒田市から遊佐町を通り、鳥海山秋田側の鉾立駐車場まで1時間。片道計3時間かかる。早朝3時半に自宅を出、現地には7時半頃到着。秋の登山シーズンということか、車が結構駐車していた。鳥海山に来たのは、30数年前以来の2回目だ。なので、全く記憶がなく、初めて来たのと同じ状況だ。
まずは、ここから見える景色を。今日は天気が良く、青空いっぱい。眼下には、海の向こうに飛島が見える。飛島から鳥海山は何度も見ているが、鳥海山から飛島を見るのは初めてだ。飛島は小さな島だ。目線を右の方(北側)に向けると、風車がびっしり立っている。遊佐町沖は今は何もないが、現在、洋上風力発電事業の計画が4社から出されている。近い将来、ここに洋上風発機がずらーっと立ち並ぶことになるのか。鳥たちにどんな影響が出るのか不安になる。

事前のリサーチによると、ハチクマの渡りのピークは20日過ぎ頃だった模様。ただ一斉に渡るわけではなく、遅れて渡る個体もいるはず。・・・と、わずかな期待を持って、じっと出を待つこと2時間余り。予想では、眼下の樹林帯からタカがふわっと飛び出してくるのかと思っていたが、何気なく後方の山頂の方を見ると、猛禽類が上空を旋回している。かなり遠く、米粒大の大きさだったが、双眼鏡で見た時、「イヌワシ!」と思った。初めにそう思ったら、すっかり思い込んでしまい、同じ目的で鳥見している方々に「イヌワシ、出ましたよ。」と話してしまった。しかし、画像を拡大し確認すると、「ん~?」翼の長さ、幅、翼先の突出、分裂数からハチクマだった。大変申し訳ないことを言ってしまった。すみませんでした。
①ハチクマ

②ツミ

③オオタカ

④ノスリ

⑤トビ *渡りではないが、一応猛禽ということで・・・。

約5時間粘った。結果、それほど期待していなかったが、少しは猛禽類が飛んでくれたのでホッとした。来年は、是非とも「タカ柱」を見てみたいものだ。写真は、なかなか青空バックで撮れず、シルエット的な画像ばかりでとっても残念だった。とにかく露出が難しかった。来年に向けての課題が山積みとなった。
【出会った鳥たち】 ハチクマ3、ツミ2、ノスリ2、トビ3、カケス2、ホオジロ1、ヒヨドリ200±、ウソ(声)
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